クラス替えから数日。お昼休み、遥は嬉しそうに自分の机を律の前にくっつけた。
「律、見て見て!今日はお弁当自分で作ったんだよ!」
「へえ、珍しいな。どうせ冷凍食品詰めただけだろ」
律はツンとした態度で自分の購買のパンを開ける。しかし、遥がお弁当箱のフタを開けた瞬間、律の手が止まった。
そこには、ぎっしりと敷き詰められた白米。そして、その中央にドカンと横たわる、丸ごとの焼き鮭。
「……遥。おかず、それだけ?」
「うん!『鮭弁当』だよ!」
「潔すぎるだろ。せめて卵焼きとか緑のもの入れろよ。栄養偏るぞ」
「えっ、でも鮭ってピンクだから、緑と合わせたら桜餅みたいになっちゃうよ?」
「意味が分からない」
律は額を押さえた。本当にこいつは放っておけない。
「ほら、これ食え。野菜足りてないだろ」
律は自分のパンをちぎり、遥のお弁当箱に放り込んだ。
「わあ、律のメロンパン!物々交換だね、鮭あげる!」
「いらねーよ!……って、勝手に人の口に入れるな!」
遥に無理やり鮭の切り身を口に押し込まれ、律は顔を真っ赤にして怒るのだった。
「律、見て見て!今日はお弁当自分で作ったんだよ!」
「へえ、珍しいな。どうせ冷凍食品詰めただけだろ」
律はツンとした態度で自分の購買のパンを開ける。しかし、遥がお弁当箱のフタを開けた瞬間、律の手が止まった。
そこには、ぎっしりと敷き詰められた白米。そして、その中央にドカンと横たわる、丸ごとの焼き鮭。
「……遥。おかず、それだけ?」
「うん!『鮭弁当』だよ!」
「潔すぎるだろ。せめて卵焼きとか緑のもの入れろよ。栄養偏るぞ」
「えっ、でも鮭ってピンクだから、緑と合わせたら桜餅みたいになっちゃうよ?」
「意味が分からない」
律は額を押さえた。本当にこいつは放っておけない。
「ほら、これ食え。野菜足りてないだろ」
律は自分のパンをちぎり、遥のお弁当箱に放り込んだ。
「わあ、律のメロンパン!物々交換だね、鮭あげる!」
「いらねーよ!……って、勝手に人の口に入れるな!」
遥に無理やり鮭の切り身を口に押し込まれ、律は顔を真っ赤にして怒るのだった。