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全然警告じゃないんだけどさ、ほら?私可愛い子には辛い目にあって欲しくなっちゃうからさ?今の段階じゃグロテスクにはならないけど?なっちゃう可能性も無きにしもあらず?なーんで!グロかったら教えてください
まだ傷口がズキズキと痛む。このくらいだったら、大丈夫だが、もうそろそろ傷口を縫わなければ、開いてしまう。さて、どうしたものか。そんなことを考えながら、私はメイド姿のまま執務室に向かっていった。
「ソフィちゃんはどこの出身なの?育ちが良さそうだから貴族かな?私はね、ここの城下町のはずれのほうなの。結構都会人なんだよ〜?」
自信満々に言うメイさんの姿は、普通の男ならば守ってあげたいと思うような雰囲気が漂っていた。生憎、私は男でもなければ、そのような趣味もないので、ときめかなかったが、妹のようで可愛かった。
「そうなんですね。私はグランディーニ帝国の出身です。お気を悪くさせたならすみません。」
そう、[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]グランディーニ[/ふりがな]は強大な軍事国家。どの国でも[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]の人間は鬼だ、悪魔だと考えられ、教えられている。それを聞いたうえで仲良くしようなんて思う人間は、なかなかの[漢字]大馬鹿者[/漢字][ふりがな]クレイジー[/ふりがな]だ。これで、もうメイさんと近づかなくて済むと思い、彼女の顔を見ると、目が飛び出るぐらいに見開いていた。そりゃそうだ、鬼だ悪魔だと教えられていた[漢字]異物[/漢字][ふりがな]モノ[/ふりがな]が目の前にいるのだ。警戒しないのがおかしい。
「こんなべっぴんさんが…、そんなはずねぇ。だっておら…。」
メイさんの口からこの国の端のほうの方言が出た。両親などがそこの出身なのだろうか。
「あ、えっと、ごめんね。気を抜くとすぐ出ちゃうの。私は数年前に[漢字]都会[/漢字][ふりがな]こっち[/ふりがな]に引っ越してきたから…。ねね、ソフィちゃんは、角とか、えと、尻尾とか出せないよね?出せたら、見させてほしい…な?」
おっと、予想外だった。そんなに好奇心旺盛だとは知らなかった。
「私も人間ですから、出せませんよ。全く、もう少し危機感をお持ちになっては如何ですか?私が[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]グレンディーニ[/ふりがな]の男でしたら、隠し持っていた小刀を抜いて…
[太字][大文字]『無礼者ッ!!』[/大文字][/太字]…と斬っていたでしょうからね。」
私が冗談交じりに言うと、メイさんも笑ってくれた。これが友達というものか。私は心が暖かくなった。
そして、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]レオンハルト[/ふりがな]がいる執務室の扉を開けてもらった。
[大文字][太字][明朝体][中央寄せ]❧❧❧[/中央寄せ][/明朝体][/太字][/大文字]
一方、レオンハルトは執務室で、酔っていた。
正確には酔わされていた。
「へいへい、坊っちゃん?このくらいでへたるなよ〜〜」
「おまへは、飲んへないはら…。一方的に飲まへたのは…ん…おまへだろ…。」
机の上には何本も瓶がある。
「いやぁ、情けないですね〜陛下。もうすぐでメイドが来るのに」
カイルはニヤニヤ不敵な笑みを浮かべて更に、レオンハルトのグラスに酒を注ぐ。
「代わりに、対応してくへ…。俺は無理だ…。」
ふらふらと立ち上がって、執務室の前にいる兵士に誰も入れさせるなと注意しようとするが、それもカイルに阻止されてしまう。
[大文字][太字][明朝体]❧❧❧[/明朝体][/太字][/大文字]
「失礼します、陛下。医務室メイドのメイとソフィで御座います」
私達は、目を伏せて深くお辞儀する。
「ろ、ロスタン様の、命令を、仰せつか、って!こ、この書類を、お届けに、参りました!」
メイのつっかえながらも可愛らしい声が部屋に響く。
「ぁ、ま、まだ顔をあげるな!!対応は、カイルに、任せる!」
陛下の声が響くが、何か急ぎでもあるのか、執務室につながっている書類庫に行ってしまわれた。
「顔、上げてよ。俺、そんなに偉い人じゃないからさぁ〜?」
顔をあげると、酒の瓶を抱えている[漢字]彼[/漢字][ふりがな]カイル[/ふりがな]に机の上の大量の瓶。先程から気になっていたアルコール臭がようやくわかった。
「まぁまぁ、そんなに睨まないでソフィちゃん?だっけ。てか、隣の子可愛いね〜〜。メイちゃんだっけ?すれ違う時から思っていたんだよ〜〜。」
彼は、瓶をローテーブルの上に置き、ちょいちょいと手招きした。私達は先にソファに座っている彼と向き合って立っていた。
「早く座りなよ。ソフィちゃん、足の傷が開いているみたいだし、手当するね〜。」
彼が私の足に触ろうとしたから、足を引っ込めた。
「自分でできますので。それに、私のような[漢字]平民の[/漢字][ふりがな]汚らわしい[/ふりがな]血にお触れさせるなど、できません。」
彼は面白そうに笑いながら答える。
「そしたら、俺も[漢字]平民の[/漢字][ふりがな]汚らわしい[/ふりがな]血が流れてるんだけど?ほら、見せて。
う〜ん…。あ!王族騎士団長命令っ、見せて?」
メイさんが見ている手前に断れるはずもなく、手当してもらった。
この男、意外と手つきが優しいので驚いている。そんな中、メイさんが声を忍ばせて話しかけてきた。
「ねね…ソフィちゃんってさ、ロスタン様の恋人?」
[大文字][大文字]「「え?」」[/大文字][/大文字]
「そうそう〜俺達ってば?もう、ホント仲良「いえ、違います。出会ったのも最近でして。それに、私の好みでは御座いません。メイさんは好みの殿方はいらっしゃらないのですか?」」
「そんなにバッサリ切らなくても…」
彼は、作った悲しそうな顔で見つめてくるが、そんなのどうでも良い。
「わ、私は、その…強くて、頼りになる…人、かな?」
メイさんは、頬を染めながらたどたどしく言う。
「わ〜わ〜!それって俺のことじゃね?良いよ?好きになっちゃって」
調子に乗ったカイルは決め顔で投げキッスする。私から見れば、心底吐き気をもよおすような顔だが、無駄に顔がいいだけあって、メイさんはますます赤くなった。
「しっかし、予想外だよ。ソフィちゃんまでついてくるなんてね。怪我人なのだから安静にしているかと思ったけれど、[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]はあんなに大怪我でも歩かせるのかい?」
先程のおちゃらけた話し方は変わらないが、明らかに私を見る目が変わった。メイさんは気づいていないようだけれど、私はこれ以上探られることは避けたいので、今のうちに逃げようと思う。
「メイドであれば、当然ですよ。では、私達は次の仕事があるので、[漢字]御暇[/漢字][ふりがな]おいとま[/ふりがな]せていただきますね。貴方様もお忙しいと思いますので。」
私が立ち上がると、メイさんもそうだったと慌てて立ち上がる。
「メイちゃん、ありがとうね。書類と、[漢字]この子[/漢字][ふりがな]ソフィ[/ふりがな]を連れてきてくれて。ソフィちゃん?キミに頼みたいことがあるのだけれど、他の仕事とやらよりも、こちらを優先してくれるよね?」
――逃げられなかった。
「ソフィちゃんはどこの出身なの?育ちが良さそうだから貴族かな?私はね、ここの城下町のはずれのほうなの。結構都会人なんだよ〜?」
自信満々に言うメイさんの姿は、普通の男ならば守ってあげたいと思うような雰囲気が漂っていた。生憎、私は男でもなければ、そのような趣味もないので、ときめかなかったが、妹のようで可愛かった。
「そうなんですね。私はグランディーニ帝国の出身です。お気を悪くさせたならすみません。」
そう、[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]グランディーニ[/ふりがな]は強大な軍事国家。どの国でも[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]の人間は鬼だ、悪魔だと考えられ、教えられている。それを聞いたうえで仲良くしようなんて思う人間は、なかなかの[漢字]大馬鹿者[/漢字][ふりがな]クレイジー[/ふりがな]だ。これで、もうメイさんと近づかなくて済むと思い、彼女の顔を見ると、目が飛び出るぐらいに見開いていた。そりゃそうだ、鬼だ悪魔だと教えられていた[漢字]異物[/漢字][ふりがな]モノ[/ふりがな]が目の前にいるのだ。警戒しないのがおかしい。
「こんなべっぴんさんが…、そんなはずねぇ。だっておら…。」
メイさんの口からこの国の端のほうの方言が出た。両親などがそこの出身なのだろうか。
「あ、えっと、ごめんね。気を抜くとすぐ出ちゃうの。私は数年前に[漢字]都会[/漢字][ふりがな]こっち[/ふりがな]に引っ越してきたから…。ねね、ソフィちゃんは、角とか、えと、尻尾とか出せないよね?出せたら、見させてほしい…な?」
おっと、予想外だった。そんなに好奇心旺盛だとは知らなかった。
「私も人間ですから、出せませんよ。全く、もう少し危機感をお持ちになっては如何ですか?私が[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]グレンディーニ[/ふりがな]の男でしたら、隠し持っていた小刀を抜いて…
[太字][大文字]『無礼者ッ!!』[/大文字][/太字]…と斬っていたでしょうからね。」
私が冗談交じりに言うと、メイさんも笑ってくれた。これが友達というものか。私は心が暖かくなった。
そして、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]レオンハルト[/ふりがな]がいる執務室の扉を開けてもらった。
[大文字][太字][明朝体][中央寄せ]❧❧❧[/中央寄せ][/明朝体][/太字][/大文字]
一方、レオンハルトは執務室で、酔っていた。
正確には酔わされていた。
「へいへい、坊っちゃん?このくらいでへたるなよ〜〜」
「おまへは、飲んへないはら…。一方的に飲まへたのは…ん…おまへだろ…。」
机の上には何本も瓶がある。
「いやぁ、情けないですね〜陛下。もうすぐでメイドが来るのに」
カイルはニヤニヤ不敵な笑みを浮かべて更に、レオンハルトのグラスに酒を注ぐ。
「代わりに、対応してくへ…。俺は無理だ…。」
ふらふらと立ち上がって、執務室の前にいる兵士に誰も入れさせるなと注意しようとするが、それもカイルに阻止されてしまう。
[大文字][太字][明朝体]❧❧❧[/明朝体][/太字][/大文字]
「失礼します、陛下。医務室メイドのメイとソフィで御座います」
私達は、目を伏せて深くお辞儀する。
「ろ、ロスタン様の、命令を、仰せつか、って!こ、この書類を、お届けに、参りました!」
メイのつっかえながらも可愛らしい声が部屋に響く。
「ぁ、ま、まだ顔をあげるな!!対応は、カイルに、任せる!」
陛下の声が響くが、何か急ぎでもあるのか、執務室につながっている書類庫に行ってしまわれた。
「顔、上げてよ。俺、そんなに偉い人じゃないからさぁ〜?」
顔をあげると、酒の瓶を抱えている[漢字]彼[/漢字][ふりがな]カイル[/ふりがな]に机の上の大量の瓶。先程から気になっていたアルコール臭がようやくわかった。
「まぁまぁ、そんなに睨まないでソフィちゃん?だっけ。てか、隣の子可愛いね〜〜。メイちゃんだっけ?すれ違う時から思っていたんだよ〜〜。」
彼は、瓶をローテーブルの上に置き、ちょいちょいと手招きした。私達は先にソファに座っている彼と向き合って立っていた。
「早く座りなよ。ソフィちゃん、足の傷が開いているみたいだし、手当するね〜。」
彼が私の足に触ろうとしたから、足を引っ込めた。
「自分でできますので。それに、私のような[漢字]平民の[/漢字][ふりがな]汚らわしい[/ふりがな]血にお触れさせるなど、できません。」
彼は面白そうに笑いながら答える。
「そしたら、俺も[漢字]平民の[/漢字][ふりがな]汚らわしい[/ふりがな]血が流れてるんだけど?ほら、見せて。
う〜ん…。あ!王族騎士団長命令っ、見せて?」
メイさんが見ている手前に断れるはずもなく、手当してもらった。
この男、意外と手つきが優しいので驚いている。そんな中、メイさんが声を忍ばせて話しかけてきた。
「ねね…ソフィちゃんってさ、ロスタン様の恋人?」
[大文字][大文字]「「え?」」[/大文字][/大文字]
「そうそう〜俺達ってば?もう、ホント仲良「いえ、違います。出会ったのも最近でして。それに、私の好みでは御座いません。メイさんは好みの殿方はいらっしゃらないのですか?」」
「そんなにバッサリ切らなくても…」
彼は、作った悲しそうな顔で見つめてくるが、そんなのどうでも良い。
「わ、私は、その…強くて、頼りになる…人、かな?」
メイさんは、頬を染めながらたどたどしく言う。
「わ〜わ〜!それって俺のことじゃね?良いよ?好きになっちゃって」
調子に乗ったカイルは決め顔で投げキッスする。私から見れば、心底吐き気をもよおすような顔だが、無駄に顔がいいだけあって、メイさんはますます赤くなった。
「しっかし、予想外だよ。ソフィちゃんまでついてくるなんてね。怪我人なのだから安静にしているかと思ったけれど、[漢字]帝国[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]はあんなに大怪我でも歩かせるのかい?」
先程のおちゃらけた話し方は変わらないが、明らかに私を見る目が変わった。メイさんは気づいていないようだけれど、私はこれ以上探られることは避けたいので、今のうちに逃げようと思う。
「メイドであれば、当然ですよ。では、私達は次の仕事があるので、[漢字]御暇[/漢字][ふりがな]おいとま[/ふりがな]せていただきますね。貴方様もお忙しいと思いますので。」
私が立ち上がると、メイさんもそうだったと慌てて立ち上がる。
「メイちゃん、ありがとうね。書類と、[漢字]この子[/漢字][ふりがな]ソフィ[/ふりがな]を連れてきてくれて。ソフィちゃん?キミに頼みたいことがあるのだけれど、他の仕事とやらよりも、こちらを優先してくれるよね?」
――逃げられなかった。