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裏社会の何でも屋は生物の成り変わり。

#6

第五話・何でも屋の仲間たち

カタカタッ

パソコンのキーボードを叩く音が、広い一室に響く。

その音源となっているPCを操作していたのは…

何を隠そう俺だ!!

……え、俺が誰だか分からないって?

そんなバナナ。

俺は[漢字]この歳[/漢字][ふりがな]28[/ふりがな]にして認知症を患ったとでもいうのか?

まぁ、仕方ない。

君たちがそこまで言うなら、名乗ってあげようじゃないか。

?「………。」





タク「あれ俺名前何だっけ?」

黄王奈「あんたいきなりどうしたの?」

ノア「…仕事のしすぎじゃないですか?」

「ハハッ、言ってみただけだ。」

「…あまり根を詰めすぎないでくださいね?」

「ああ、分かってるって。」

そういうと俺は、伸びをしてから、PCに向き直る。

俺の名前は、[漢字]山内[/漢字][ふりがな]やまのうち[/ふりがな]タク。

情報屋だ。

本来は色々な奴らに、報酬と引き換えに情報を提供しているのだが、最近はここ、雀田何でも屋に居座らせてもらっている。

ここにいればタダ飯だからな。

ただ、難点としては……

「……次はこの依頼にしようかしら。」

「[漢字]我儘女王様[/漢字][ふりがな]黄王奈[/ふりがな]の言うことを聞かないといけないとこだな。」

「は?」

「いや、何も言ってないぜ!!本当に!」

「……。」

黄王奈は数秒俺を見つめた後、書類に目線を戻す。

(…ふぅ~。)

俺は少しだけ、心の中で安堵する。

(女王様怒らせると何されるか分からないからな……。)

今まで一番酷かったのは[漢字]磔[/漢字][ふりがな]はりつけ[/ふりがな]の刑に処された事だったかな。

あの時はマジで死ぬかと思った。

黄王奈が我儘なのかどうかはわからないが、女王様であるのは事実だ。

移植された生物の遺伝子は、チャイロスズメバチ

しかも女王蜂。

これだけで充分だろ?

能力は、『Queen's Control』

能力を使って命令すれば、大概の人間は命令に従ってしまう。

能力までこんなんじゃ、完璧な女王だな。

因みに俺はカブトガニの遺伝子を移植されている。

能力は「カブティック・ブロー」
甲羅で殴る。

「尾剣」
尾を剣として使う。
だぜ?

本当に情報屋かよ!っていう能力だよな。

俺も同じこと考えてた。

ノア「~~~🎵」

ちなみに鼻歌歌いながら掃除してるのが、今任務で不在のレイトの同期、[漢字]内田[/漢字][ふりがな]うちだ[/ふりがな]ノアだ。

この何でも屋一のアイドルだな。

こんなかわい子ちゃんが、自分から裏稼業をやりたいって言い出すんだから、びっくりだよな。

俺だったら絶対言えない。

ただ、彼女は移植された遺伝子が無い、今の世では珍しい“純人間”と呼ばれる人種だ。

能力も当然ない。

「……そう言えば、レイトたちっていつ帰ってくるんだ?」

黄王奈「… さぁ、任務がすんなり終われば、そろそろ帰ってくる頃合いだと思うけど…。」

その時、ドアベルがカラカランッと音を立てる。

ノア「!!」

その音と同時に、ノアは箒をほっぽり出して、玄関まで駆け出す。

レイト「た、ただいま帰りました~。」

「レイト~!」

「ちょ、ノア…苦しい…!」

康平「…帰ったぜ。」

廊下からノアに抱きつかれたレイトと、康平が部屋に入って来る。

そう、何を隠そう、ノアはレイトが好きなのだ。

タク「…俺が口づけする日は絶対来ないな。」

「…あんた本当に何言ってんの?」

「急に口づけとか言って…。」

「…俺はあくまで正常だ。」

正常な人が突然口づけなんて言うわけないでしょ、という彼女の言葉を、俺は無視する。

「…そういえば、タクってこの組織に入ってんのか?」

康平がふと、俺にそう聞いてくる。

「いや?」

前述したように、俺はただ居候してるだけの情報屋だ。

…まぁ、そんな奴がここ最近、ずっとここにいれば、そう疑問に思うのも仕方ない事だろう。

「…そうか。」

そういうと康平は、自室へと入っていった。

そういえば、康平の能力ってチートだよな?

ハツカネズミの敏捷性、コンドルとアキアカネの飛行、ショクコウラの殻による防御。

飛行というダブりはあっても、用途が違うから、まさに万能だな。

まぁ、この能力になる経緯がな………。

「…今日はもう終わりにしよう。」

俺はそう呟き、PCを畳んで自室に向かった。
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2025/11/28 22:15

ログチカ
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