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全然警告じゃないんだけどさ、ほら?私可愛い子には辛い目にあって欲しくなっちゃうからさ?今の段階じゃグロテスクにはならないけど?なっちゃう可能性も無きにしもあらず?なーんで!グロかったら教えてください
「陛下はいつから気づいておられたのですか。違和感は多少ありましたでしょう。」
私は今、アルミレド王国、現国王であるレオンハルト・アルミレド王に[漢字]横抱き[/漢字][ふりがな]姫抱き[/ふりがな]をされている。まだ執事や貴族がここの廊下を歩く時間ではないが、数名のメイドに見られている。主君に介抱されている専属執事がどこにいるだろうか。だが、私の命は残り数刻で天使... いいや、悪魔が持っていくのだから噂など知ったことではないが。
「出血が多いだろう、体温が下がってきている。口を開くな。ついたぞ。歩けるか。」
上から言葉が降ってくる。私が伏せていた目を開けると、そこに広がっていたのは、冷たい石でできた牢獄 ―― のはずだったが、私の予想通りではなく、メイドや執事の服の保管庫だった。
「[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]は牢に入れられるのでは?」
私が出血の多さで幻覚を見ているのかと思い、尋ねる。
「何を言っている。自分のパートナーである執事が無罪なのに罪を着せ牢に入れる主君がどこにいるのだ。」
不思議そうに尋ねる陛下の顔は、ただの青年のように見えた。
「人払いは済ませてある。あと、メイド服に着替えなさい。私はここで待っている、着替え終わったら出て来なさい。ゆっくりで良い、何かあったら呼ぶように。王命だ。」
いつものような優しい笑顔だが、少し年相応な彼の笑顔をみて、私は楽しそうだと思ってしまった。
メイド服ということは、私が女性だということはもう完全に気づかれている。なのに何故だ。贅沢にも暖炉には火がついていることに加え、随分と部屋が暖かい。こうなることを見越していたのなら、私が朝の鍛錬をしていた時ぐらいからついていたことになる。しかし、今の季節は衣替えの季節ではないため、ここに入る者はいないはずだ。暖炉に火がついていることも不自然だ。今の時期は雪で木が湿ってしまうため、使わなれない部屋で暖炉を使うのには前々から許可がいる。今日たまたま、使われていたのならどういう偶然だろうか。だが、それにしては暖炉が綺麗すぎる。毎日使っているようにしか思えない。ならば許可が必要ない位が上の貴族...。しかし、このようなメイド服と執事服が置いてある場所に毎日通うのは、よほどの変態でなければないだろう。何故ならば、ここは人気が少なく、装飾も地味だからだ。豪華で派手を好む貴族たちがこのようなホコリが舞うようなところに毎日通うのか。
ん...何だ、この違和感は。メイド服や執事服にはホコリが被っている。暖炉の前のソファにも。暖炉だけ使うことなどあり得るのか。しかし、ここに長くいては苦しくなるな。煙が上手く煙突から流れないから、とても煙たい。窓を開けるとするか。
――下に広がっていたのは、私が毎朝剣を振っている、人気の少ない花壇だった。
まだ雪に隠れていないので、血の赤さがうっすら分かる。
[太字][大文字][大文字][明朝体][中央寄せ]誰かが見ていた?[/中央寄せ][/明朝体][/大文字][/大文字][/太字]
何故だ。何故、手入れされていないはずの部屋の窓がこんなにも簡単に開くのだ。
そう、私が固まっていると、扉が開かれた。
「レオ、何かあった...のか?何をしている!?まさか、そこから飛び降りようとしているのではないか!」
陛下の慌てた声が後ろから聞こえる。違いますよ、陛下。そんな馬鹿なことをして死ぬよりも、首を跳ねて一瞬で逝ったほう...が......
[水平線]
[明朝体]――ゴンッ[/明朝体]
鈍い音を立てて、[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]レオ[/ふりがな]が膝から崩れ落ちた。
[漢字]彼[/漢字][ふりがな]レオンハルト[/ふりがな]は慌てて[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]レオ[/ふりがな]に駆け寄る。
「レオ!レオ?レオ?どうしたんだ。メイド服にも着替えていないじゃないか。これでは医師に見せられない。誰か、誰か、正体が知られても良いような者は...」
[水平線]
私が目を覚ますと、真っ白な天井が目に入り、薬草特有の匂いがツンとする。
「陛下、私は飛び降りようなどと、考えておりま、せ...んよ。」
私が頭を抑えながら上半身を起こす。どれぐらい眠っていたのだろうかと窓を確認しようと目を開けると、私の体にはメイド服が着せられており、足には包帯が巻かれていた。私は着替えていたのだろうか。更には医務室にいた。奴隷や下働き、メイドが使うような医務室ではなく、貴族や古参の執事が使うような、とても立派な医務室に。
「目が覚めたか、お嬢さん。
[小文字](今は、医師殿が見ている、他人ということで話させてもらおう。)[/小文字]」
「[小文字](了解いたしました。陛下。)[/小文字]
この度は、有難う御座います。この恩は必ず返させていただきます!」
わざとらしく私は涙をにじませ俯く。何故、陛下はこんなにも面倒なことをしたのだろうか。執事として、執事服を着せたまま医師に突き出せば良かったものを。いや、その前に医務室にいかなくとも牢獄にぶち込めばよかったはずだ。ならば何故、貴族が使うような医務室なのだろうか。まさか私の身分が...?
「では、このお嬢さんも目覚めたことだし、私も仕事に戻ろうとしよう。医師殿、このお嬢さんは少々、仕事をし過ぎでね。それでこんなことになっているものだから、仕事をしようとしたら上手く抑えてくれ。
ああ、このお嬢さんは少し[漢字]淑女[/漢字][ふりがな]レディ[/ふりがな]とは思えない怪力を持っているから難しいかも知れないよ。
では、よろしく頼む」
ガチャリと扉がしまり、医務室は静かになる。陛下は声を潜めたつもりだろうが、私の耳に届いていた。
「ねぇねぇ、あなた見ない顔だね。しかも、そのメイド服も新品みたいじゃん!それに羨ましい〜、陛下様にお姫様抱っこしてもらってたんだよ?覚えてないかもだけどね〜」
私よりも年下の下っ端メイドが話しかけてきた。
「そうなのですか。」
私はいきなり話しかけられて、驚いた。
「うんうん!そうなのっ。陛下様って男前だよね〜。あ、私は[漢字]医務室[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]で見習いしてる、メイっていうんだぁ〜。私が[漢字]五月[/漢字][ふりがな]May[/ふりがな]に産まれたからなんだって。安直な名前だよね〜。あなたは?」
「[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]の名前は―
私は今、アルミレド王国、現国王であるレオンハルト・アルミレド王に[漢字]横抱き[/漢字][ふりがな]姫抱き[/ふりがな]をされている。まだ執事や貴族がここの廊下を歩く時間ではないが、数名のメイドに見られている。主君に介抱されている専属執事がどこにいるだろうか。だが、私の命は残り数刻で天使... いいや、悪魔が持っていくのだから噂など知ったことではないが。
「出血が多いだろう、体温が下がってきている。口を開くな。ついたぞ。歩けるか。」
上から言葉が降ってくる。私が伏せていた目を開けると、そこに広がっていたのは、冷たい石でできた牢獄 ―― のはずだったが、私の予想通りではなく、メイドや執事の服の保管庫だった。
「[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]は牢に入れられるのでは?」
私が出血の多さで幻覚を見ているのかと思い、尋ねる。
「何を言っている。自分のパートナーである執事が無罪なのに罪を着せ牢に入れる主君がどこにいるのだ。」
不思議そうに尋ねる陛下の顔は、ただの青年のように見えた。
「人払いは済ませてある。あと、メイド服に着替えなさい。私はここで待っている、着替え終わったら出て来なさい。ゆっくりで良い、何かあったら呼ぶように。王命だ。」
いつものような優しい笑顔だが、少し年相応な彼の笑顔をみて、私は楽しそうだと思ってしまった。
メイド服ということは、私が女性だということはもう完全に気づかれている。なのに何故だ。贅沢にも暖炉には火がついていることに加え、随分と部屋が暖かい。こうなることを見越していたのなら、私が朝の鍛錬をしていた時ぐらいからついていたことになる。しかし、今の季節は衣替えの季節ではないため、ここに入る者はいないはずだ。暖炉に火がついていることも不自然だ。今の時期は雪で木が湿ってしまうため、使わなれない部屋で暖炉を使うのには前々から許可がいる。今日たまたま、使われていたのならどういう偶然だろうか。だが、それにしては暖炉が綺麗すぎる。毎日使っているようにしか思えない。ならば許可が必要ない位が上の貴族...。しかし、このようなメイド服と執事服が置いてある場所に毎日通うのは、よほどの変態でなければないだろう。何故ならば、ここは人気が少なく、装飾も地味だからだ。豪華で派手を好む貴族たちがこのようなホコリが舞うようなところに毎日通うのか。
ん...何だ、この違和感は。メイド服や執事服にはホコリが被っている。暖炉の前のソファにも。暖炉だけ使うことなどあり得るのか。しかし、ここに長くいては苦しくなるな。煙が上手く煙突から流れないから、とても煙たい。窓を開けるとするか。
――下に広がっていたのは、私が毎朝剣を振っている、人気の少ない花壇だった。
まだ雪に隠れていないので、血の赤さがうっすら分かる。
[太字][大文字][大文字][明朝体][中央寄せ]誰かが見ていた?[/中央寄せ][/明朝体][/大文字][/大文字][/太字]
何故だ。何故、手入れされていないはずの部屋の窓がこんなにも簡単に開くのだ。
そう、私が固まっていると、扉が開かれた。
「レオ、何かあった...のか?何をしている!?まさか、そこから飛び降りようとしているのではないか!」
陛下の慌てた声が後ろから聞こえる。違いますよ、陛下。そんな馬鹿なことをして死ぬよりも、首を跳ねて一瞬で逝ったほう...が......
[水平線]
[明朝体]――ゴンッ[/明朝体]
鈍い音を立てて、[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]レオ[/ふりがな]が膝から崩れ落ちた。
[漢字]彼[/漢字][ふりがな]レオンハルト[/ふりがな]は慌てて[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]レオ[/ふりがな]に駆け寄る。
「レオ!レオ?レオ?どうしたんだ。メイド服にも着替えていないじゃないか。これでは医師に見せられない。誰か、誰か、正体が知られても良いような者は...」
[水平線]
私が目を覚ますと、真っ白な天井が目に入り、薬草特有の匂いがツンとする。
「陛下、私は飛び降りようなどと、考えておりま、せ...んよ。」
私が頭を抑えながら上半身を起こす。どれぐらい眠っていたのだろうかと窓を確認しようと目を開けると、私の体にはメイド服が着せられており、足には包帯が巻かれていた。私は着替えていたのだろうか。更には医務室にいた。奴隷や下働き、メイドが使うような医務室ではなく、貴族や古参の執事が使うような、とても立派な医務室に。
「目が覚めたか、お嬢さん。
[小文字](今は、医師殿が見ている、他人ということで話させてもらおう。)[/小文字]」
「[小文字](了解いたしました。陛下。)[/小文字]
この度は、有難う御座います。この恩は必ず返させていただきます!」
わざとらしく私は涙をにじませ俯く。何故、陛下はこんなにも面倒なことをしたのだろうか。執事として、執事服を着せたまま医師に突き出せば良かったものを。いや、その前に医務室にいかなくとも牢獄にぶち込めばよかったはずだ。ならば何故、貴族が使うような医務室なのだろうか。まさか私の身分が...?
「では、このお嬢さんも目覚めたことだし、私も仕事に戻ろうとしよう。医師殿、このお嬢さんは少々、仕事をし過ぎでね。それでこんなことになっているものだから、仕事をしようとしたら上手く抑えてくれ。
ああ、このお嬢さんは少し[漢字]淑女[/漢字][ふりがな]レディ[/ふりがな]とは思えない怪力を持っているから難しいかも知れないよ。
では、よろしく頼む」
ガチャリと扉がしまり、医務室は静かになる。陛下は声を潜めたつもりだろうが、私の耳に届いていた。
「ねぇねぇ、あなた見ない顔だね。しかも、そのメイド服も新品みたいじゃん!それに羨ましい〜、陛下様にお姫様抱っこしてもらってたんだよ?覚えてないかもだけどね〜」
私よりも年下の下っ端メイドが話しかけてきた。
「そうなのですか。」
私はいきなり話しかけられて、驚いた。
「うんうん!そうなのっ。陛下様って男前だよね〜。あ、私は[漢字]医務室[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]で見習いしてる、メイっていうんだぁ〜。私が[漢字]五月[/漢字][ふりがな]May[/ふりがな]に産まれたからなんだって。安直な名前だよね〜。あなたは?」
「[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]の名前は―