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裏社会の何でも屋は生物の成り変わり。

#8

第七話・情報屋も裏稼業です

「ど、どうか…!!殺さないで…!!」

「…。」

不良が座り込み、怯えている。

先程まで、あんな威勢のよかった不良達も、今じゃ目の前でガクガク震えて命乞いをしていたり、体から血を流して倒れている。

まぁ、仕方のない事だろう。

情報屋だろうが、裏稼業で稼ぐ人間である事には間違いない。

そういう人間とそこらのチンピラじゃ、経験値が違う。

「だから言ったろ?」

「…ま、そんなことはどうでもいい。」

ピッ

俺は尾剣についた血を払い落とす。

「ヒッ…!」

しかし、不良はそれだけでビビり散らかしている。

(ちょっと尾剣動かしただけなのに…。)

俺はそんな事を考えながら、

「大丈夫、今から聞く質問に答えてくれれば、命は保証するぜ。」

「…なぜあの少年を殴っていた?」

と言って、血を払った尾剣の切先を突き立てる。

「ヒィィ…!」

不良は縮こまって、ガクガク震えている。

よほど命が大切なのだろう。

(それは俺も同じだが…。)

「さ、情報を吐くか吐かないか、それだけで君の命の長さが決まる。」

「簡単だろう?」

「言えば命が長くなり、言わなければ命は短くなる。」

「………。」

不良は口を真一文字に結び、只々震えているだけだった。

一向に口を開く気配がない。

「……はぁ、分かったよ。」

「!!」

「君がその気なら、」

しびれを切らした俺は両刃の尾剣を構え、不良に近づく。

「おさらばしてもらおうかな?」

不良は必死に『殺さないで!!』と、訴えている。

しかし、その声を俺は無視する。

「……さらばだ。」

俺が剣を振り下ろそうとする。

次の瞬間、

ドガッ

「グフッ…!!」

不良は頬を殴られて、気絶した。

不良を殴ったのは、

「…な~んてね、君にはまだ死んでもらっちゃ困るんだから。」

片手にカブトガニの甲羅の形をしたグローブをはめた俺だった。

康平「…お前も相変わらずだな。」

「お、さっすが康平!!二分前に呼んだのにもう来てる!」

「あんな動画に住所だけ添付されて送られてきたら、誰だって普通は行くだろ。」

「…で、俺は何すればいい?」

「そこでのぼせてる不良と、そこに座ってる少年を何でも屋まで運んでほしい。」

「…了解。」

康平は不良を掴み、少年を乗せると、何でも屋に向かって飛んで行った。

「…さて、俺も帰るか。」

俺はやっと、帰路に就く事が出来た。

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「ふい~、ただいま帰ったぜ~。」

俺は何でも屋の玄関を開けると、そう言った。

「あ、お帰りなさい!タクさん!!」

ドアを開けると、ノアがはちきれんばかりの笑顔で、お出迎えしてくれた。

「おう。」

俺は軽く、そして冷静に返事をしたものの、

(はぁ~……癒し…!まじ帰って早々にノアちゃんに迎えられるとは思ってなかった…!)

脳内はこんな感じだった。

(まじ守りたい、あの笑顔。)

俺はそんな事を考えながらも、黄王奈のいる部屋に行く。

ガチャッ

「……来たわね。」

「どうだ、不良と少年から、何か分かったか?」

「えぇ…とても興味深い事が分かったわ。」

「…分かった事は?」

「それは…、」

「………………!!」

後々、厄介な事案になりそうなことを、俺は本能的に察知した。

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2025/12/10 20:16

ログチカ
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