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暴力的表現、グロテスク表現があります。苦手な方は、ご注意ください。
”ガルム?なんで…?なんで母上を殺すのを止めなかったの?”
違う!余は!!余は、そのような事を命令してない!
”嘘だ!ねえ‥ガルム。ボクの…ボクの母上を返してよ!家族を返してよ!!”
”ガルム!!”
「ーッーーー!」
「はぁ‥はぁ…。ゆ、夢か‥。」
朝起きたガルムは冷や汗でびしょ濡れだった。
「陛下。大丈夫ですか?随分うなされていましたが…。」
「大丈夫だ。少し昔の記憶が夢として出てきただけだ。」
…ライム。今も余を許していないのだろうか…。
「陛下。今聞くべきではないかもしれませんが、一体魔王ライムと何があったのですか?」
「レノンよ。実は、今回の戦争‥全部、我ら人間が悪いのだ。」
「魔族が私たち人間の都を滅ぼし覇権を狙っていたと聞いたのですが…。」
「レノンよ。その情報は間違っている。配下たちが勝手に作り上げた噂にすぎん。」
「…お前に話そうか。魔王ライムに何が起きたのか…。我ら人間の犯した罪について…。」
「あれは700年前のこと‥」
「ガルムよ。いつも我が娘ライムと仲良くしてくれて非常に助かっている。改めて、感謝する。これからも、ライムと仲良くしてやってくれ。」
と当時の魔王のゲンムがガルムに対して軽く礼した。
「分かりました。」
ライムと余は幼なじみでずっと仲が良かった。
その時に、紫級滅亡事件が起きた。
レノン「ヘルレシア様が龍種であるメイティアを倒したという英雄の話だったはずですが…。」
「いや、違う。明らかに余は出兵の許可は出していない。余の許可なく軍を率いてライムの母を殺害したのだ。」
「母上!!」
ライムの母であるメイティアの胸にヘルレシアに剣が釣っき刺さっていた。
「ゲホッ!あ‥あ‥ッ!」
メイティアは吐血をしながらそう言った。
「ゲンム。ライムたちを…ティ‥アラたち‥と‥一緒に‥逃がしますが…それで‥よろしいです‥ね‥?」
「メイティア。もう喋るな。ティアラたちに頼んである。」
「ライムたちは我ら凶魔に任せろ。」
「そう‥頼むわね‥。」
「メイティア。もう心配はいらん。回復に専念せよ!」
「私はもう‥生きることが…できな‥い。ゲン‥厶。私と‥結婚し‥てく‥れて‥ありが‥と‥う。」
メイティアの最期の言葉であった。
「メイティア。余の妻でいてくれたこと。感謝する。」
ゲンムの頬に一筋の涙がこぼれた…。
「ガルム。ライムたちをしばらく頼むぞ。」
「はい…。」
「我が軍隊よ!よく聞け!人間軍は愚かにも我ら魔族に宣戦布告をしかけた!我ら魔族は中立の立場として人間と共存を望んだ。しかし、人間は裏切り我ら魔族に危害を加えた。人間はもはや信用するに値しない。よって!本日より人間を我ら魔族の敵として認定する!」
その後、余はライムたちと安全な場所に避難した。
「ライム。大丈…」
「ガルム?なんで…?なんで母上を殺すのを止めなかったの?」
「違う!余は!余はそのような命令はしてない!!」
「嘘だ!!ねえ…ガルム。ボクの…ボクの母上を返してよ。ボクの家族を返してよ!!」
「ガルム!!ねえ!!」
その後。余はライムと会うのを控えた。怖かった。ライムが友でなくなることが‥。
「そんなことが‥。しかし、なぜ今もヘルレシア様はいるのですか?命令違反したのであれば罰せられこの場にいないはず‥。」
「ヘルレシアがこのことを英雄の偉業だと国民に伝えたのだ。今更余が違う、と言ったところで信用されない。余が魔王の娘の友人だと知れ渡っていたからな。」
「しかし、ヘルレシア様は陛下の指示を真面目に聞く性格だったはずでは?」
「ヘルレシアはなにか様子が変で、まるで誰かの指示を受けたような感じだった。」
「…一体誰が。」
「わからない。」
そういえば‥
「レノンよ。確か古典を読むのが趣味だったよな?」
「はい。趣味ですが…どうしました?」
「いや。神ルシファーの書物があっただろ?」
「ああ。ありましたね。何かを決して怒らせてはならない。敵に回してはならない。っていうのであったはずです。」
「その何かをよく思い出してみろ。」
「…すみません。思い出せません。」
「魔王ライムと書かれていたはずだ。」
「えっ!?確かに言われてみれば‥。」
ガルムがその書物を手に取って語り始めた。
「この書物は、ライムが生まれる前に書かれたものだ。つまり、1万年前からライムの存在が分かってたということ。」
「それはどういう‥。」
「つまり、神さえ魔王ライムを恐れているということ。だから、ライムを怒らせてはならないと記されているのに我らはそれに背き、神が恐れる者を敵に回したということだな。」
「まずいではないですか!」
「ああ。しかし、もう戦争は回避ができない。レノンよ。此度の戦争の勝利条件はライムの怒りを鎮めることだ。それしかない。余は昔のようにライムと仲良くしたいからな。だから、決して余とライムの戦闘を邪魔してはならないとお前の部下たちにも伝えてくれ。」
「はっ!」
(ライムよ。もう…終わりにしよう。この戦争を。そして、許してくれ。昔に戻りたいのだ。)
開戦の蓋が開こうとしている…。
続く…
違う!余は!!余は、そのような事を命令してない!
”嘘だ!ねえ‥ガルム。ボクの…ボクの母上を返してよ!家族を返してよ!!”
”ガルム!!”
「ーッーーー!」
「はぁ‥はぁ…。ゆ、夢か‥。」
朝起きたガルムは冷や汗でびしょ濡れだった。
「陛下。大丈夫ですか?随分うなされていましたが…。」
「大丈夫だ。少し昔の記憶が夢として出てきただけだ。」
…ライム。今も余を許していないのだろうか…。
「陛下。今聞くべきではないかもしれませんが、一体魔王ライムと何があったのですか?」
「レノンよ。実は、今回の戦争‥全部、我ら人間が悪いのだ。」
「魔族が私たち人間の都を滅ぼし覇権を狙っていたと聞いたのですが…。」
「レノンよ。その情報は間違っている。配下たちが勝手に作り上げた噂にすぎん。」
「…お前に話そうか。魔王ライムに何が起きたのか…。我ら人間の犯した罪について…。」
「あれは700年前のこと‥」
「ガルムよ。いつも我が娘ライムと仲良くしてくれて非常に助かっている。改めて、感謝する。これからも、ライムと仲良くしてやってくれ。」
と当時の魔王のゲンムがガルムに対して軽く礼した。
「分かりました。」
ライムと余は幼なじみでずっと仲が良かった。
その時に、紫級滅亡事件が起きた。
レノン「ヘルレシア様が龍種であるメイティアを倒したという英雄の話だったはずですが…。」
「いや、違う。明らかに余は出兵の許可は出していない。余の許可なく軍を率いてライムの母を殺害したのだ。」
「母上!!」
ライムの母であるメイティアの胸にヘルレシアに剣が釣っき刺さっていた。
「ゲホッ!あ‥あ‥ッ!」
メイティアは吐血をしながらそう言った。
「ゲンム。ライムたちを…ティ‥アラたち‥と‥一緒に‥逃がしますが…それで‥よろしいです‥ね‥?」
「メイティア。もう喋るな。ティアラたちに頼んである。」
「ライムたちは我ら凶魔に任せろ。」
「そう‥頼むわね‥。」
「メイティア。もう心配はいらん。回復に専念せよ!」
「私はもう‥生きることが…できな‥い。ゲン‥厶。私と‥結婚し‥てく‥れて‥ありが‥と‥う。」
メイティアの最期の言葉であった。
「メイティア。余の妻でいてくれたこと。感謝する。」
ゲンムの頬に一筋の涙がこぼれた…。
「ガルム。ライムたちをしばらく頼むぞ。」
「はい…。」
「我が軍隊よ!よく聞け!人間軍は愚かにも我ら魔族に宣戦布告をしかけた!我ら魔族は中立の立場として人間と共存を望んだ。しかし、人間は裏切り我ら魔族に危害を加えた。人間はもはや信用するに値しない。よって!本日より人間を我ら魔族の敵として認定する!」
その後、余はライムたちと安全な場所に避難した。
「ライム。大丈…」
「ガルム?なんで…?なんで母上を殺すのを止めなかったの?」
「違う!余は!余はそのような命令はしてない!!」
「嘘だ!!ねえ…ガルム。ボクの…ボクの母上を返してよ。ボクの家族を返してよ!!」
「ガルム!!ねえ!!」
その後。余はライムと会うのを控えた。怖かった。ライムが友でなくなることが‥。
「そんなことが‥。しかし、なぜ今もヘルレシア様はいるのですか?命令違反したのであれば罰せられこの場にいないはず‥。」
「ヘルレシアがこのことを英雄の偉業だと国民に伝えたのだ。今更余が違う、と言ったところで信用されない。余が魔王の娘の友人だと知れ渡っていたからな。」
「しかし、ヘルレシア様は陛下の指示を真面目に聞く性格だったはずでは?」
「ヘルレシアはなにか様子が変で、まるで誰かの指示を受けたような感じだった。」
「…一体誰が。」
「わからない。」
そういえば‥
「レノンよ。確か古典を読むのが趣味だったよな?」
「はい。趣味ですが…どうしました?」
「いや。神ルシファーの書物があっただろ?」
「ああ。ありましたね。何かを決して怒らせてはならない。敵に回してはならない。っていうのであったはずです。」
「その何かをよく思い出してみろ。」
「…すみません。思い出せません。」
「魔王ライムと書かれていたはずだ。」
「えっ!?確かに言われてみれば‥。」
ガルムがその書物を手に取って語り始めた。
「この書物は、ライムが生まれる前に書かれたものだ。つまり、1万年前からライムの存在が分かってたということ。」
「それはどういう‥。」
「つまり、神さえ魔王ライムを恐れているということ。だから、ライムを怒らせてはならないと記されているのに我らはそれに背き、神が恐れる者を敵に回したということだな。」
「まずいではないですか!」
「ああ。しかし、もう戦争は回避ができない。レノンよ。此度の戦争の勝利条件はライムの怒りを鎮めることだ。それしかない。余は昔のようにライムと仲良くしたいからな。だから、決して余とライムの戦闘を邪魔してはならないとお前の部下たちにも伝えてくれ。」
「はっ!」
(ライムよ。もう…終わりにしよう。この戦争を。そして、許してくれ。昔に戻りたいのだ。)
開戦の蓋が開こうとしている…。
続く…