文字サイズ変更

生物人間バトルロイヤル

#23

第二十一話・例の計画

直「……で、例の計画とやらは順調なのか?」

俺はそう聞く

善一「まぁな。」

「資材・人数も順調に揃ってきている。」

「後は……、集めた奴らが殺されないことを祈るばかりだな。」

「…集めた奴らはどうしてるんだ?」

「このリストにまとめてある。」

善一はそう言って、一枚の紙を取り出す。

その紙には、様々な生物人間の名前が記入されていた。

俺の名前や、善一たちの名前もそこに記入されていた。

その中に、“ラピス・モルフォーシス”の名前が記されていることに気づく。


「……今回もか……。」

俺は小さくそう呟く。

あの時、はっきりと伝えておけば良かったと、心の中で後悔する。

(……今更遅いか。)

こうなってしまったからにはやるしかない。

善一やラピスたちが命を落とさないように、今回こそ……、

(あいつを……殺さないとな…。)

「……作戦は、“アレ”が完成次第決行しようと思うんだが。」

善一が、間をおいて話す。

「……ああ、それでいい。」

俺はそう返す。

「…で、あいつは連れてくのか?」

「あいつ…?」

俺は、善一が誰の事を言っているのか分からなかったので、思わず聞き返す。

「黄蜂の事だ。」

「あー…あいつか……。」

俺はしばらく考え込む。

確かに、黄蜂は実力的には申し分ない。

しかし、あいつの性格だと、必ず迷いが生じる。

その迷いは、戦場では命取りとなる。

「……やめとくよ。」

「……足手纏いになりかねないからな。」

「…そうか。」

俺はあえて突き放すような言葉で、善一に告げた。



黄蜂side

私は、今までの会話を隠れて聞いていた。

どういうこと?計画って何?何なの?

(一体…何者なの…?)

私が不思議に思っていた時、

「黄蜂の事だ。」

「…!」

私の事が話題に挙がったのが、耳に入った。

「あー…あいつか……。」

直はしばらく考え込んだ後、はっきりとこう言った。

「……やめとくよ。」

「……“足手纏いになりかねないからな”。」

「…ッ!!」

私の全身から、力が全力で逃げ出した。

私は壁にもたれかかり、座り込む。

(……やっぱり私って……無力なのかなぁ…。)

自然と出てきた涙が、頬を這う。

私は静かに涙を流していた。



しばらく経った後、私は立ち上がり、

「……。」

何も言わずに、店の裏口から出て行った。

店の中では、真依さんが、すやすやと寝息を立てていた。







直side

「……黄蜂…遅くねぇか…?」

「……そうだな。」

(……今は…これしかない…。)

俺はそう自分に言い聞かせた。

胸がキツく締められる感覚がした。

俺はスクッと立ち上がり、

「…少し、病院の方まで行ってくる。」

「…どっか怪我したのか?」

「いや…そういうわけじゃない。」

本当は、この心の病をなくしてほしいと言いたかったが、それは憚られた。

[水平線]
[水平線]
[水平線]

2026/02/09 17:26

ログチカ/Rogutika
ID:≫ 6i0Pmj19okINM
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はログチカ/Rogutikaさんに帰属します

TOP