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気づいたら推しが目の前にいたので‘ヒロイン’辞めたいと思います

#4

第3話 ~推しに呼び出されました~

「ユアーラさん?ちょっとよろしいかしら?」

私は3度見をしてから一度自分の頬をつねり、もう一度目の前を見つめた。

目の前にいるのは、赤色の瞳に綺麗な縦巻きロールの髪の顔が整いに整っていて、とても可愛くて、美しくて、まじでマジで最高で───(以下略)のミーシャン・クリスティーアだ。

そう、[大文字][太字][漢字]ミーシャン・クリスティーア[/漢字][ふりがな]推し[/ふりがな][/太字][/大文字]だ。

ミーシャンが私を呼び出しに…

ミーシャンが私に声をかけて…

え、何。

私を殺す気?

いやだ。

もう鼻血出ちゃう。

「───ユアーラさん?」

ミーシャンは少しイラッとしたように私の名前を呼ぶ。

良い‼︎

この声…

やっぱ最高だ。生ボイスよ、ありがとう。

「はい‼︎ミーシャン様」

元気に返事をすると、ミーシャンはギョッとしたように私を見た。

あ、お美しい…

私はミーシャンについていく。

校舎裏の庭園で、ミーシャンは立ち止まった。

「あの‼︎私実はユアーラの大ファンなんです‼︎もうあの声!この可愛さ!はぁぁ好き」

…………ん?

ミーシャンらしかぬ言葉遣い。

私は恐る恐るミーシャンを見た。

「も、もしかして───」

私は震える手で失礼ながらミーシャンを指差す。

「私と同じ、[漢字]転生者[/漢字][ふりがな]プレイヤー[/ふりがな]?」

私のその言葉に、私たちは2人とも顔を真っ青にしたのだった。

◆ ◇ ◆

「つまり、お互い転生者なのね…」

ミーシャンは私をマジマジと見つめてからそう言った。

「ここでミーシャン様‼︎ご提案が」

私がはりきってそう言うと、ミーシャンは軽く首を傾げた。

「様はいらないわ。だって同じ日本人ですもの。私もユアーラって呼びますね」

え、好き…

あ、じゃない。話を進めないと。

「私、ミーシャンにヒロインになってもらいたいんです‼︎攻略キャラ達を虜にしていくミーシャン…想像しただけで萌える‼︎特に殿下‼︎ミーシャンの婚約者ですよね?私ミーシャンと殿下にくっついてもらいたいんです」

私が元気にそう演説(?)をすると、ミーシャンは首を横に振った。

「え、お断りですわ。[漢字]ヒロイン[/漢字][ふりがな]ユアーラ[/ふりがな]だからこそできるあの素晴らしい攻略‼︎アレはもはやあなたにしか出来ませんわ‼︎それに私、殿下どころか攻略対象誰にも興味ないですもの」

な、な───

「わ、私だって攻略対象に興味ない‼︎」

「あら、私だってそうなのよ?」

「くっ──ミーシャンの笑顔で言うなんて卑怯だ」

「ユアーラのその顔、惚れる…」

果てして無駄な言い争いは長らく続いたのだが…

「まぁ結局、攻略とか気にせず、お互い推しな訳ですし、こうやって会って、お話ししましょう」

ミーシャンのその提案に賛成した。

「ところで、ミーシャン。あなたオフでもお嬢様感満載の喋り方だけど、私みたいに普通に話さないの?」

「……社交界で淑女の御三家と呼ばれているうちの1人であるあなたがそれを言いますの?ユアーラのオンオフの差が激しいだけよ。私はオフでもこんな調子だわ。あなたも少し気を付けたら?」

「誰に見られてるかわからないし…」そう言うミーシャンに、私は呆然とした。

さすがは公爵令嬢。いくら転生者でも、そこはしっかりしている。

流石だな───

そんなことを思いながら、私は家に帰る馬車でボーっと妄想を膨らませるのであった。

作者メッセージ

いやはやユーザー様がどんどん増えていきますね。

もうびっくりです()

感想等、コメントはお気軽に。本当に喜んで読ませていただきます。

2023/06/04 16:49

藤空木栾
ID:≫ 40GyhFGusVmOg
コメント

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乙女ゲーム転生

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