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私は、[漢字]高橋凛音[/漢字][ふりがな]たかはしりんね[/ふりがな]。
今年で中学生になる。
だがそれは特殊な形で、親の仕事の関係で引っ越すことになり、今の学校を卒業すると同時に新しい場所に行く予定になっている。
全く知らない場所で全く知らない人達と生活していくことに、私は期待と共に隠しきれない不安を抱えていた。
そして明日は今の学校の最終日。
明日は学校で卒業式がある。
その後はクラスメイト達の卒業パーティーに参加する。
明日が終わったら、五日も経たない内に引っ越しの準備を終えて、新しい家へと向かう。
そして、春休みが終われば新しい学校が始まる。
六年間も同じ場所で同じ人達と過ごし続けてきたわたしにとって、それは想像のできないものに向かって、ただ当てもなく進んでいくような不可思議な感覚だった。
そしてそれは、いくらでも膨らんでいく怖さでもある。
私は今の生活がとても恵まれている。
仲の良い優しい友達もいるし、それに好きな人だっている。
だけど引っ越せば、それが全て消えて、初期化されてしまう。
それが嫌で、怖かった。
だけど、絶対に来る明日から逃げることはできない。
もうとっくに日は落ちていて、夜ご飯も食べたし、お風呂にも入って、今はもう布団の中だ。
もう今までには戻れない。
そして、先に進まなければならない。
「……」
考えなきゃいけないことはいくらでもあるはずなのに、抗えない眠気が私の頭を蝕んでいく。
きっとなんとかなる。
そう無理矢理に自分を安心させて、目を閉じる。
___一分も経たない内に、深い眠りに落ちていた。
私は、[漢字]高橋凛音[/漢字][ふりがな]たかはしりんね[/ふりがな]。
今年で中学生になる。
だがそれは特殊な形で、親の仕事の関係で引っ越すことになり、今の学校を卒業すると同時に新しい場所に行く予定になっている。
全く知らない場所で全く知らない人達と生活していくことに、私は期待と共に隠しきれない不安を抱えていた。
そして明日は今の学校の最終日。
明日は学校で卒業式がある。
その後はクラスメイト達の卒業パーティーに参加する。
明日が終わったら、五日も経たない内に引っ越しの準備を終えて、新しい家へと向かう。
そして、春休みが終われば新しい学校が始まる。
六年間も同じ場所で同じ人達と過ごし続けてきたわたしにとって、それは想像のできないものに向かって、ただ当てもなく進んでいくような不可思議な感覚だった。
そしてそれは、いくらでも膨らんでいく怖さでもある。
私は今の生活がとても恵まれている。
仲の良い優しい友達もいるし、それに好きな人だっている。
だけど引っ越せば、それが全て消えて、初期化されてしまう。
それが嫌で、怖かった。
だけど、絶対に来る明日から逃げることはできない。
もうとっくに日は落ちていて、夜ご飯も食べたし、お風呂にも入って、今はもう布団の中だ。
もう今までには戻れない。
そして、先に進まなければならない。
「……」
考えなきゃいけないことはいくらでもあるはずなのに、抗えない眠気が私の頭を蝕んでいく。
きっとなんとかなる。
そう無理矢理に自分を安心させて、目を閉じる。
___一分も経たない内に、深い眠りに落ちていた。