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全然警告じゃないんだけどさ、ほら?私可愛い子には辛い目にあって欲しくなっちゃうからさ?今の段階じゃグロテスクにはならないけど?なっちゃう可能性も無きにしもあらず?なーんで!グロかったら教えてください

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葬られし花、今宵咲き初む

#14

鬱金香

 話に乗った私が馬鹿だった。話し始めたのは昼なのに、もう真夜中になっている。仕事が[漢字]こいつ[/漢字][ふりがな]カイル[/ふりがな]に[漢字]破棄[/漢字][ふりがな]キャンセル[/ふりがな]されたとはいえ、私の貴重な休日が無駄になったということだ。陛下は知らんぷりして歴史書を読んでいる。きっと、こいつの惚気話がとても長いということを知っていて私に押し付けたのだろう。

「俺さぁ、そのお方に認めてもらいたいわけよぉ〜。」

「カイル様は、周りからも注目されており期待されておりますよ。」

 私が今のこいつにネガティブな言葉を発するとなだめるのがとっても大変なので、もう褒める以外できない。更にちゃんと話を聞いていないと、臭いアルコール臭で近寄られるので気も抜けない。

「でも、俺はぁ、あのお方に認めてもらえたら良くてぇ…ック。あの御方、全然俺のウィンクとかぁ、投げキッスとかさぁ、効かないから…、どうしたらいいのかわからなくて…。」

 褒めたとしても、この調子だ。なんだろうか、この面倒くさいを擬人化した男は。そのくせ、もうワインを15本以上飲んでいるのに意識があるなんておかしい。流石に楽人の国だが、私と同様に訓練されているのか?

「カイル、そろそろその御方とやらに花束でも買ってきたらどうだ?今なら高級店でも安く花束が買えることだろう。レオも困っている。」

「レオン〜、そんなこと言うなよ〜。俺、平民出身だけど金はあるんだぜ?
で?花束って何本でどんな意味があるんだったけ…?」

「確か、

[太字]1本[/太字]  一目惚れ
[太字]3本[/太字]  愛しています
[太字]5本[/太字]  貴方に出会えて本当に良かった
[太字]8本[/太字]  あなたの思いやりに感謝します
[太字]11本[/太字]  最愛
[太字]12本[/太字]  付き合ってください、私の妻になってください

[大文字]「それがいーかもぉ!!!」[/大文字]

そうか。そして、

[太字]33本[/太字]  生まれ変わっても貴方を愛す
[太字]100本[/太字]  100%の愛
[太字]108本[/太字]  結婚してください

だった気がするな。」

 陛下はすらすらと述べて行く。私はとても驚いた。プロポーズなど、しなくてもこの人には縁談が耐えぬほど流れ込んでくるはずなのだから。

「よくご存知ですね。それも教育の一環ですか?」

「そのようなところだな。私が結婚する相手は政略結婚だ。だが、だからといって蔑ろにするわけにも行かない。どうせなら愛しあったほうが良いだろう。女性は、ドレスや宝石、花などロマンチックを夢見ると、母上に教わったのだ。簡単な占いもな。
 暗い意味をもつ花束の本数があったはずなのだが、どうも抜けてしまっていてな。レオ、わかるか?」

「ええ、一応。

[太字]13本[/太字] 永遠の友情
[太字]15本[/太字] ごめんなさい、永遠の友情
[太字]16本[/太字] 不安な愛、コロコロ変わる
[太字]17本[/太字] 絶望的な愛

ですね。愛を伝えるのだとしたらこの本数はおすすめしません。
あと、毎日1本ずつ渡すのも効果的だと思います。一度だと一回の喜びですが、何日もだと何回も嬉しさがありますからね。」

「へぇ〜。レオって[漢字]淑女[/漢字][ふりがな]レディ[/ふりがな]らしくないけど、そういうの気にするのか。以外だな。んじゃ、早速買ってくるわ〜!毎日わたしてっと、渡す理由があるから毎日あえるな〜」

 あいつは鼻歌を歌いながらスキップで退室していった。

「まぁ、嫌いな人から毎日1本はどんなに優しい人でも気持ち悪いですけれどね…。」

「確かにな。
ところでレオ、お前はなぜそんなにも詳しい。花束など平民出身だったら手にも届かないだろう?」

陛下は立ち上がって私の前に立つ。

「失礼ですね。私にも一般人並みの乙女心はありますよ。」

「更に、レオ。ワインを18本ぐらいは飲んでいたはずだ?何故、顔も赤くならず、意識がはっきりとしている?酒が強いという範疇を超えている。」

 痛いところを突かれてしまったな。でも、私にはこれがある。

「農民は、毎年収穫の時期が終わり、倉庫にしまい終えると浴びるように酒を飲むのです。豊作ですと尚更です。そのせいでしょうね。女も子供も農業に携わった者は全員。」

「…そうか。だが酒が強いとは言え、飲み過ぎには注意だ。二日酔いするかも知れないから、明日の仕事は午後からで良い。気分が優れないのなら明日一日中休んでもらっても良いからな。」

「承りました。では、長く居座ってしまい申し訳ございません。失礼します。」
そう言って立ち上がり、扉を開けると陛下が声をかけた。

「良い夢を」

「陛下も」

 私はそう微笑んで扉を閉じた。


[大文字][太字][明朝体][中央寄せ]❧❧❧[/中央寄せ][/明朝体][/太字][/大文字]


「ったく、あいつの体どうなってんだ?俺はこの城下町で一番酒が強い自負があったのに、あいつほろ酔いもしなかったぜ?」
 翌日、私達は執務室で話し合っていた。

「それにしても、カイル。男装をしているとは言え未婚の女性だぞ。夜に男二人と酒を飲もうなんて誘って…紳士としてどうなっているんだ。」

「いやいや、そしたらあいつは断るだろうよ。そりゃぁ、もうバッサリと。でも、乗ってきたってこたぁ、あいつも何か俺等から聞き出そうとしていたのかも知れないぞ?」

「断れないだろう。確かにお前は平民出身で、あいつと同じだが、今の身分はお前のほうが圧倒的に高い。それに、俺も王族だ。王族なんて誰も断れないだろう?」

 私はやれやれと首を振る。

「俺は断れるよ〜だ。」

カイルは足を組み直してソファにもたれ掛かる。

「それは俺とお前との仲があるからだろう。」

「まぁな。でもよ、レオってなんか気品があるだろ?絶対、あれは平民出身じゃねぇよ。訛りも無くて、歩き方も貴族、それも結構ちゃんと教育されている。ワインの飲み方だって、一般人だったらあんな飲み方しないぞ?あれは、見様見真似でできるもんでもねぇ。」

「ああ、俺もそれは思っていた。だが、証拠が足りなさすぎる。何故隠す必要があるのかわからない。辛い過去でもあるのだろうかわからないが、真相は彼女の口から聞きたいな。おい、待て待て、カイル。そのような意味ではない。拷問はしなくて良い。」

 そのようにして私達の午前は、緩やかに仕事をしながら進んでいった。

作者メッセージ

 頑張って調べました。
黄色いバラの花言葉好きです。

2026/04/18 14:30

ぴあのちゃん
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