家に帰った遥は、制服のままベッドに倒れ込んだ。
「……なんで怒られたんだろ」
泣きそうだったのに、今はただ“???”が頭の中を占領している。
瀬尾くんと出かけたのは、ただの文房具屋。
しかも、律に渡すシャーペンを選ぶため。
「律に渡すために行ったのに……
律はそれ見て怒るって……どういうこと?」
遥は本気で首をかしげた。
天然ゆえに、嫉妬という概念がまだピンときていない。
ベッドの横に置いた小さな紙袋を手に取る。
「これ、律に似合うと思ったんだけどなぁ……」
袋を胸に抱きしめながら、ぽつりとつぶやく。
「瀬尾くんと一緒にいたの、そんなに変だったかな……
でも瀬尾くん、シャーペン選ぶのめっちゃ真剣だったし……
あれ? もしかして瀬尾も律に渡すと思われた……?」
遥は目をぱちぱちさせた。
「いやいや、それはないか。瀬尾くんだし」
自分で言って自分で納得してしまう。
でも、律の顔が頭から離れない。
あの、苦しそうな目。
「……律、なんであんな顔してたんだろ」
胸がきゅっとなる。
怒られた悲しさより、
“律が悲しそうだったこと”のほうがずっと気になっていた。
「明日、ちゃんと話そ……
律、絶対誤解してるし……
ていうか、なんで誤解したんだろ……?」
遥は布団にくるまりながら、
律のことを考えて考えて、
気づいたら眠っていた。
その頃、律もまた、
机に突っ伏しながら深いため息をついていた。
「……俺、何やってんだよ」
遥の天然さに気づけない自分が、
一番情けなかった。
「……なんで怒られたんだろ」
泣きそうだったのに、今はただ“???”が頭の中を占領している。
瀬尾くんと出かけたのは、ただの文房具屋。
しかも、律に渡すシャーペンを選ぶため。
「律に渡すために行ったのに……
律はそれ見て怒るって……どういうこと?」
遥は本気で首をかしげた。
天然ゆえに、嫉妬という概念がまだピンときていない。
ベッドの横に置いた小さな紙袋を手に取る。
「これ、律に似合うと思ったんだけどなぁ……」
袋を胸に抱きしめながら、ぽつりとつぶやく。
「瀬尾くんと一緒にいたの、そんなに変だったかな……
でも瀬尾くん、シャーペン選ぶのめっちゃ真剣だったし……
あれ? もしかして瀬尾も律に渡すと思われた……?」
遥は目をぱちぱちさせた。
「いやいや、それはないか。瀬尾くんだし」
自分で言って自分で納得してしまう。
でも、律の顔が頭から離れない。
あの、苦しそうな目。
「……律、なんであんな顔してたんだろ」
胸がきゅっとなる。
怒られた悲しさより、
“律が悲しそうだったこと”のほうがずっと気になっていた。
「明日、ちゃんと話そ……
律、絶対誤解してるし……
ていうか、なんで誤解したんだろ……?」
遥は布団にくるまりながら、
律のことを考えて考えて、
気づいたら眠っていた。
その頃、律もまた、
机に突っ伏しながら深いため息をついていた。
「……俺、何やってんだよ」
遥の天然さに気づけない自分が、
一番情けなかった。