???side
in the room
「ふむ………。」
一人の青年の手元には、スクリーンがある。
そしてそこに表示されている二人の生物人間。
一人は気だるげな表情の青年だ。
茶色いパーカーを着ている。
もう一人は和服姿の、黄色い髪の女性。
「……。」
彼は画面を右へとスワイプする。
そこには、黄色のサイドテールの少女が表示されていた。
「…こいつにしよう。」
青年はそういうと、スクリーンの電源を落とし、どこかへ立ち去った。
[水平線]
「フフッ…。」
ダッ
「!!」
彼女は一度微笑むと、こちらに向かってくる。
ガキッ
(ッ速すぎだろ…!)
彼女には、狐の尾があることから、狐の生物人間である事が窺える。
つまり、スピードに関する能力を持っている可能性は、狐という生物の生態や特徴から推察すると、限りなくゼロに近い。
それなのに、あんなスピードで攻撃をする事ができるという事は、
(…やはり、相当の手練れと言う訳か…。)
俺は少し落胆する。
前回の風嵐との戦闘の時は、‘’非戦闘区域が近かったから‘’という事も相まって、なんとか逃げ切る事が出来た。
しかし、今回は違う。
非戦闘区域からここまでおよそ2kmも離れている。
仮に非戦闘区域が近かったとしても、こいつには一瞬で追いつかれてしまいそうだ。
(…詰みだな。)
俺は、彼女の攻撃を何とかして受け流しながら、そんな事を考えていた。
(…こうなったらもう…、)
「いつまで防御してるつもり~?」
「そんなんじゃ面白くないわ。」
彼女は、少し不機嫌そうな顔で言ってくる。
「…なら、今から面白くさせてやる!」
俺は剣を構え、彼女に突っ込む。
「…それでいいのよ。」
彼女も余裕の表情で、待ち構える。
ガッ
「!」
俺は彼女の攻撃を、召喚した盾で防ぐ。
「…ニヤッ」
俺は今まで、指で数えられるくらいしかしたことのないにやけ顔を浮かべ、思いっきり斬りかかる。
シュッ
しかし、俺の攻撃は空気を斬るだけだった。
そして、すぐに彼女の攻撃が飛んでくる。
「……。」
「!?」
俺はそれを真正面から受け止める。
(実力の差も、ゴリ押してしまえば、)
「問題ない!!」
俺はそういうと、攻撃を受け止めていた盾を思いっきり押し返す。
「ッ!」
(人が変わったみたいね…。)
しかし、彼女は「それも楽しいわね!!」と言ってすぐに体勢を立て直す。
「…“妖狐の幻惑”。」
彼女は一度、手で狐の形を作り、能力を発動させる。
「……。」
辺りに霧が立ち込める。
「‘’turtle spinne‘’。」
俺も、能力で回転する甲羅を複数召喚し、応戦しようとする。
俺は霧に向かって、回転する甲羅を飛ばす。
(これで奴の場所も丸裸だな…。)
俺は剣を構え、霧の動きを凝視する。
「…お。」
一箇所だけ、周りと違う流れ方をしている所を見つける。
(…そこだ!)
俺はそこに向かって剣を投げる。
丁度、霧も晴れ始めた。
「!!」
彼女に剣が突き刺さろうとしたその時、
ガァンッ
「!?」
剣があらぬ方向へと飛ばされる。
?「……なんで、なんで…。」
「なんで同じ生物人間同士で争うの…?」
銃を構えたサイドテールの少女は、悲しく、そしてどこか怒りに満ちた眼で、こちらを見ていた。
[水平線]
[水平線]
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「ふむ………。」
一人の青年の手元には、スクリーンがある。
そしてそこに表示されている二人の生物人間。
一人は気だるげな表情の青年だ。
茶色いパーカーを着ている。
もう一人は和服姿の、黄色い髪の女性。
「……。」
彼は画面を右へとスワイプする。
そこには、黄色のサイドテールの少女が表示されていた。
「…こいつにしよう。」
青年はそういうと、スクリーンの電源を落とし、どこかへ立ち去った。
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「フフッ…。」
ダッ
「!!」
彼女は一度微笑むと、こちらに向かってくる。
ガキッ
(ッ速すぎだろ…!)
彼女には、狐の尾があることから、狐の生物人間である事が窺える。
つまり、スピードに関する能力を持っている可能性は、狐という生物の生態や特徴から推察すると、限りなくゼロに近い。
それなのに、あんなスピードで攻撃をする事ができるという事は、
(…やはり、相当の手練れと言う訳か…。)
俺は少し落胆する。
前回の風嵐との戦闘の時は、‘’非戦闘区域が近かったから‘’という事も相まって、なんとか逃げ切る事が出来た。
しかし、今回は違う。
非戦闘区域からここまでおよそ2kmも離れている。
仮に非戦闘区域が近かったとしても、こいつには一瞬で追いつかれてしまいそうだ。
(…詰みだな。)
俺は、彼女の攻撃を何とかして受け流しながら、そんな事を考えていた。
(…こうなったらもう…、)
「いつまで防御してるつもり~?」
「そんなんじゃ面白くないわ。」
彼女は、少し不機嫌そうな顔で言ってくる。
「…なら、今から面白くさせてやる!」
俺は剣を構え、彼女に突っ込む。
「…それでいいのよ。」
彼女も余裕の表情で、待ち構える。
ガッ
「!」
俺は彼女の攻撃を、召喚した盾で防ぐ。
「…ニヤッ」
俺は今まで、指で数えられるくらいしかしたことのないにやけ顔を浮かべ、思いっきり斬りかかる。
シュッ
しかし、俺の攻撃は空気を斬るだけだった。
そして、すぐに彼女の攻撃が飛んでくる。
「……。」
「!?」
俺はそれを真正面から受け止める。
(実力の差も、ゴリ押してしまえば、)
「問題ない!!」
俺はそういうと、攻撃を受け止めていた盾を思いっきり押し返す。
「ッ!」
(人が変わったみたいね…。)
しかし、彼女は「それも楽しいわね!!」と言ってすぐに体勢を立て直す。
「…“妖狐の幻惑”。」
彼女は一度、手で狐の形を作り、能力を発動させる。
「……。」
辺りに霧が立ち込める。
「‘’turtle spinne‘’。」
俺も、能力で回転する甲羅を複数召喚し、応戦しようとする。
俺は霧に向かって、回転する甲羅を飛ばす。
(これで奴の場所も丸裸だな…。)
俺は剣を構え、霧の動きを凝視する。
「…お。」
一箇所だけ、周りと違う流れ方をしている所を見つける。
(…そこだ!)
俺はそこに向かって剣を投げる。
丁度、霧も晴れ始めた。
「!!」
彼女に剣が突き刺さろうとしたその時、
ガァンッ
「!?」
剣があらぬ方向へと飛ばされる。
?「……なんで、なんで…。」
「なんで同じ生物人間同士で争うの…?」
銃を構えたサイドテールの少女は、悲しく、そしてどこか怒りに満ちた眼で、こちらを見ていた。
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