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鬱、いじめ要素あり
犯罪、死を示唆する内容がある場合があります。犯罪や死を助長しているわけではありませんのでご注意ください。

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いつかの自分、どこかの自分

#32

番外編:かぼちゃプリン。さんとのコラボ

遥花視点
今日も世界に異常はないね、平和が一番だし。
「遥花ちゃ~ん!」
長い白髪を振り乱した少女が此方に向かってくる。
遥花「何ですか、香菜先輩。」
[漢字]地坂香菜[/漢字][ふりがな]じさかかな[/ふりがな]先輩だった。この人も同じく転生して監視人になっている。
香菜「次元の狭間に迷い込んだ子がいるみたいで、2人位応援読んで欲しいんだけど。」
遥花「分かりました、連絡してみますね。」

チャット
if衆(7)
遥花『今空いてる人いる?応援2人ぐらい欲しいんだけど』
葉流『ごめん!今学校!』
破留『いけるけど』
配狂『私いけるよ~?』
拝鳴『私も学校ですね』
波瑠『編集中』
よりによってイカれコンビ...まあいないよりはマシか。
遥花『配狂と破留は空想い学園生徒会室集合でよろしく』
破留『了解』
配狂『は~い!分かった~!』

遥花「とりあえず、応援は呼べました。」
香菜「オッケー!とりあえずあの場所じゃ何にもないからこっちに誘導させて保護しておくね。」
ガララララララ
教室のドアが閉まる。
私の仕事は侵入者、もしくは迷い込んできた人を尋問し、あるべき処置を取り報告書を作成する事。保護や確保、誘導など、外に出る仕事は基本香菜先輩の担当だ。さて今回は[漢字]白[/漢字][ふりがな]まいご[/ふりがな]か[漢字]黒[/漢字][ふりがな]しんにゅうしゃ[/ふりがな]か、しっかり見極めないとね。[水平線]

「龍葉、起きろ!」
龍葉「興和...?どこだここ...」
興和「僕も知らな~い。敵の魔法でどこかの空間に飛ばされて~、気付いたらここだった。意味わかんないよなぁ。」
龍葉「っ!先輩たちは⁉」
香菜「やっほ~。君達が侵入者だね?遥花と同じ感じがするよ。」
にこやかな笑みを浮かべて香菜は2人に話しかける。もう警戒しちゃってるから意味ないけど。
香菜「先輩かどうかは知らないけど、先に目が覚めてた3人はもう送ったよ~。今頃尋問中かな?」
興和「先輩をっ!返せっ!!!!」
興和が魔法を放とうとしてくる、だがその魔法が放たれることはなかった。
龍葉「興和⁉何をしたんだ...?」
香菜「そんな剣幕で睨みつけないでよ。ね、配狂ちゃん。」
配狂「こんなかわいい子が迷子~?貰ってもい~い?」
破留「まだ遥花の尋問が済んでない。敵だったらくれるんじゃ?」
そっか~!とニコニコ笑う配狂。くるりと龍葉の方を向く。
配狂「お友達支配しちゃってごめんねぇ~?もう解けてるから安心して!」
龍葉「興和!大丈夫か!?」
興和「大丈夫、まだ頭がぼーっとするぐらい。」
破留「とりあえずお前らは一旦学園に連れてく。ついてきて。」

一方遥花視点
遥花「では、この場所や生命に危害を加えるつもりが無いというのが貴方達の主張ですね?」
「そういう事だ、尋問は終わりにしないか?」
遥花「無理ですね、後2人から事情を聞いていません。」
この3人の目が覚めてからというものの、ずっとこの繰り返し。だって先輩がまだ帰って来てないだよ!仕方ないんだってこっちも!
遥花「お名前聞いてませんでしたね、私は風坂遥花と申します。」
夕夜「そういえばそうだな。俺は星流学園高校3年生の[漢字]上羽夕夜[/漢字][ふりがな]あげはゆうや[/ふりがな]だ。よろしく頼む。」
ナルリア「同じくナルリア=アレグトシアです~!よろしくね~!」
結斗「同じく[漢字]白銀結斗[/漢字][ふりがな]はくぎんゆいと[/ふりがな]です~、よろしくね~。」
高校3年、他の2人も少なくとも2年生か...。年上って香菜先輩か破留先輩、波瑠先輩や配狂先輩ぐらいだったからな。
遥花「先輩だったんですね、私は12歳ですから。」
ナルリア「そうだったの~!!って事は小学生?」
そうですね、とだけ返しておく。そろそろ先輩方が帰って来てもいい頃なんだが...

配狂「たっだいま~!!!!あれ、先輩?ちょ~可愛い!貰っていい?」
破留「止まって、まず尋問からでしょ遥花。」
龍葉「先輩!無事だったんですね!」
結斗「うん~。でも、尋問があったね。何にも進まなかったんだけど。」
とにかく、これで迷い込んだ人が5人全員揃った。
遥花「ほかに来てくれそうな人は?」
香菜「後は波瑠ちゃんぐらいかな~?今向かってるって。」
破留「さっさと尋問担当決めちゃおっか?」

~くじ引きタイム~

結果
1番:龍葉×遥花
2番:興和×破留
3番:夕夜×香菜
4番:ナルリア×配狂
5番:結斗×波瑠
波瑠「着いた瞬間からこれかよ。」
夕夜「すまない、俺たちの疑いを晴らすためらしい。」
波瑠「まあいいが...」

1番
龍葉「じゃあ宜しく、遥花さん。」
遥花「はい。ですがそちらから話して貰う事はあまりありませんよ、情報は筒抜けなので。」
此方の情報が筒抜け...?どういう事だ?
遥花「不思議そうですね、波瑠先輩が先ほど調べてくれたんですよ。貴方がたの事。」
手元のクリップボードを見ながら、すらすらと読み上げる。
遥花「[漢字]時雨龍葉[/漢字][ふりがな]ときさめりゅうは[/ふりがな]、特待生の一人で魔種は竜。最初に唱える呪文を変えることで様々なドラゴンの力を使うことができるそうですね。特待生は5人、そのうちの1人、雷の魔種を扱う[漢字]神楽興和[/漢字][ふりがな]しんらくきょうわ[/ふりがな]さんとは仲がよろしいようで。先輩方の情報も開示しましょうか?」
龍葉「いや、大丈夫だ。質問いいか?」
遥花は笑顔でどうぞ、と答える。

龍葉「何故そこまで俺たちの事を知っているんだ?興和が魔術を発動できなかったの引っかかる。」
遥花「私達の主人公補正についてですね。まず1つ目の質問にお答えすると、今5番室で白銀さんとお話していらっしゃる波瑠先輩の補正ですね。あの人は相手の持つ情報を全て閲覧することができますから。」
恐ろしい能力だ、と龍葉は思う。俺たちの使う魔術と、遥花たちが使っている補正はどうやら違うらしい。
遥花「2つ目の質問は...配狂先輩の補正ですね。相手を支配することができる力です。」

龍葉「そうか。遥花から質問はないのか?」
そうですね...と少し考え込む。暫くして、遥花が口を開いた。
遥花「貴方がたがただこの世界に迷い込んできた、という事はもう分かっています。ですから、質問というよりお願い事を。」
お願い事?龍葉は少し不思議に思ったが、とりあえず聞いてみる事に。
遥花「悔いのない選択をしてくださいね。私達の様な存在でもない限り、やり直しは効かないんですから。例え、もう1つの選択肢を選んでいたら幸せになっていたかもしれなくとも。」

ピロン

着信音が部屋に響く。
遥花「私の様ですね、少しお待ちください。」
慣れた手つきで端末を操作する。内容を確認するや否や、遥花の口角が上がった。
遥花「先程お伝えした情報の補正を持つ人...波瑠先輩から連絡が届きました。貴方も先輩方が心配じゃありませんか?」
龍葉「...だからなんだ。何が言いたいんだ?」
遥花はにこりと笑い、端末に繋がれたヘッドフォンをかぶる。
遥花「他の方々の盗聴音声が送られたんです、一緒に聞きますか?先輩方の安否確認の為にも。」
もう一つのヘッドフォンを龍葉に差しだしながら、遥花は作り物の様な笑みを浮かべていた。

やっぱり、どこか変な感じがする、と龍葉は思う。
ただの小学生の様に見えて、どこか大人びすぎている。まるで何かをあきらめたような作り物の笑み、それでいて思わせぶりな発言も多い。ここがどこか、この人たちがどういう人たちなのかすら分からない。
何でそんな、俺たちは知らなくていい。そんな風に事実から遠ざけるような感じがするんだ?



2番
興和「じゃあよろしくね~。」
破留「て言っても、自己紹介みたいなものだし気楽に言ってくれたらいいよ。」
実際本当に自己紹介だし、情報筒抜けだもん。
興和「僕は神楽興和だよぉ、宜しくね~。」
破留「私は[漢字]戮家破留[/漢字][ふりがな]りくかはる[/ふりがな]、宜しく~。」
興和「それにしても、この学園不思議な感じがするね~。」
不思議な感じ、ね。
破留「...興和は、ifの世界って信じる?」
興和「う~ん、どうかなぁ?僕はあったら面白いと思うよ~。」
面白い、か。私の正体を知っても、この世界の真実を知っても、お前はその言葉を吐ける?

破留「そういえば、魔種ってやつがあるんでしょ?興和は何使ってるの?」
いいよ~と言いながら、興和の手に火花が散る。
興和「僕の魔種は『雷』。これで武器とかも作れるんだぁ~。」
ふぅん、雷。葉流と雷の火力勝負したらどっちが勝つんだろ。今いないけど。
興和「君も何かしらの能力が使えるんでしょ~?さっき僕を操ってた人みたいに。」
破留「ああ、配狂ね。私の補正は...」
すかさず、興和の後ろに回りナイフを突きつける。
破留「攻撃する相手が恨みを買っていれば買っているほど、私の与えるダメージが上がるってとこか?」
あ~あ、癖でスイッチ入ったわ。
破留「お前、魔術を悪用する[漢字]敵[/漢字][ふりがな]ヴィラン[/ふりがな]と戦ってんだろ?なら捕まえた奴らから恨まれてても可笑しくねえな?」
興和「...だから、何?僕達は正しい事をやってるだけ...」
破留「誰にとっての?それが答えられなきゃ正義を掲げられないな?」
パッとナイフを元の場所にしまう。
破留「冗談だってば!興和をどうこうする気はないよ♪」
興和「だからって言っても圧かけすぎじゃないの?」
破留「これ以上やったら友達に怒られそうだしね!」

ピロン

破留はチャットの内容を確認すると悪人の様な笑みを浮かべる。
破留「いーこと思いついちゃった!一緒に盗聴しない?お友達や先輩たちの安否確認も兼ねてさ!」
興和「...いいよ、と言うしかなさそうだねぇ?」

こ、怖かった...。圧が半端なかったし、あのまま僕人生終了するのかと思ったよ...。
なんかすごい豹変、というか性格とか口調変わってたよね。誰のための正義、か。確かに敵を捕まえるにあたって恨まれる覚えが無いかと言われれば、そうでもない。きっと恨まれてるだろう。けど、それが僕の中で誰かを助けるための方法なんだ。でも、君の言葉を聞いた事でずっと心の片隅に残っちゃうんだろうな。本当にこれでいいのか、これが正義なのかってね。



3番
夕夜「すまないな、わざわざ手間をかけさせてしまって。」
香菜「こっちが疑り深いだけだし、謝るのはこっち。しっかりと見極めないといけないから、仮にも生徒会長だし。」
この5人が完全白ってのは分かってるんだけど、念の為。見た感じ、遥花たちと似たようなことができるらしいし。

香菜「未来、視えるんだって?これから何が起こるか分かってるんじゃない?」
夕夜「常時発動型じゃないんでな、使っていないから分からない。」
なるほど、こっちが情報知ってる事については何も言ってこない。気づいて無いだけか、聞かないだけか。
夕夜「この学園に他に生徒はいるのか?」
香菜「いるわけないよ、私と遥花以外は。他のメンバーも遊びに来てるようなもんだし。」
夕夜「それなのに、この大きさの学園か。」
私もそれは思った。広すぎるんだよ、ここ。
香菜「私には遥花たちみたいな能力は持ってない、ただの人間だから。ちょっと武術をたしなんでる程度。」
夕夜「それなのに、ここの生徒会長か。年を聞いてもいいか?」
香菜「享年15だよ。」

享年、それを聞いただけで彼は固まってしまう。
夕夜「そう、か。そうなると、ますますここがどこか分からなくなるな。」
香菜「そうだね、私もここに初めて来たときは黄泉の国なのかなって思った。」
でも違った。ここは物語の世界だった。
香菜「ここは現世でもあの世なんかでもない、世界の狭間。言ってて自分でもバカバカしいと思ってるよ。」
夕夜「だが、目の前にあるこれは現実だ。認めざるを得ないんだろう?」
流石だよ、最年長。波瑠を相手にしてるみたいだ。
夕夜「面白いな、ここは。」
香菜「そうだねえ。」

香菜「さて、これで尋問は終了だよ。」
夕夜「ほぼ雑談だったけどな。」
香菜「雑談が一番人の性格出るんだよ?ま、君達は白だなって分かってたし。」
夕夜「そうなのか?」
香菜「長年の感ってやつ?長い事やってたら何となくわかるんだよ。」

ピロン

チャットに通知が入る。
香菜「...!いいね、最高だよ。」
夕夜「何かあったか?」
ヘッドフォンを2つ端末に着け、嬉々として彼に話しかける。
香菜「一緒に盗聴しない?」

享年。ここの世界の事や、この人たちの事を知っていくにつれどんどん闇が見え隠れしているような気がしてたまらない。
俺たちが知らないような、深く巨大な闇。どうして、そこまで笑っていられるのか。きっとこの闇について、香菜たちは知っているのだろう。せめて、僅かでもいいから希望の光が差し込んでいて欲しいと願いながら、俺はヘッドフォンを手に取った。



4番
ナルリア「よろしくね~!!で、何話す?」
配狂「アレちゃんの話なら何でも聞くよ~?だって私のお気に入りだもん!」
やっぱり可愛いなぁ、アレちゃん。モデルとか、役者やってるって凪ちゃんから聞いてたけど、やっぱり実物が一番だよねっ!
ナルリア「お気に入り!?嬉しいな~!!手始めはやっぱり、自己紹介?」
配狂「なら私からいいかな?私は操谷配狂、好きな事は宝物を眺めること!次っ、アレちゃん!」
ナルリア「私はナルリア=アレグトシア!役者兼モデルをやってるよ~!!」
モデルやってるからかな?可愛いアピールがしっかりしてる!ますます気に入っちゃった!
ナルリア「さっき宝物を眺める事が好きって言ってたけど、配狂ちゃんの宝物って何?」
知りたいの?お願いだから、今すぐ私から逃げて。イカれた私に、閉じ込められないうちに。
配狂「いいよ!おいで!」
指を鳴らす。出てきたのは二人の男の子だが、目に光が無く濃いピンクのハートを宿している。
配狂「私のお気に入りの宝物!」
ナルリア「...っ、それが?」
配狂「もっちろん!」
引かれてる、のかな?その表情最っ高!ますます無くしたくないよ!
ナルリア[明朝体][大文字]「魔力開放。成長、植物。」[/大文字][/明朝体]

ナルリアは、近くに会った観葉植物の弦を伸ばし男の子たちを引き寄せようとする。

配狂「もう、だ・め・だ・よ?乱暴しない!今は~、たっくさんお話しする時間なんだから!」

ナルリアを一瞬だけ支配し、魔術を解く。
ナルリア「あなた、相当ヤバい事もっとやってるんじゃないの?」
しまっておく、だなんて。何をしたらあんなふうになるって言うの。男の子たちは傷まみれ、服もボロボロ。まるで何日も放置されていたかのよう。絶対、この人は何かを隠している。それこそ、私達の様な魔術を使ってくるのかもしれない。
私も先輩が好きだから分かる、この人の愛は歪んでいる。異常なほどに。何があなたをそうさせたの?
配狂「嫌だなぁ、私は宝物を無くしたくないだけ。しまっておかないと、すぐどこかに行っちゃうんだもん。」
一触即発。その張り詰めた空気は、一つの通知音で解ける。

ピロン

配狂「ま、アレちゃんは元の世界に帰らないとだからしまわないでおくよ。それよりさ!」
グイっと一気に距離を詰め、ヘッドフォンを差し出す。
配狂「今盗聴音声が渡されたんだ!仲を深めたいし、一緒に聞かない?」
ダメなんて言わせないよ?ア・レ・ちゃん!



5番
結斗「最後は僕達ですね~。確か、夜凪さんでしたっけ?」
波瑠「敬語はいい。タメで構わない。」
波瑠はそう言いながらも、端末を操作している。画面をちらりと除くと、何かの編集画面の様だ。
結斗「何してるの~?」
波瑠「...全部屋にしかけた盗聴器の確認と音声編集、それの共有。」
しれっと犯罪行為してる。
結斗「つまりここの会話も筒抜けって事?」
波瑠「全部屋の会話な。」

無言の間。
元より波瑠はあまり会話を好む方ではないし、共通の話題もそれと言って見つからない。
波瑠「...性自認、中性なんだって?」
結斗「...知ってるの~?」
まあな、と小さく返す。
波瑠「覆面アーティスト、か。俺と似たもの同士だな。」
結斗「君も、僕と似てる感じがするね。」
波瑠「俺もYouTuberやってるし、性自認は...中性なのかもな。男でも女でもどっちでもいいって感じ。」
結斗「お揃いだね~。コラボとかやってみたいなぁ。」
カタカタという音が響く部屋には、優しい空気が漂っているような気がして。

波瑠「見た目、男に見えるだろ。声も。これでも、女なんだけどな。」
結斗「人は見た目で判断しちゃいけないよ~、本質を見て貰わないと。」
波瑠「なら、俺はどうなんだろうな。」
白とも黒とも言えないグレーに、手を染めた俺は。
結斗「ていうか、僕の事何でそんなに知ってるの~?さっきからずっとタイプ音鳴ってるし~。」
波瑠「俺の補正か?相手が持つ情報を閲覧したり、改竄できたりする。だから白銀の事も知ってる。」
結斗「僕達の魔術とはちょっと違うみたい~。その情報が、そのパソコンに入ってるって事かな?」
波瑠「当たりだ、元々電子関係は得意なんでな。」
結斗「なら知ってると思うけど、僕の魔種は『毒』。使う気はないから安心して~。」
とりあえず、深く聞かれないでよかった。俺の事も、目の事も。あんまり情報交換としてはフェアじゃないが...
その瞳にハイライトが宿る事は、無い。

結斗「よかったら、僕達の所にも遊びに来てね~。」
波瑠「ああ、いつかな。」

僕も、同じことを考えたり思ったりはするけれど。そこまで誰が君を追い詰めてしまっていたの。
一瞬見えた画面、あれはハッキングの画面だった。批判されることは、社会に出たらいくらだってある。特に僕達みたいな少数の人々は。何が君をそこまでさせてしまったのかは分からない、けれどほんの少しでも君が救われるような世界になるのを、僕も願ってるから。



[水平線]
香菜視点
香菜「さて、尋問と検証も終わったしそろそろ元の世界に帰らないとね。」
龍葉「元の世界に帰れるのか?」
流石に返してあげなきゃ可哀そうだよ。
興和「今何時なのかなぁ?帰って早く課題終わらせないと~。」
配狂「ここにいる間は元の世界の時間は動いてないよ?つまり元の世界では1秒もたってないね!」


・・・・・。
夕夜「それを先に言ってくれないか?」
配狂「ごっめ~ん、忘れてた!」
配狂ちゃん...後で遥花か、葉流ちゃんに怒られるよ...?
ナルリア「此処に居る間は時間の心配しなくていいのか~!いいな~!」
破留「そんな言う程気が休まる所でもないけどね。」
遥花「それは私達だけでしょう?波瑠先輩、門開けてください。」
遥花が波瑠に指示を出す。今回鍵開けるの波瑠ちゃんなんだね、まあ私以外なら誰でもいいんだけど。

波瑠「...開けるぞ。」
何もない所に鍵を差す。そこに白い門が現れ、ゆっくりと開いた。
龍葉「お騒がせしました。」
興和「またねぇ~!」
遥花「もう、会う事は無いでしょうね。」
夕夜「そうだな、もう異世界はこりごりだ。」
結斗「早く戻ろうか、お話しできて楽しかったよ~。」
破留「もう迷い込まないようにね?登場人物が消えたら物語が紡がれないし。」
波瑠「早くしないとまたどこかに飛ばされるぞ。」
意味深な言葉を残して、5人が入った門は閉じられた。
[水平線]
チャット
if衆(7)
波瑠『...という事があった。』
葉流『事後報告ありがとう。それにしても、私達のif世界以外からのお客さんねぇ。』
陽涙『if世界だけでも優に1000は超えるのに...?創造者が違う世界の人達なんだろうね。』
配狂『でもそーいう子なら、前にも来たことがあったよねぇ?』
遥花『あれはとある物語の二次創作内で、私達の創造者が創ったキャラクターでしょう?』
破留『メタいって思ってる読み手いるんじゃ?』
拝鳴『そもそも私達が自分は物語のキャラクターだと認知している時点で十分メタいのでは?』
葉流『とにかく、ちゃんと元の世界に送り返したんだろうね。』
配狂『流石に大丈夫だって~!それじゃ、解散!』












葉流視点
端末のチャット画面を閉じる。
遥花と波瑠が調べてくれた限りではあの人達の世界はまだ完結していないはず。乱入するか、どうするか。
「まあどちらにせよ、成り行きだね。」
君達はまだ知らなくていい、私達が知っている事を。この世界、いや物語の真実を。











龍葉視点
目を開けると、そこは見慣れた街。
龍葉「...戻って来れたみたいだな。」
興和「不思議な体験だったねぇ~、先輩たちはまだあっちの方で戦ってるよ~。」
そうだった、戦闘中に相手が魔術を使ってきて飛ばされたんだっけ!?
龍葉「早く応援に行くぞ!今回はただでさえ敵が多いんだ、先輩たちだけじゃ捌ききれない!」
興和「そうだねぇ、急ごっか!!」
2人は3人の元へ走り出していった。

夕夜視点
目を開けると、目の前には敵。
戦闘中に戻って来たらしい、そういえばこちらでは1秒もたたないって話をしていたな。
結斗「ぼーっとしてないで、戦ってください!」
ナルリア「後ろ来てますよ~!!」
夕夜「っ!すまない!」
すぐに得意の武術で応戦する。
2人もそれぞれ魔術を使って戦闘を再開している。龍葉たちもこっちに向かってきていた。
[大文字][明朝体]「魔力発動。未来視点、3分、開始。」[/明朝体][/大文字]

ナルリア「いや~、本当に不思議な体験だったね~!!」
結斗「異世界に行くなんて経験、そうそうないと思うよ~。」

戦闘終了後、特待生室に集まった5人は今日の出来事を思い出していた。
興和「ず~っとあそこに居たら、こっちに戻ってきた時時間感覚がおかしくなりそうだったよ~。」
龍葉「それにしても夕夜先輩、あの人達はいったい何だったんでしょう?」
ずっと気になっていた、あの5人の正体。口ぶりからして、他にもメンバーがいるようだった。
夕夜「俺も分からない。だが、俺たちと同等かそれ以上の能力を持っている感じはしたな。」
結斗「でも、悪い人って感じはしませんでしたね~。」
興和「僕とお話した破留は脅してきたけどね~、『誰のための正義か』みたいな感じで。』
ナルリア「私と話した配狂も感性がずれてるというか、イカれてる感じはしたね~。」

夕夜「あまり関わりが無い事を願うしかないな。」
龍葉「下手したら、あの異常さとイカれっぷりは俺たちに害するものなのかもしれませんしね。」
皆の5人に対する共通認識が、関わったらヤバそうな人になった瞬間だった。












おまけ
『空想い学園に居る時は元の世界では1秒もたっていない』
なので、敵からしたらどこかに飛ばしたはずなのに一瞬で帰って来てほぼ魔術の意味を成して無いという事なんです。
まあ、いきなり戦闘中に戻された龍葉たちもびっくりしたでしょうけど...
今回は完全に送る場所を間違えましたね...

作者メッセージ

今回めっちゃ長いです。コラボって聞いて舞い上がって浮かれた結果がこれです。
文字数:約8900文字

2025/12/25 16:41

AZ
ID:≫ 02G2GKZWXLhTI
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…等

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