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生物人間バトルロイヤル

#20

第十八話・魔物の出現

直side

「なぁ…真依…首にかけてるのって…、」

俺は取り乱さないようにしながら、真依に聞く。

「あ~これ?」

「これは、今日の朝に来たお客さんからもらったものだよ。」

「正直いらないけど…そのまま捨てるのもあれだからね。」

「勿体無いし、失礼かなって思って…今日一日だけかけておく事にしたんだ。」

「……そうか。」

俺は少しだけ心の中で後悔する。

もう少し……もっと早く……、

……今更そんな事を考えたって仕方がない。

俺はそんな事を思いながらさっと会計を済ませる。

黄蜂や悠、滝斗が楽しそうに話している。

俺は少し、この店でゆっくりする事にした。

善一「……用は済んだのか?」

「あぁ…ちゃんと買えた。」

俺はそう言って、善一に包帯等を見せる。

「…なぁ、真依が首にかけてるのって…、」

「あぁ、間違いない。‘’例のもの‘’だ。」

俺と善一は、店の奥の方で声をひそめて話し始める。

「…どうする。」

「…幸いにも、今日だけつけるという話だから、最終段階までいくという事はなさそうだが……、」

「…万が一に備えておいた方がいいな。」

「そうだな。」

俺がそう言った時、

魔物「グオォォォ!!」

「!?」

「…チッ、何の声だ!?」

「まさか…魔物?」

俺たちは一度、外に出る。

外では魔物が街路樹を薙ぎ倒したり、器物を壊したりして、暴れていた。

このままじゃ、この店も壊されそうだ。

滝斗「…いつ出てくるのか分からないのが厄介だな…。」

「いいじゃん!久しぶりに戦えるんだしさ!」

(そういえば、悠って魔物に対しては好戦的だったな…。)

そんな事を考えながら、俺達は武器を構える。

後ろでは、真依が心配そうにこちらを見ていた。

『死なないで』とでも言うような目で。

一方その頃、遠く離れたある場所では。

颯side

「……。」

僕は無言で傷の手当てをしていた。

(短剣に毒とか塗ってなくて良かった…。)

玉雲のことだ。

短剣に何かしてあってもおかしくない。

もし何かしてあったら、今頃動けていたかどうかも分からない。

(……あの爆破は何だったんだ…。)

玉雲とは何度も戦っているが、未だ決着がついていない。

互いにあと一歩、というところまで進んだ事はあるのだが、その度に今回のような介入がある。

そのせいで、決着がつかないのだ。

「……傷を治せる能力があればいいんだけどな……。」

俺は止血しながら、そう言う。

その時、

「その能力、使えるようになるだろう。」

「!?」

僕の後ろには、謎の人物が立っていた。

赤い髪の毛だが、顔面に仮面を被っていた。

見るからに怪しい。

しかし、

「能力が使えるようになるって…?」

僕はそっちの方が気になり、目の前の人物に問う。

「君が望んでいるように、使えるようになるさ。」

「このネックレスをかければな。」

謎の人物は、懐から出した首飾りを僕に見せる。

赤い石が埋め込まれている。

「これさえかけていれば、君が言っていた能力だけでなく、他の誰にも負けない‘’強さ‘’を手に入れられるはずだ。」

「!?」

強さを手に入れられる。

その言葉だけで、僕の興味はネックレスへと注がれた。

警戒心なんて吹き飛ぶくらいに。

「さぁ、どうする。」

「このネックレスを受け取るか、受け取らないか。」

「…分かった。」

「受け取るよ、そのネックレス。」

「…いい判断だな。」

人物はそう言うと、僕にネックレスを手渡し、

「では、さらばだ。」

そう言って、どこかに立ち去った。

僕はそのネックレスをかける。

試しに、近くの枯れている草に触れてみる。

能力が使える事を想像しながら。

すると、どうだろう。

「!?」

枯れていた草は、一瞬のうちに緑色の草になった。

今度は、自分の傷に、能力を当てる。

すると、みるみるうちに傷口が塞がっていき、ついに、跡形もなく消えた。

「…これで…もっと強くなれる。」

怖い者なんてない。

初めて心の底から思えた。

たとえ相手が、玉雲だろうと。

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2026/02/09 17:22

ログチカ/Rogutika
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