颯side
腹部から血が流れてくる。
口からも、止めどなく。
回復能力で少しは傷口が治ったが、それでも出血している。
それでも僕は立ち上がる。
“同属を殺す”ために。
「“acceleration“」
僕は能力で一気に加速する。
翼竜の腹部に狙いを定めて。
僕に向かって再び飛んできていたハヤブサの魔物は、嘴が地面に突き刺さってしまった。
翼竜は僕がまだ動けることに驚いたのか、急いで羽を動かし始める。
しかし、僕の動きを止めることは出来なかった。
僕は翼竜に近づき、鎌を思いっきり振り抜く。
ザシュッ
魔物「ギェェェェッ!!」
魔物が奇声をあげる。
僕が切り裂いた部分の組織は崩れた。
僕は身を翻して渾身の蹴りを入れる。
その時、後ろから何かが迫ってくる。
ハヤブサの魔物だ。
颯「…。」
僕は鎌の上部を、地面に引っ掛ける。
僕は魔物が近づいてくる絶妙なタイミングを狙って、飛び上がった。
ハヤブサ魔物は、停止できずにそのままプテラノドンの魔物へと突っ込む。
ハヤブサの腹部を、僕の鎌が上手く切り裂きながら。
嘴が深く突き刺さり、プテラノドンの魔物が塵になり始める。
ハヤブサの魔物も、動こうとしない。
いずれは塵になるだろうか。
「……どうでも…いい…か…。」
口に力が入らない。
きっと腹部からの出血が多いせいだろう。
ただ、腹部を刺されたことで結果的に魔物を倒すことができた。
「肉を切らせて……骨を断つ……か…。」
知能を持っていたがゆえに、あの魔物たちは油断したのだろう。
僕はそんな事を考えながら近くの建物の陰に入る。
(……しばらく……休まないと……。)
僕は回復能力を使いながら、ゆっくりと眠りについた。
今日は珍しく、夕陽がよく見える日だった。
直side
今日は夕焼けが、珍しくよく見える日だった。
(…まぁ、どうでもいいけど。)
俺にとって今重要なのは、十川をどうやって“殺す”かだった。
奴をこのまま放っておくと面倒なことになる。
ネックレスをどうにかするだけでも良いのだが………。
(……悩ましいな。)
正直、彼が素直にネックレスを渡してくれるかは微妙だ。
すんなり渡してくれればいいのだが…。
…渡してくれなかったら、その時は実力行使だな。
そんな事を考えていると、真依の店に着いた。
店の前では、善一と悠、その他数名が何かを話していた。
悠「お、直!
善一「……なんか多くなってね?」
「…まぁな。」
「俺が集めた新しい協力者だ。」
善一「……そうか、助かる。」
善一「で、内容は伝えたのか?」
「ああ。」
「そうか……悠。」
「どうした?」
「こいつらを拠点まで案内してやってくれ。」
「おっけー。」
そう言うと悠は、大魚たちを引き連れ、拠点がある方向へと向かった。
「……例のアレが、あともう少しで完成しそうだから、作戦は三日後に決行する。」
「ああ、了解した。」
三日か……それまでに終わらせないとな。
俺は心の中でそう思った。
[水平線]
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腹部から血が流れてくる。
口からも、止めどなく。
回復能力で少しは傷口が治ったが、それでも出血している。
それでも僕は立ち上がる。
“同属を殺す”ために。
「“acceleration“」
僕は能力で一気に加速する。
翼竜の腹部に狙いを定めて。
僕に向かって再び飛んできていたハヤブサの魔物は、嘴が地面に突き刺さってしまった。
翼竜は僕がまだ動けることに驚いたのか、急いで羽を動かし始める。
しかし、僕の動きを止めることは出来なかった。
僕は翼竜に近づき、鎌を思いっきり振り抜く。
ザシュッ
魔物「ギェェェェッ!!」
魔物が奇声をあげる。
僕が切り裂いた部分の組織は崩れた。
僕は身を翻して渾身の蹴りを入れる。
その時、後ろから何かが迫ってくる。
ハヤブサの魔物だ。
颯「…。」
僕は鎌の上部を、地面に引っ掛ける。
僕は魔物が近づいてくる絶妙なタイミングを狙って、飛び上がった。
ハヤブサ魔物は、停止できずにそのままプテラノドンの魔物へと突っ込む。
ハヤブサの腹部を、僕の鎌が上手く切り裂きながら。
嘴が深く突き刺さり、プテラノドンの魔物が塵になり始める。
ハヤブサの魔物も、動こうとしない。
いずれは塵になるだろうか。
「……どうでも…いい…か…。」
口に力が入らない。
きっと腹部からの出血が多いせいだろう。
ただ、腹部を刺されたことで結果的に魔物を倒すことができた。
「肉を切らせて……骨を断つ……か…。」
知能を持っていたがゆえに、あの魔物たちは油断したのだろう。
僕はそんな事を考えながら近くの建物の陰に入る。
(……しばらく……休まないと……。)
僕は回復能力を使いながら、ゆっくりと眠りについた。
今日は珍しく、夕陽がよく見える日だった。
直side
今日は夕焼けが、珍しくよく見える日だった。
(…まぁ、どうでもいいけど。)
俺にとって今重要なのは、十川をどうやって“殺す”かだった。
奴をこのまま放っておくと面倒なことになる。
ネックレスをどうにかするだけでも良いのだが………。
(……悩ましいな。)
正直、彼が素直にネックレスを渡してくれるかは微妙だ。
すんなり渡してくれればいいのだが…。
…渡してくれなかったら、その時は実力行使だな。
そんな事を考えていると、真依の店に着いた。
店の前では、善一と悠、その他数名が何かを話していた。
悠「お、直!
善一「……なんか多くなってね?」
「…まぁな。」
「俺が集めた新しい協力者だ。」
善一「……そうか、助かる。」
善一「で、内容は伝えたのか?」
「ああ。」
「そうか……悠。」
「どうした?」
「こいつらを拠点まで案内してやってくれ。」
「おっけー。」
そう言うと悠は、大魚たちを引き連れ、拠点がある方向へと向かった。
「……例のアレが、あともう少しで完成しそうだから、作戦は三日後に決行する。」
「ああ、了解した。」
三日か……それまでに終わらせないとな。
俺は心の中でそう思った。
[水平線]
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- 1.Prologue
- 2.第一話・亀と隼
- 3.第二話・亀の逃走劇
- 4.第三話・治療
- 5.第四話・旧知の蝶と平和好きな蛾
- 6.第五話・商売、そして魔物へ
- 7.第六話・亀対狐
- 8.第七話・狂人二人と妨害
- 9.第八話・邪魔
- 10.第九話α・正義の雀蜂
- 11.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 12.第十話・蜥蜴と猫の脱出
- 13.第十一話・隼と狐
- 14.第十二話・強きを欲する隼対永遠(とわ)の狂宴を望む妖狐
- 15.第十三話・狐、憤慨ス
- 16.第十四話・宴、狂風の如し
- 17.第十五話・介入
- 18.第十六話・最悪のクリスマスプレゼント
- 19.第十七話・常連と昨日ぶりの蛾
- 20.第十八話・魔物の出現
- 21.第十九話・蛾を怒らせてはいけない、そうだろ?
- 22.第二十話・so cute
- 23.第二十一話・例の計画
- 24.第二十二話・不審な動き
- 25.第二十三話・隼対ハヤブサ
- 26.第二十四話・亀と大魚、時々蜥蜴、猫に候
- 27.第二十五話・隼の翼竜・ハヤブサ狩り
- 28.第二十六話・安全確認