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生物人間バトルロイヤル

#19

第十七話・常連と昨日ぶりの蛾

直side

「…傷は大丈夫なのか?」

「うん……これぐらいなら、もう大丈夫だと思う。」

「それなら良かったが……。」

俺は道中、黄蜂の過去について、色々と聞いた。

聞くと、彼女の家族や友人が、こんな世界になってから争うようになったらしい。

それを見ていられなかった彼女はその争いを止めたかったのだが、彼女の努力も虚しく、家族や友人が次々に死亡。

彼女も、争いに巻き込まれるようになった。

そこで彼女は、これ以上争いで傷つく人を見たくない、その思いで、魔物の討伐とバトルの仲裁をする旅に出たそうだ。

「……願いのために傷つけあうなんて……私には……理解できないよ…。」

「……さぁな。」

この疑問は、世界のどんな科学者、哲学者でも解けない難題だろう。

レオナルド・ダ・ヴィンチや、アルベルト・アインシュタインでも解けない。

しかしこの疑問は、人間が生きていく上で一生付き纏う問題だ。

そんな事を考えていると、真依の店に着いた。



中に入ると、

滝斗「お、直~!生きてたか~!!」

悠「あんたが無事で良かったよ!」

善一「…心配させやがって。」

この店の常連である[漢字]深川滝斗[/漢字][ふりがな]ふかがわたきと[/ふりがな]、[漢字]伊藤善一[/漢字][ふりがな]いとうぜんいち[/ふりがな]、[漢字]山口悠[/漢字][ふりがな]やまぐちはるか[/ふりがな]がいた。

彼らとは長年の付き合いもあるため、よく世間話をする。

それぞれの性格を簡単に説明すると、滝斗が筋肉バカ、善一が口悪いけど根底は優しい奴、悠が姉御肌。

……あ、吹き込まれている生物を言うの忘れてたな。

滝斗から左に向かって順に、イソハゼ、イチモンジハゼ、アカハチハゼ。

……[漢字]鯊[/漢字][ふりがな]ハゼ[/ふりがな]で統一されてやがる。

三羽烏ならぬ、[漢字]三尾鯊[/漢字][ふりがな]さんびはぜ[/ふりがな]とでも言うべきか?

滝斗「で、そっちの子は何だ?」

「まさか、彼女か何かかい!?」

悠が前のめりになって聞いてくる。

「か、彼女だなんて…!」

黄蜂が顔を赤くして動揺する。

「んなわけねぇだろ。」

何でこいつは顔を赤くしているんだ?と思いながら否定する。

すっぱりと、切り捨てるように。

「なぁんだ……。」

……何でこいつはこんなにも落ち込んでるんだ。

「……。」

黄蜂は黄蜂でムスッとしてるし……。

その後俺は、包帯を買うついでに店内を見て回る。

特に欲しい物もなかったため、俺は包帯だけ持って会計しに行く。

真依「あ、直~!」

今日は寝ずに、糸で何かを紡いでいたみたいだ。(大抵の場合彼女は寝ている。)

「…昨日ぶりだな。」

たとえ昨日会っていたとしても、彼女にとっては嬉しい事に変わりないだろう。

ふと、彼女が何か首にかけているのに気づく。

それは、

「…!!」

「…どうかしたの?直。」

朝、俺が捨てた首飾りと全く同じようなものを首から下げていた。

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2026/02/09 17:20

ログチカ/Rogutika
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