直side
翌日、俺は一人で真依の店を訪れた。
真依がネックレスを外しているかどうかを確認するために。
扉をゆっくりと少しだけ開き、中を覗く。
真依「……。」
真依はこちらには気づかずに、糸で何かを紡いでいる。
ネックレスは着けておらず、カウンターに置かれていた。
直(……良かった。)
俺は内心ホッとし、扉を閉めてその場を後にした。
(……次はあいつだな。)
俺はそいつを探そうとした。
その時、
瑠偉「……。」
(……いた。)
十川が戦闘区域に向かって歩いていたのを見つけた。
俺はその後をついて行くことにした。
20分ぐらい歩いただろうか、辺りには戦闘の気配が漂っていた。
幸い、十川に気づかれている感じは今の所ない。
すると、前から鍛え上げられた体躯の、いかつい男が歩いて来る。
俺は咄嗟に物陰に隠れた。
モブ「よう、兄ちゃん。」
「…な、何…?」
瑠偉は少し怯えたような感じを出しながら返答する。
「……。」
俺はそれを物陰から見つめる。
モブ「ヘヘッ…お前、弱そうな奴だな…。」
直(……ストレートに言うなあ……。)
瑠偉「……。」
「なぁ、BP寄越せよ。」
「お前みたいな弱そうな奴に時間を割いてる程暇じゃないんだ。」
「……分かった、BPならいくらでもあげるよ。」
「ヘヘッ…話が早くて助か……、」
「…って思った?」
「…は?」
橋本直: 「……。」
十川はそう言うと、一瞬でその場からフッと消える。
モブ「どこ行きやがった!?」
次の瞬間、
ザクッ
「グアッ…!!」
首筋にナイフが突き立てられ、大男は一瞬のうちに事切れた。
「……。」
突如現れた瑠偉は、ナイフを懐にしまい大男の死体を見つめて、立ち尽くしていた。
「…行くか。」
俺はあたかもその物陰の辺りから歩いて来たように、さりげなく出てくる。
「……。」
「……あ。」
「……こんなところで会うとは、奇遇だな。」
「……そうだね。」
「…で、声をかけたって事は、僕に何か用があるんじゃないの?」
「……まぁ、そんなとこだな。」
「……。」
「端的に言うが、」
「お前が首から下げてるそのネックレス……。」
「それをくれないか?」
「……。」
俺はあえて正直に言った。
変に言葉を取り繕う必要もないからだ。
「……良いよ。」
「……助かる。」
俺は彼に近づき、ネックレスを受け取る。
「ただ、代わりと言っては何だけど……、」
「君のBPをいくらか分けてくれない?」
「……ああ、それくらいなら。」
「いくらだ?」
「……そうだね……。」
「……全部……かな?」
「!?」
十川は不適な笑みを浮かべ、視界から消える。
「クソッ……、」
まさかこんな事になるとは思わなかった。
本来の性格より、少しばかり貪欲になっている気がする。
「……後ろか!」
俺は振り向き、刀を振り抜く。
ジャストだ。
俺の刀と、十川のナイフがぶつかり、火花が散る。
十川は一度飛び退き、再び姿を眩まそうとする。
その時、
ダァン!
一発の銃声が鳴り響いた。
瑠偉「ッ…!!」
「!?」
直後、十川が自身の右肩を抑えてうずくまる。
俺はすぐに辺りを見回す。
すると、
黄蜂「………。」
短針銃を構えた黄蜂が立っていた。
[水平線]
[水平線]
[水平線]
うーん……なんか、若干スランプというのか……なんか上手くいかない気がするなぁ……
……頑張ろう。
翌日、俺は一人で真依の店を訪れた。
真依がネックレスを外しているかどうかを確認するために。
扉をゆっくりと少しだけ開き、中を覗く。
真依「……。」
真依はこちらには気づかずに、糸で何かを紡いでいる。
ネックレスは着けておらず、カウンターに置かれていた。
直(……良かった。)
俺は内心ホッとし、扉を閉めてその場を後にした。
(……次はあいつだな。)
俺はそいつを探そうとした。
その時、
瑠偉「……。」
(……いた。)
十川が戦闘区域に向かって歩いていたのを見つけた。
俺はその後をついて行くことにした。
20分ぐらい歩いただろうか、辺りには戦闘の気配が漂っていた。
幸い、十川に気づかれている感じは今の所ない。
すると、前から鍛え上げられた体躯の、いかつい男が歩いて来る。
俺は咄嗟に物陰に隠れた。
モブ「よう、兄ちゃん。」
「…な、何…?」
瑠偉は少し怯えたような感じを出しながら返答する。
「……。」
俺はそれを物陰から見つめる。
モブ「ヘヘッ…お前、弱そうな奴だな…。」
直(……ストレートに言うなあ……。)
瑠偉「……。」
「なぁ、BP寄越せよ。」
「お前みたいな弱そうな奴に時間を割いてる程暇じゃないんだ。」
「……分かった、BPならいくらでもあげるよ。」
「ヘヘッ…話が早くて助か……、」
「…って思った?」
「…は?」
橋本直: 「……。」
十川はそう言うと、一瞬でその場からフッと消える。
モブ「どこ行きやがった!?」
次の瞬間、
ザクッ
「グアッ…!!」
首筋にナイフが突き立てられ、大男は一瞬のうちに事切れた。
「……。」
突如現れた瑠偉は、ナイフを懐にしまい大男の死体を見つめて、立ち尽くしていた。
「…行くか。」
俺はあたかもその物陰の辺りから歩いて来たように、さりげなく出てくる。
「……。」
「……あ。」
「……こんなところで会うとは、奇遇だな。」
「……そうだね。」
「…で、声をかけたって事は、僕に何か用があるんじゃないの?」
「……まぁ、そんなとこだな。」
「……。」
「端的に言うが、」
「お前が首から下げてるそのネックレス……。」
「それをくれないか?」
「……。」
俺はあえて正直に言った。
変に言葉を取り繕う必要もないからだ。
「……良いよ。」
「……助かる。」
俺は彼に近づき、ネックレスを受け取る。
「ただ、代わりと言っては何だけど……、」
「君のBPをいくらか分けてくれない?」
「……ああ、それくらいなら。」
「いくらだ?」
「……そうだね……。」
「……全部……かな?」
「!?」
十川は不適な笑みを浮かべ、視界から消える。
「クソッ……、」
まさかこんな事になるとは思わなかった。
本来の性格より、少しばかり貪欲になっている気がする。
「……後ろか!」
俺は振り向き、刀を振り抜く。
ジャストだ。
俺の刀と、十川のナイフがぶつかり、火花が散る。
十川は一度飛び退き、再び姿を眩まそうとする。
その時、
ダァン!
一発の銃声が鳴り響いた。
瑠偉「ッ…!!」
「!?」
直後、十川が自身の右肩を抑えてうずくまる。
俺はすぐに辺りを見回す。
すると、
黄蜂「………。」
短針銃を構えた黄蜂が立っていた。
[水平線]
[水平線]
[水平線]
うーん……なんか、若干スランプというのか……なんか上手くいかない気がするなぁ……
……頑張ろう。
- 1.Prologue
- 2.第一話・亀と隼
- 3.第二話・亀の逃走劇
- 4.第三話・治療
- 5.第四話・旧知の蝶と平和好きな蛾
- 6.第五話・商売、そして魔物へ
- 7.第六話・亀対狐
- 8.第七話・狂人二人と妨害
- 9.第八話・邪魔
- 10.第九話α・正義の雀蜂
- 11.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 12.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 13.第十一話・隼と狐
- 14.第十二話・強きを欲する隼対永遠(とわ)の狂宴を望む妖狐
- 15.第十三話・狐、憤慨ス
- 16.第十四話・宴、狂風の如し
- 17.第十五話・介入
- 18.第十六話・最悪のクリスマスプレゼント
- 19.第十七話・常連と昨日ぶりの蛾
- 20.第十八話・魔物の出現
- 21.第十九話・蛾を怒らせてはいけない、そうだろ?
- 22.第二十話・so cute
- 23.第二十一話・例の計画
- 24.第二十二話・不審な動き
- 25.第二十三話・隼対ハヤブサ
- 26.第二十四話・亀と大魚、時々蜥蜴、猫に候
- 27.第二十五話・隼の翼竜・ハヤブサ狩り
- 28.第二十六話・安全確認