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想造部の最悪な駄作

#1

一章 停滞する大捜索線 1

 新学期が始まってから一週間が経った。やっとなのか、もうなのか、この一週間は変則的な時間割のせいなのか。変な時間の流れだったからじゃないか。
 さて、授業も始まり、やっと日常らしい日常が戻ってきたと思う。もちろん、部活も始まったさ。俺ら三人が所属する想造部は新入部員を絶賛募集中だ。部長は和義、副部長なんか必要ない。現在進行系で三階のエアコン付き空き教室にて活動中だ。
 顧問は今年で六一歳になる国語科の石田長雄。ビール腹で約七割が白髪のグレーヘアが特徴だ。この人の国語(特に現国)はものすごく眠い。どのくらいかと言われると回答に困るが、”1/f揺らぎの声の持ち主”と言えば伝わるだろうか。
 実際はほとんど部活に来ない。というか来たことがない。いつも職員室で濃いめのコーヒーを飲んでいて、近づけばその深苦い匂いが漂う歩くコーヒー豆だ。まあ、ほとんど来ないから俺らが何をしているかなんて知らないだろうし、もはや知ろうともしていないだろう。
 とまあ、部活の過去とかについてはまた別の機会で説明するとして、もはや部活のためだけに学校に来るような俺らにとっては本格的な活動が始まったというわけだ。進級早々に一悶着あったが、あれはあれで一件落着だろう。
 今日も退屈な学校が終わり、放課後の活動へと教室を出ていく生徒がちらほらといる。中には葬送曲のテンポで重い足を引きずり歩く人もいれば、ホップ・ステップ・ジャンプと言わんばかりに部活を心待ちにする人もいて、まちまちだ。
 この雨霜高には数え切れない数の部活があり、全校生徒のほとんどが所属している。たいていのやりたいことや特技に当てはまる部活があるからだろう。さらにはこの学校には兼部という制度があり、生徒手帳には
『第五三条 兼部制度 生徒は日常生活および学力に支障がない限り二つ以上の部活動所属を許可する。』
とある。だから、誰がどの部活に入っているのか本人以外はあまり知らないし、もはや本人ですらわからないときもある。兼部がOKということは、新しい部活もじゃんじゃん出てくるわけだ。おそらく、この学校の部活の半分以上がよくわからない部活で締められているだろう。
 俺自身が昨年目撃した部活は「ミステリーサークル同好会」というものがあった。ミステリーサークルを研究しているのかと思いきや、ミステリーサークルを作って、宇宙人とコンタクトを取ろうというもくろみらしい。
 やはりわからん。今はどうなっているのか知らないが、部員数と顧問だけ抑えれば、学校側としてはあとはどうでもいいみたいだ。

作者メッセージ

改行増やして、スペース全角にしてます。

2024/10/27 10:05

ゐぬい
ID:≫ 18yayKY/7LFxA
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ギャグコメディ高校生

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