高校2年生の始業式。掲示板の前で、遥は自分の名前を探して目を丸くしていた。
「あ、あった!2年B組……ってことは、律!」
「うるさい、大声を出すな」
後ろから呆れたような声が響く。遥の幼馴染、律だった。少し癖のある黒髪に、整った顔立ち。だけど口を開けばいつも愛想がない。
「だって律、また同じクラスだよ!これで保育園からずっと一緒だね!」
満面の笑みで振り返る遥に、律はふいっと目を逸らした。
「……別に、お前と一緒だからって嬉しくねーよ。またお前の世話を焼かされるのかと思うと、先が思いやられる」
「え〜?私、もう高校生だからお世話なんていらないよ?」
首を傾げる遥のブレザーの襟が、派手に裏返っている。律はため息をつきながら、無言でその襟を直してやった。
「こういうところが、世話がかかるって言ってんだ」
「あ、ありがと!」
全く堪えていない笑顔。律は「ったく……」と耳の裏を掻きながら、先に教室へと歩き出した。その耳が少し赤くなっていることに、天然な遥が気づくはずもなかった。
「あ、あった!2年B組……ってことは、律!」
「うるさい、大声を出すな」
後ろから呆れたような声が響く。遥の幼馴染、律だった。少し癖のある黒髪に、整った顔立ち。だけど口を開けばいつも愛想がない。
「だって律、また同じクラスだよ!これで保育園からずっと一緒だね!」
満面の笑みで振り返る遥に、律はふいっと目を逸らした。
「……別に、お前と一緒だからって嬉しくねーよ。またお前の世話を焼かされるのかと思うと、先が思いやられる」
「え〜?私、もう高校生だからお世話なんていらないよ?」
首を傾げる遥のブレザーの襟が、派手に裏返っている。律はため息をつきながら、無言でその襟を直してやった。
「こういうところが、世話がかかるって言ってんだ」
「あ、ありがと!」
全く堪えていない笑顔。律は「ったく……」と耳の裏を掻きながら、先に教室へと歩き出した。その耳が少し赤くなっていることに、天然な遥が気づくはずもなかった。