また明日。
#1
夕日色に光るモノ
「異世界ってあるの!?」
放課後の静かな屋上で声が響く。声の主は信じやすい性格の真央だ。その言葉にすかさず「あるわけないじゃない」と声がした。現実主義の仁香だ。
「だいたいねー。そういうのは作り話なの!非現実的!!!わかる?あるわけないってこと!真央はすぐ信じるんだからー」
「えー!?そんなことないよぉ!きっとあるよ…!!!仁香って少し頭硬いんじゃないかな!?ほぐしたら?」
「はー⁉︎そんなことないし?てかテストで赤点とった人に言われたくないんですけどー?」
「うぅ……」
そんな煽りあっている二人にみくるは笑った。二人も「ちょっとー」と言いながら笑っている。話題は真央が手に持っているオカルト系の体験談がまとめられている雑誌の内容で、異世界での体験のこと。
「どー考えてもないと思うけど?異世界って」
「えー?あるでしょ!!!体験談に載ってるんだから! ねぇ!みくるはどう思う?」
自分に話が回ってきた。二人はみくるをじっと見つめている。
「んー……わたしは……あるんじゃないかな?だって体験談にも書いてあるし、行ったらなんか楽しそうだし?あるんじゃない?」
みくるの言葉に仁香は「えー!?」と声をあげた。
「ちょっとぉ!みくるも真央派?信じてないのうちだけ?ねーやめてぇー」
「やったぁ!みくる仲間じゃん!!ごめんー仁香ぁ〜」
「クッソー!!!まじかよ〜!!!」
そして三人でまた笑う。その時学校の下校時間を知らせるチャイムが鳴った。
「あれっもう、下校時間じゃんっ、ここ立ち入り禁止だからバレたらおわりだからはやく行こっ!!!」
三人はスクバを抱えて屋上を飛び出した。
[水平線]
「はぁー走ったら疲れたー。もうダメぇー。仁香足早すぎぃ〜」
「真央が遅いんだって〜ふぅぅ……喉渇いた。自動販売機どこ?」
仁香が道の電柱のところを指す。そこに自動販売機があった。
「ここだよ。あっ、カルピスあるじゃんっ」
仁香がボタンを押した。
「待って、あたしもカルピスにするわ、えぇと…何円……」
仁香に続いて真央とみくるもカルピスのボタンを押した。
「はぁーうまっ!やっぱ夏にカルピスは最高っ‼︎生き返るわー」
わたし達三人はごくごくと喉を鳴らしてカルピスを飲む。そしていつのまにか交差点に来ていた。
「じゃあね!真央っ!みくるっ!」
「じゃあねー!!!仁香っ!みくるっ!」
「バイバイー!!二人ともー!!!また明日ぁ
〜!」
さよならをして、交差点を通りすぎた。夕日がいつもより眩しい。道には誰もいなかった。不意に顔を上げた。そこには見慣れないものがあった。
「雑貨屋?」
最近あまり見かけない駄菓子屋のような建物に大きく「雑貨屋」と書かれている店を見つけた。
──なにこれ?
雑貨屋を見る。駄菓子屋の建物で雑貨屋なんておかしい。みくるは店の引き戸を開けた。
どうやら鈴が戸についているようでカランカランと音が鳴った。
「すみませーん……」
声をかけたが返ってこない。誰もいないのだろうか。もう一度声をかけたがやはり返ってこなかった。誰もいないのでせめて商品だけ見て帰ろうと雑貨が置いてあるテーブルを見て回る。するときらりと何かが光った。
「なに……?」
ヘアピンだ。赤い星型の。しかしよく見るとヘアピン自体の色は黄色でその色を見えなくするぐらい強い夕日色の光を発していた。「なんだこれは」とみくるは思った。そして心の中にあった好奇心でみくるはヘアピンに手を伸ばす。自分の持っていた手鏡に映った自分を見る。
──似合ってんじゃん……
みくるはヘアピンをつけている自分を見て微笑む。そして鏡をしまってヘアピンを元にあったテーブルに戻そうとした時だった。
「え……?」
放課後の静かな屋上で声が響く。声の主は信じやすい性格の真央だ。その言葉にすかさず「あるわけないじゃない」と声がした。現実主義の仁香だ。
「だいたいねー。そういうのは作り話なの!非現実的!!!わかる?あるわけないってこと!真央はすぐ信じるんだからー」
「えー!?そんなことないよぉ!きっとあるよ…!!!仁香って少し頭硬いんじゃないかな!?ほぐしたら?」
「はー⁉︎そんなことないし?てかテストで赤点とった人に言われたくないんですけどー?」
「うぅ……」
そんな煽りあっている二人にみくるは笑った。二人も「ちょっとー」と言いながら笑っている。話題は真央が手に持っているオカルト系の体験談がまとめられている雑誌の内容で、異世界での体験のこと。
「どー考えてもないと思うけど?異世界って」
「えー?あるでしょ!!!体験談に載ってるんだから! ねぇ!みくるはどう思う?」
自分に話が回ってきた。二人はみくるをじっと見つめている。
「んー……わたしは……あるんじゃないかな?だって体験談にも書いてあるし、行ったらなんか楽しそうだし?あるんじゃない?」
みくるの言葉に仁香は「えー!?」と声をあげた。
「ちょっとぉ!みくるも真央派?信じてないのうちだけ?ねーやめてぇー」
「やったぁ!みくる仲間じゃん!!ごめんー仁香ぁ〜」
「クッソー!!!まじかよ〜!!!」
そして三人でまた笑う。その時学校の下校時間を知らせるチャイムが鳴った。
「あれっもう、下校時間じゃんっ、ここ立ち入り禁止だからバレたらおわりだからはやく行こっ!!!」
三人はスクバを抱えて屋上を飛び出した。
[水平線]
「はぁー走ったら疲れたー。もうダメぇー。仁香足早すぎぃ〜」
「真央が遅いんだって〜ふぅぅ……喉渇いた。自動販売機どこ?」
仁香が道の電柱のところを指す。そこに自動販売機があった。
「ここだよ。あっ、カルピスあるじゃんっ」
仁香がボタンを押した。
「待って、あたしもカルピスにするわ、えぇと…何円……」
仁香に続いて真央とみくるもカルピスのボタンを押した。
「はぁーうまっ!やっぱ夏にカルピスは最高っ‼︎生き返るわー」
わたし達三人はごくごくと喉を鳴らしてカルピスを飲む。そしていつのまにか交差点に来ていた。
「じゃあね!真央っ!みくるっ!」
「じゃあねー!!!仁香っ!みくるっ!」
「バイバイー!!二人ともー!!!また明日ぁ
〜!」
さよならをして、交差点を通りすぎた。夕日がいつもより眩しい。道には誰もいなかった。不意に顔を上げた。そこには見慣れないものがあった。
「雑貨屋?」
最近あまり見かけない駄菓子屋のような建物に大きく「雑貨屋」と書かれている店を見つけた。
──なにこれ?
雑貨屋を見る。駄菓子屋の建物で雑貨屋なんておかしい。みくるは店の引き戸を開けた。
どうやら鈴が戸についているようでカランカランと音が鳴った。
「すみませーん……」
声をかけたが返ってこない。誰もいないのだろうか。もう一度声をかけたがやはり返ってこなかった。誰もいないのでせめて商品だけ見て帰ろうと雑貨が置いてあるテーブルを見て回る。するときらりと何かが光った。
「なに……?」
ヘアピンだ。赤い星型の。しかしよく見るとヘアピン自体の色は黄色でその色を見えなくするぐらい強い夕日色の光を発していた。「なんだこれは」とみくるは思った。そして心の中にあった好奇心でみくるはヘアピンに手を伸ばす。自分の持っていた手鏡に映った自分を見る。
──似合ってんじゃん……
みくるはヘアピンをつけている自分を見て微笑む。そして鏡をしまってヘアピンを元にあったテーブルに戻そうとした時だった。
「え……?」