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探偵は眠らない!

#13

3話 死は混沌の至誠也 3

 俺は無事に退院して、なんもしないまま明日が最終日となってしまったわけだが、ここまできて天界でやったことが女神さんとショッピング、化け物と追いかけっことは、いくらなんでも最悪すぎる対句だ。
 もっと探索をしてみたかったのだが、一応医者に安静にと言われてしまったので、適当に散歩をすることにした。ただ、散歩とはいっても少し気になるところがあったので、どちらかと言えば散策だ。
 実はこの病院の隣には墓地がある。なんでこんなところに設置したのか、都市計画の責任者に是非とも聞いてみたいが、良くも悪くも効率はいいのかもしれない。
 俺の病室からもこの墓地が見えた。その一角にやけに大きな墓石、というか霊廟のようなモノを見つけたので行ってみようという所存だ。
「なかなかにデカいな…」
 病室からは一個しか見えなかったが、実際は三つもあった。しかも石造りの立派な霊廟である。屋根の正面にはそれぞれ違ったシンボルが掲げられている。
「なあ、エスメラルダ。いるか?」
「もちろんいるとも」
「この霊廟ってなんだか教えてくれるか?」
「これはね、いわゆる英雄が眠ってる霊廟だよ」
「そんなのいるのか?」
「一昔前はこの世界も荒れていたからね。大きな戦争を鎮静化したと末長く讃えられているのがこの三人ってわけ」
「だから英雄ね…」
 にしても、今ではときどき氾濫ぐらいの平和さの天界に大戦争があったとは思わなかった。氾濫は天災であるにしろ、戦争とは人が故意に起こすもの、人為的なものである。
「まあ、戦争とは言っても僕も詳しくは知らないんだ。僕が生まれる前に起こったからね」
「それってどんぐらい前だよ…」
 エスメラルダの年齢が気になる。
「てことはこのシンボルに意味はあったりするんだな?」
「あったりするんだろうね」
 あのエスメラルダも知らないか…。まあいいや。
 難しいことを考えても仕方がないと、疲れた脳みそが悲鳴をあげる。明日が最終日だし残りをエンジョイするしかない。
「じゃあ、またどっかほっつき歩くか。なんか買い食いしたいし」
「ああ、それならオススメの場所あるよ」
「そりゃ行くっきゃねえな!」

 ……このあと、俺はエスメラルダ一押しの激辛専門店で悶絶することになった。

作者メッセージ

ペースがあんまりよろしくはない

2025/10/13 17:14

ゐぬい
ID:≫ 18yayKY/7LFxA
コメント

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探偵推理異世界転生ギャグコメディ魔法

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