その日の放課後、外は予報通りの激しい雨が降っていた。
律が部活(サッカー部)へ向かおうと下駄箱に行くと、遥がポツンと雨空を見上げていた。
「遥?何してんだ、早く帰れよ」
「あ、律。あのね、傘忘れちゃったの。だから雨が止むの待ってるんだ」
外はバケツをひっくり返したような豪雨。止む気配は一切ない。
「バカか。待ってて止むレベルじゃないだろ。……ほら」
律は自分の大きな傘を遥の手に握らせた。
「えっ、でもこれじゃ律が濡れちゃうよ?」
「俺は部活だし、どうせ汗で濡れるから関係ない。お前は体弱いんだから、風邪ひいたら面倒だろ」
「そっか!律、優しいね!」
「優しくねーよ!ほら、さっさと帰れ!」
律は遥の背中を強引に押し、校門へと促した。
走って部活に向かう律の心臓は、雨の音に負けないくらい激しく鳴っていた。
(……あいつ、本当に無防備すぎるんだよ)
自分の傘を差して小さくなって歩いていく遥の後ろ姿を、律は雨に濡れながら、いつまでも目で見送っていた。
律が部活(サッカー部)へ向かおうと下駄箱に行くと、遥がポツンと雨空を見上げていた。
「遥?何してんだ、早く帰れよ」
「あ、律。あのね、傘忘れちゃったの。だから雨が止むの待ってるんだ」
外はバケツをひっくり返したような豪雨。止む気配は一切ない。
「バカか。待ってて止むレベルじゃないだろ。……ほら」
律は自分の大きな傘を遥の手に握らせた。
「えっ、でもこれじゃ律が濡れちゃうよ?」
「俺は部活だし、どうせ汗で濡れるから関係ない。お前は体弱いんだから、風邪ひいたら面倒だろ」
「そっか!律、優しいね!」
「優しくねーよ!ほら、さっさと帰れ!」
律は遥の背中を強引に押し、校門へと促した。
走って部活に向かう律の心臓は、雨の音に負けないくらい激しく鳴っていた。
(……あいつ、本当に無防備すぎるんだよ)
自分の傘を差して小さくなって歩いていく遥の後ろ姿を、律は雨に濡れながら、いつまでも目で見送っていた。