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あの後もう少しするとクラスメイト全員が登校し終え、先生も教室にやって来た。
「それじゃあ卒業式の準備をするから、班ごとに別れてく下さい」
先生の指示が終わると、クラスメイトたちが一斉に席を立つ音が教室中に響く。
班は自由で、事前に決めたものがある。
私の班のメンバーは[漢字]佐那[/漢字][ふりがな]さな[/ふりがな]と[漢字]練[/漢字][ふりがな]れん[/ふりがな]だ。
馴染みのあるメンバーで構成できたため、心底ホッとしている。
「佐那、練くん」
二人の席順は前後になっているので、私がすぐ二人の元へ駆け付ける。
「はぁ、何で卒業式の主役の私たちが椅子なんて運ばなきゃらないのよ……」
「まあまあ、掃除は五年生たちがやってくれたからさ!頑張ろうね!」
「[漢字]凛音[/漢字][ふりがな]りんね[/ふりがな]は真面目で前向きだなぁ。佐那の気持ちもわかるけど」
「だってそうじゃない。でも、私も凛音を見習って頑張ることにするわ!」
「うんうん!その意気!」
「あー、やるかぁ……」
「そこの練、自分だけサボろうとするんじゃないわよ?」
「私たちもきっちり見張ってるからねー!」
「はいはーい……」
そんな会話を続けていると、先生から再び指示が出る。
「それでは班別に移動して下さい。一斑、二班、三班、四班は一階の学習室、五班、六班、七班、八班は二階の学習から椅子を体育館まで運んで下さい」
先生がそう言いながら黒板にも書いていく。
うちの先生はかなり丁寧な性格のため、いつも助かっていた。
まあ、周りの人の喋っている声がうるさくて指示が聞こえなかった可哀想な子のための措置だろう。
私も以前、助けられたことがある。
「……うち何班だっけ?」
「四班よ。よし、ギリギリセーフだわ!一階の方が近いもの!」
「ラッキーだったね!よかったー」
佐那もお溢れる喜びを隠し切れていないようだ。
「質問がある人はいますか?」
誰も手を挙げる人はいない。
先生が丁寧なおかげで、私も何も疑問はなかった。
というか、もしここで疑問があったとしても、みんなの前で手を挙げることはせず、直接先生に聞くこともあるのだが。
「それでは各自、移動を始めてください」
先生の声に答えるように、みんなが一斉に移動を始めた。
「よーし、私たちも行きましょう!さっさと終わらせて残り時間サボるわよ」
「そうだね!頑張るぞー!」
「なあ、さっき俺にサボるなって言ったよね……?」
口々に自分の考えを勝手に述べながら、私たちのグループも移動を始めた。
あの後もう少しするとクラスメイト全員が登校し終え、先生も教室にやって来た。
「それじゃあ卒業式の準備をするから、班ごとに別れてく下さい」
先生の指示が終わると、クラスメイトたちが一斉に席を立つ音が教室中に響く。
班は自由で、事前に決めたものがある。
私の班のメンバーは[漢字]佐那[/漢字][ふりがな]さな[/ふりがな]と[漢字]練[/漢字][ふりがな]れん[/ふりがな]だ。
馴染みのあるメンバーで構成できたため、心底ホッとしている。
「佐那、練くん」
二人の席順は前後になっているので、私がすぐ二人の元へ駆け付ける。
「はぁ、何で卒業式の主役の私たちが椅子なんて運ばなきゃらないのよ……」
「まあまあ、掃除は五年生たちがやってくれたからさ!頑張ろうね!」
「[漢字]凛音[/漢字][ふりがな]りんね[/ふりがな]は真面目で前向きだなぁ。佐那の気持ちもわかるけど」
「だってそうじゃない。でも、私も凛音を見習って頑張ることにするわ!」
「うんうん!その意気!」
「あー、やるかぁ……」
「そこの練、自分だけサボろうとするんじゃないわよ?」
「私たちもきっちり見張ってるからねー!」
「はいはーい……」
そんな会話を続けていると、先生から再び指示が出る。
「それでは班別に移動して下さい。一斑、二班、三班、四班は一階の学習室、五班、六班、七班、八班は二階の学習から椅子を体育館まで運んで下さい」
先生がそう言いながら黒板にも書いていく。
うちの先生はかなり丁寧な性格のため、いつも助かっていた。
まあ、周りの人の喋っている声がうるさくて指示が聞こえなかった可哀想な子のための措置だろう。
私も以前、助けられたことがある。
「……うち何班だっけ?」
「四班よ。よし、ギリギリセーフだわ!一階の方が近いもの!」
「ラッキーだったね!よかったー」
佐那もお溢れる喜びを隠し切れていないようだ。
「質問がある人はいますか?」
誰も手を挙げる人はいない。
先生が丁寧なおかげで、私も何も疑問はなかった。
というか、もしここで疑問があったとしても、みんなの前で手を挙げることはせず、直接先生に聞くこともあるのだが。
「それでは各自、移動を始めてください」
先生の声に答えるように、みんなが一斉に移動を始めた。
「よーし、私たちも行きましょう!さっさと終わらせて残り時間サボるわよ」
「そうだね!頑張るぞー!」
「なあ、さっき俺にサボるなって言ったよね……?」
口々に自分の考えを勝手に述べながら、私たちのグループも移動を始めた。