あまり気乗りはしないが、負の空気を御長寿番組で中和しようとしたこの部室には、俺にしかわからないであろうなんとも言えぬ空気の悪さがあった。そりゃあ、俺一人だけだが、今は少しだけ外に出たい。でなければ、延々と時計の針の音が響き渡り、眺めていても面白くないボードのあるあの部屋で他二人を待つことになる。
廊下に出てみると、文化部の代表である吹奏楽部の耳を左から右へと通り抜けるような、よく鼓膜に伝わる金管楽器が聞こえてくる。残念ながら、うちの部活には楽器にたしなみがある人間が一人もいないため、曲も最近の流行りぐらいしか知らない。
クラシックなんて聞いたら退屈すぎて俺は寝てしまう。だから、中学のときに掃除の時間に流れるクラシックが嫌いだった。どうせならデスボイスの効いたメタルロックを流してくれないかなと毎日思っていた。それならばノリノリで掃除に取り組めたんだが。
さて、ここからはまさに探偵にありがちな聴き込み調査とやらをやるか。拓弥は家に戻ったらしいから、捜索願い届は和義だな。どっちかというと、こういった飼い猫調査ライクは別でやって欲しいものだが。
検討をつけろと言うのならば、教室か職員室か、もしくはどこかですれ違ってもう部室にいるかだ。
まずは教室へと向かうことにする。なんせ一番近いというのもあるが、まだクラスメイトが残っている確率が高いからだ。誰か一人でも有力情報を持っていれば捜査は進展する。その小さじ一杯にも満たない希望で向かう俺の足取りは、いち早く見つける気持ちが大きいのか、自然と駆け足になってしまう。獲物を狙うイタチのごとく移動したおかげか、行きよりも5分くらいは早く着いたぞ。
チラッと見た感じでは、教室内には五、六人程度の女子が残っているだけだった。さすがに教室にはいないよな。そうなると和義についての聴き込みなのだが…。なんとも言えぬ光景に俺は数秒フリーズした。
残留集団の中に聞いたほうがいいのか悪いのかわからない、あの小林さんがいるではないか。
これは吉と出るか凶と出るか。
廊下に出てみると、文化部の代表である吹奏楽部の耳を左から右へと通り抜けるような、よく鼓膜に伝わる金管楽器が聞こえてくる。残念ながら、うちの部活には楽器にたしなみがある人間が一人もいないため、曲も最近の流行りぐらいしか知らない。
クラシックなんて聞いたら退屈すぎて俺は寝てしまう。だから、中学のときに掃除の時間に流れるクラシックが嫌いだった。どうせならデスボイスの効いたメタルロックを流してくれないかなと毎日思っていた。それならばノリノリで掃除に取り組めたんだが。
さて、ここからはまさに探偵にありがちな聴き込み調査とやらをやるか。拓弥は家に戻ったらしいから、捜索願い届は和義だな。どっちかというと、こういった飼い猫調査ライクは別でやって欲しいものだが。
検討をつけろと言うのならば、教室か職員室か、もしくはどこかですれ違ってもう部室にいるかだ。
まずは教室へと向かうことにする。なんせ一番近いというのもあるが、まだクラスメイトが残っている確率が高いからだ。誰か一人でも有力情報を持っていれば捜査は進展する。その小さじ一杯にも満たない希望で向かう俺の足取りは、いち早く見つける気持ちが大きいのか、自然と駆け足になってしまう。獲物を狙うイタチのごとく移動したおかげか、行きよりも5分くらいは早く着いたぞ。
チラッと見た感じでは、教室内には五、六人程度の女子が残っているだけだった。さすがに教室にはいないよな。そうなると和義についての聴き込みなのだが…。なんとも言えぬ光景に俺は数秒フリーズした。
残留集団の中に聞いたほうがいいのか悪いのかわからない、あの小林さんがいるではないか。
これは吉と出るか凶と出るか。