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想造部は雑談楽団

#6

本 2

 ピラミッドタワーがバラバラと音を立てて崩れていった。
「な、え。え?」
「ホラ」
 そう言うとデカい絵本をトランプの上によこした。
「『どうぶつのしま』だ。見ろよ、動物だぜ。」
 俺も和義も固まる。バイキングにあるケーキのトレーがこんぐらいの大きさだな。
「…デカいな」
 和義がおもむろに呟く。その顔は、目は、死んでいる。
「…おい。拓弥」
「なんだ。」
「………」
「………。」
「ふざけんなぁぁぁあああ!!!」
 いきなりでかい声で騒ぎ出すな。外部活もビビるぞ。
「その顔が見たかった。」
 ニヤニヤと和義のキレ顔を覗く。
「なにが『動物だぜ』だ!なんてモン借りてんだよォ!」
「等価交換してきただけだ。」
「返しに行くだけでよかったのによおぉお!!!」
「まあ、落ち着けって。」
 拓弥が本に近づいていく。パラッとめくって見せてきた。
「ほら。動くぜ?」
 どうやら一種のしかけ絵本らしい。
 が、
「ぬぁにが『動くぜ』だよ!何借りてきてんだよ!」
「絵本。」
「見りゃわかるわぁぁぁあ!!!」
「流行りの本は嫌いかね?」
「なあ、落ち着こうぜ?」
 俺はとりあえず声を掛ける。この…なんというか…wwダメだw…笑うわwww。
「なに笑ってんだよッ!!!」
「わりい、わりいw」
 誰でも笑うだろ。
「拓弥」
「なんだ?」
「ナイスだ」
「ふざっけんなぁぁあ!!」
「お前は何にそんな怒ってんだ?」
 拓弥は聞いてみる。そりゃお前決まってんだろ。
「………返してきたことはいい、本を借りてきたのもいい。ただな…」
「ただ?」
「本のサイズ考えろよォ!!」
「そこかよ!!」
「こんなの引き出し入んないだろ」
「え…絵本って部分は?」
「そんなことより大きさだろ!」
 いや気にしろ。
「持ち帰れねえよ。ロッカーいれらんねえよ。カバン入んねえよ。教室に置けねえよ」
「返してこいよ。」
「めんどくせえだろ!!」
 めんどくせえのはお前だよ。
 和義が深呼吸して
「……じゃあ、拓弥。返してきたらこのことチャラにするから。ほら行ってこい」
「別にぃ?俺に利益ないしぃ?チャラにしてもらわなくても構わないしぃ?」
「クソぉぉおおお!!!俺はどうすれば……どうすれば…いいんだ…!」
「いやもう返してこいよ…」

 結局、その日の部活は本を所持したまま終了した。
 後日和義が返しに行ったというが…。司書の人の反応はご想像におまかせしよう。

 …みんなも本は自分で返そう。

作者メッセージ

ピラミッドタワーってみなさん何段まで作ったことあります?

2025/02/07 15:29

ゐぬい
ID:≫ 18yayKY/7LFxA
コメント

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高校生活部活ギャグコメディ小話

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