光っていた。ヘアピンが。きらきらと。
「どうなってるの……?」
未来は困惑する。そんな未来の前にひとつの鏡が現れた。鏡には何も映っておらずただオーロラ色のモヤがあった。不思議に思ってそれに触れようとした時、
──ヘアピン欲しいの?
声がした。幼い少女の声が。誰もいなかったはず、と辺りを見回す。その声はふわっと花畑の匂いがするような気がした。そしてその声を未来はどこかで聞いたような気がした。
──ねぇ、あたり見回してるそこの貴方。欲しいんでしょう?ヘアピン。
今起こっている出来事に未来は信じられず、目を見開いた。
「……あなた……だれ……?」
──好きに呼んで、そんなたいした名前じゃないから
声の少女はふふっ、と微笑む。
「……じゃあ、あなた……あなたは何者なの?」
──それは言えない……ただ、貴方にヘアピンを渡さなきゃならない。このヘアピンは預かり物。
そして続ける。
──あの子を……世界を………
──救って……‼︎…………未来……‼︎
未来はその時、何か大事なバトンを渡されたような気がした。白い光が未来を覆う。
「うっ……!!」
[水平線]
気づくと未来は学校にいた。
「ちょっと!未来!どうしたの?突っ立って!」
「え?」
目の前には一緒に帰ったはずの真央と美香がいた。
美香は真央の肩を叩きながら、
「どしたの、ずっと一点ばかり見つめて?」
(夢だったの……?)
未来は真央の隣に座った。しばらくすると真央が突然、「あれ!」と空を指差した。
続いて美香も「何あれ!」と同じように空を指差す。空を見ると未来ははっとした。
「流れ星……?」
空には流れ星のような物体がもの凄い速さで落下していく。しかもひとつだけじゃない、無数の物体が光輝きながら落下している。やがて物体は光を広げついには学校全体を光が覆ってしまった。校庭の生徒たちもわあわあと騒ぐ。その白い光が未来たちを覆いそして、意識を失った。
[水平線]
目を覚ますと未来は学校にいた。ほっとするが、すぐに異変に気がついた。
(森……?)
そこは学校の建物の周りが全て森で覆われていた。
「ねぇ、真央、美香、なんか変なとこ来ちゃったみたいだよ……怖いよ……ん……?……真央…?、美香……?」
寝ている真央と美香を揺すぶる。
「ねぇ……!真央……!……美香………!」
二人は動かない、口に耳を澄ますと吐息が聞こえる。どうやら生きてはいるようだ。
辺りを見回すと他の生徒たちも同じように倒れていた。
「だれか……だれか……呼ばなきゃ……!」
未来は転がりそうになりながら、走り出した。
はぁはぁと息が切れる。まあ結構走っている。余裕はない。早くしないと、早く誰かに助けてもらはなければならない。
「あの!誰かいませんか!!助けてくださーい!!」
大声で叫ぶ。しかし、
「誰もいないの……?」
人の気配が全くなかった。ひそひそ声までない。
「もう……、だれかぁー!!いませんかー!!だれか……」
──ウワァァ!!!!
突然、猛獣の唸り声のような音がした。その音と共にドシン、と足を鳴らしているような音が聞こえてくる。そしてまた
──ウワァァ!!!!
その音たちはどんどんこちらに向かってくる。
(なんなの……!?もういや……‼︎)
──ドシン
その音で他の音が止まった。未来は背中がゾワゾワするのを感じた。そしてハアハアと獣の吐息のような音が聞こえる。
(振り返っちゃダメ……、目を合わせたら余計に……)
しかし体は心と反してしまう。
未来は振り向いた。
そこには、恐ろしい、牙と大きな目がこちらを見つめていた。未来は動けなかった。
(あぁ……終わりだ……)
未来は目をつぶった。
「どうなってるの……?」
未来は困惑する。そんな未来の前にひとつの鏡が現れた。鏡には何も映っておらずただオーロラ色のモヤがあった。不思議に思ってそれに触れようとした時、
──ヘアピン欲しいの?
声がした。幼い少女の声が。誰もいなかったはず、と辺りを見回す。その声はふわっと花畑の匂いがするような気がした。そしてその声を未来はどこかで聞いたような気がした。
──ねぇ、あたり見回してるそこの貴方。欲しいんでしょう?ヘアピン。
今起こっている出来事に未来は信じられず、目を見開いた。
「……あなた……だれ……?」
──好きに呼んで、そんなたいした名前じゃないから
声の少女はふふっ、と微笑む。
「……じゃあ、あなた……あなたは何者なの?」
──それは言えない……ただ、貴方にヘアピンを渡さなきゃならない。このヘアピンは預かり物。
そして続ける。
──あの子を……世界を………
──救って……‼︎…………未来……‼︎
未来はその時、何か大事なバトンを渡されたような気がした。白い光が未来を覆う。
「うっ……!!」
[水平線]
気づくと未来は学校にいた。
「ちょっと!未来!どうしたの?突っ立って!」
「え?」
目の前には一緒に帰ったはずの真央と美香がいた。
美香は真央の肩を叩きながら、
「どしたの、ずっと一点ばかり見つめて?」
(夢だったの……?)
未来は真央の隣に座った。しばらくすると真央が突然、「あれ!」と空を指差した。
続いて美香も「何あれ!」と同じように空を指差す。空を見ると未来ははっとした。
「流れ星……?」
空には流れ星のような物体がもの凄い速さで落下していく。しかもひとつだけじゃない、無数の物体が光輝きながら落下している。やがて物体は光を広げついには学校全体を光が覆ってしまった。校庭の生徒たちもわあわあと騒ぐ。その白い光が未来たちを覆いそして、意識を失った。
[水平線]
目を覚ますと未来は学校にいた。ほっとするが、すぐに異変に気がついた。
(森……?)
そこは学校の建物の周りが全て森で覆われていた。
「ねぇ、真央、美香、なんか変なとこ来ちゃったみたいだよ……怖いよ……ん……?……真央…?、美香……?」
寝ている真央と美香を揺すぶる。
「ねぇ……!真央……!……美香………!」
二人は動かない、口に耳を澄ますと吐息が聞こえる。どうやら生きてはいるようだ。
辺りを見回すと他の生徒たちも同じように倒れていた。
「だれか……だれか……呼ばなきゃ……!」
未来は転がりそうになりながら、走り出した。
はぁはぁと息が切れる。まあ結構走っている。余裕はない。早くしないと、早く誰かに助けてもらはなければならない。
「あの!誰かいませんか!!助けてくださーい!!」
大声で叫ぶ。しかし、
「誰もいないの……?」
人の気配が全くなかった。ひそひそ声までない。
「もう……、だれかぁー!!いませんかー!!だれか……」
──ウワァァ!!!!
突然、猛獣の唸り声のような音がした。その音と共にドシン、と足を鳴らしているような音が聞こえてくる。そしてまた
──ウワァァ!!!!
その音たちはどんどんこちらに向かってくる。
(なんなの……!?もういや……‼︎)
──ドシン
その音で他の音が止まった。未来は背中がゾワゾワするのを感じた。そしてハアハアと獣の吐息のような音が聞こえる。
(振り返っちゃダメ……、目を合わせたら余計に……)
しかし体は心と反してしまう。
未来は振り向いた。
そこには、恐ろしい、牙と大きな目がこちらを見つめていた。未来は動けなかった。
(あぁ……終わりだ……)
未来は目をつぶった。