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探偵は眠らない!

#21

5話 ゆく猫くる猫 4

 カウンターの奥の方から出てきたのは、赤髪に白いローブに身を包んだ男。身長は俺よりもちょっと大きいぐらい。整った顔で、肌がツヤツヤしてる。
「俺になんのようかな?」
 勇者パーティーの一員と言うから、もっと厳格な性格をしてるかと思っていた。実際は、目がキラキラして、こう、一軍陽キャのオーラが出ているというか。ライカのことを慕っているのがその言葉、声から滲み出ている。
「ちょっと手伝ってほしいことがあって」
「もちろん!ライカの頼みなら何でもどうぞ!」
 …なんか犬みたいな人だなぁ。と、ものすごく失礼なことを考えてしまった。
 と、俺に気づいたのか、こっちを見て
「あれ、この子は?」
「助手よ」
「いたっけ?」
「最近雇ったわ」
 ジーッと見つめる。
「うん!カリオスだよ。よろしくね!」
「山城カズキです」
「東の方出身かな?まあいいや」
 まあ、一応ここはイギリスと変わらないみたいだし、ライカにも言われたが苗字が先にくる俺は珍しいらしい。
「それで?」
「探索魔法を半径5kmぐらいでやってほしいわ。探すのは白い迷い猫」
「まったく。人使いが荒いなあ」
 文句を言いつつも、ケラケラと楽しそうに笑う。
 まあ、人使いが荒いのは激しく同意するが。
「アンタなら余裕でしょ」
「信頼されてるのは嬉しいけどね」
「腕を買ってなきゃこんなとこ来ないわ」
「確かに。不潔は嫌いだもんね」
 嘘つけよ。部屋の散らかり用はなんだ。
「ん。終わったよ」
「どこにいた?」
 この数十秒、雑談している間に終わったらしい。というか、雑談の片手間にこなせるものなのか?
「じゃあ、今から地図に書き込むね」
 カウンターの奥から大きな地図が運ばれてくると、赤いペンで該当箇所にバツ印をつけていく。
「全部で五匹かな」
「で、地図を見る限りそこら辺をほっつき歩いてるのは一匹だけね」
 ライカは大通りの真ん中に堂々とつけられた印を睨む。
「…よし、行くわよ。ありがとね」
「お安い御用ってやつだよ」
「不本意だけど、アンタに借りができたみたいね」
「いつか事務所にお邪魔させてもらうから、美味しいお菓子用意しておいてね」
 そう言うカリオスに背を向け、俺たちはギルドを後にした。

作者メッセージ

ちょっと巻きで。
間に合わん。

2025/12/24 19:45

ゐぬい
ID:≫ 18yayKY/7LFxA
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探偵推理異世界転生ギャグコメディ魔法

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