「…久方ぶりだな、真依。」
「あ、直~、生きてたんだ~。」
「……もしかして、二人って知り合いだったの?」
「うん、直はここの常連さんだからね~。」
「ただ、ここのところ見なかったから心配してたんだよ…。」
「…すまんな、俺も‘’色々あった‘’からな。」
「まぁでも、こうして会えるだけで私は嬉しいよ~。」
「…そうか。」
「それで、君たちが手に持ってるのって…、」
「ああ、今欲しいモンだ。」
「じゃあ、会計するから商品をそこにおいてね~。」
「寝袋か~…それで寝るのもいいなぁ~…。」
「あんたには自分で紡いだ糸があるだろ。」
そう言いながら俺は寝袋を、指定された場所へと置く。
レジに表示された金額は2000円だった。
君たちの世界じゃ税率というものがあるだろうが、この世界じゃ政府も見せかけだけの造りもののため、税は存在しない。
俺はそれを、換金した金で払う。
「…はい、2000円ぴったりですね~。」
「……ラピス、あんたも金かBPで支払うんだ。」
俺は寝袋を受け取ると、ラピスに会計を勧める。
「え、ええ…。」
ラピスは、古ぼけた本を差し出す。
それは、600円きっかりだった。
ラピスはそれをBPで支払い、本を受け取った。
「ありがとうございました~、またいらしてね~。」
「あぁ。」
俺は軽く返事をすると、ラピスと一緒に店を出た。
「…どうか…生きて…。」
彼女の小さな叫びは、彼らに届くことはなかった。
「さて、あとはこの寝袋を住処に置きに行くだけだが…あんたはどうする?」
「何を?」
「このまま暫く行動を共にするか、ここで暫しの別れとするか。」
「…私にはまだやらなければいけない事があるの…。」
そういうと、彼女は[漢字]踵[/漢字][ふりがな]きびす[/ふりがな]を返す。
「またいつの日にか、会いましょう。」
「…そうか。」
その時は敵かもしれないけど、と言うと、彼女は歩き出した。
「…。」
「俺も帰るか…。」
俺は住処へと歩み始めた。
[水平線]
俺が辿り着いたのは、非戦闘区域の一角にあるボロ屋。
……今にも崩れそうだ。
(ま、これが俺の家なんですけど。)
俺はそんな事を思いつつ、家の鍵を開け、中に入る。
ドアは軋みながら開き、開ききったところでとうとうバタンッと、倒れてしまった。
「…ハァ…。」
ドアとか買わないとな、と思いつつ俺は自分の部屋に向かう。
元々ここには俺の家族が住んでいたが、魔物やら生物人間やらに、俺一人を残して殺されてしまった。
(今となっちゃそんな事どうでもいいが。)
俺はそう思いながら、寝袋を置く。
ふと、時計を確認する。
時計の針は、06時09分を指していた。
空は曇っていて、何も見えない。
「…少し狩りに行くか。」
そう言って俺は剣を片手に、魔物の討伐へと向かった。
[水平線]
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「あ、直~、生きてたんだ~。」
「……もしかして、二人って知り合いだったの?」
「うん、直はここの常連さんだからね~。」
「ただ、ここのところ見なかったから心配してたんだよ…。」
「…すまんな、俺も‘’色々あった‘’からな。」
「まぁでも、こうして会えるだけで私は嬉しいよ~。」
「…そうか。」
「それで、君たちが手に持ってるのって…、」
「ああ、今欲しいモンだ。」
「じゃあ、会計するから商品をそこにおいてね~。」
「寝袋か~…それで寝るのもいいなぁ~…。」
「あんたには自分で紡いだ糸があるだろ。」
そう言いながら俺は寝袋を、指定された場所へと置く。
レジに表示された金額は2000円だった。
君たちの世界じゃ税率というものがあるだろうが、この世界じゃ政府も見せかけだけの造りもののため、税は存在しない。
俺はそれを、換金した金で払う。
「…はい、2000円ぴったりですね~。」
「……ラピス、あんたも金かBPで支払うんだ。」
俺は寝袋を受け取ると、ラピスに会計を勧める。
「え、ええ…。」
ラピスは、古ぼけた本を差し出す。
それは、600円きっかりだった。
ラピスはそれをBPで支払い、本を受け取った。
「ありがとうございました~、またいらしてね~。」
「あぁ。」
俺は軽く返事をすると、ラピスと一緒に店を出た。
「…どうか…生きて…。」
彼女の小さな叫びは、彼らに届くことはなかった。
「さて、あとはこの寝袋を住処に置きに行くだけだが…あんたはどうする?」
「何を?」
「このまま暫く行動を共にするか、ここで暫しの別れとするか。」
「…私にはまだやらなければいけない事があるの…。」
そういうと、彼女は[漢字]踵[/漢字][ふりがな]きびす[/ふりがな]を返す。
「またいつの日にか、会いましょう。」
「…そうか。」
その時は敵かもしれないけど、と言うと、彼女は歩き出した。
「…。」
「俺も帰るか…。」
俺は住処へと歩み始めた。
[水平線]
俺が辿り着いたのは、非戦闘区域の一角にあるボロ屋。
……今にも崩れそうだ。
(ま、これが俺の家なんですけど。)
俺はそんな事を思いつつ、家の鍵を開け、中に入る。
ドアは軋みながら開き、開ききったところでとうとうバタンッと、倒れてしまった。
「…ハァ…。」
ドアとか買わないとな、と思いつつ俺は自分の部屋に向かう。
元々ここには俺の家族が住んでいたが、魔物やら生物人間やらに、俺一人を残して殺されてしまった。
(今となっちゃそんな事どうでもいいが。)
俺はそう思いながら、寝袋を置く。
ふと、時計を確認する。
時計の針は、06時09分を指していた。
空は曇っていて、何も見えない。
「…少し狩りに行くか。」
そう言って俺は剣を片手に、魔物の討伐へと向かった。
[水平線]
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- 1.Prologue
- 2.第一話・亀と隼
- 3.第二話・亀の逃走劇
- 4.第三話・治療
- 5.第四話・旧知の蝶と平和好きな蛾
- 6.第五話・商売、そして魔物へ
- 7.第六話・亀対狐
- 8.第七話・狂人二人と妨害
- 9.第八話・邪魔
- 10.第九話α・正義の雀蜂
- 11.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 12.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 13.第十一話・隼と狐
- 14.第十二話・強きを欲する隼対永遠(とわ)の狂宴を望む妖狐
- 15.第十三話・狐、憤慨ス
- 16.第十四話・宴、狂風の如し
- 17.第十五話・介入
- 18.第十六話・最悪のクリスマスプレゼント
- 19.第十七話・常連と昨日ぶりの蛾
- 20.第十八話・魔物の出現
- 21.第十九話・蛾を怒らせてはいけない、そうだろ?
- 22.第二十話・so cute
- 23.第二十一話・例の計画
- 24.第二十二話・不審な動き
- 25.第二十三話・隼対ハヤブサ
- 26.第二十四話・亀と大魚、時々蜥蜴、猫に候
- 27.第二十五話・隼の翼竜・ハヤブサ狩り
- 28.第二十六話・安全確認