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何でも屋

#17

この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。 Part16(最終話)

……今からわかるってどういうことかわからない。

上に行くって言われても、この周りには階段とか、梯子はしごとか、上にのぼるものはない。

さらに、首領様が上がどうのこうのって言った時、オルカの様子も変だった。

しかも、首領様と羽瀬川が一緒に来たし。

いつ出会ったんだよ…

華野ヨウ『な、なあ、オルカ。』

羽瀬川オルカ「…なんや。」

ヨウ「首領様とはお知り合いなのか…?」

思わず聞いてしまった。

首領「…そろそろ時間のようだ。」

美夜ココ「…え?」

首領「…また、会える日を楽しみに待っているよ。」

八田ルル『っ…死ぬのかよ…w、会ったばかりなのにさ。(少し凄い盗聴器で聴いてる)』

!?

八田の発言で、皆が動揺した。

日向りむ『し、死ぬって、どういうことですか…?』

オルカ「………」

オルカ「…私も…よくわからへんのやけど…」

オルカ『首領さんの目の呪いのせいで死ぬらしいねん…』

オルカ「…呪い発動ってこと」

…!?

呪い発動…?

というか、人間の目に呪いなんかあるか…!?

首領「…とりあえず、華野くんならわかってくれるだろう。」

首領「私は、皆の前で死ぬ」

首領「これからの何でも屋を、支えていってくれ。」

っ…

なんで…なんで…

なんで死ぬのを目の前で見なきゃいけねえんだよ…!

怖いのは苦手だ。

死だって怖いものだ。

俺に何ができるんだよ…!

ルル「…止める方法とかないの?」

ココ「確かに…呪いを解く方法とかありそうなんだけどな…!」

ヨウ「…はぁ…」

思わずため息をついた。

どうすればいいんだ…

りむ「ねえ、」

りむ「僕は、止めないよ。」

ココ「え?」

ルル「何言ってんのりむ。」

りむ「だって、首領だって死ぬことわかってる。」

りむ「もうみんなの前で死ぬって決めてるのに、アナタたちは止めるの?」

りむ「僕は絶対に止めない。」

りむ「会ったばかりだけど…」

りむ「……実は、本当は止めたいの。」

りむ「でも、こんな短時間で、呪いを解く方法とか思いつくわけないじゃん…」

……

確かに日向が言ってる通り、こんな短時間で見つかるわけない。

止めたいという気持ちは同じだ。

でも…

ココ「ココは止めたい。」

ココ「ごめんりむ。でも、考えは変わらない。」

ココ「もしかしたら、助けれるかもしれないじゃん。」

ココ「何かすれば、きっとできるよ。」

ココ「そんな簡単に諦めるなんて。りむらしくないね。」

ココ「ココは助けたいんだ。」

ココ「死なせたくない。」

ココ「まだ生きてほしい。」

りむ「……そう…だよね、死んでほしくない。」

りむ「でも…変わらない…気持ちは。」

助けれるかもしれない。

それをいち早く諦めたりむに対して、こちらはまだ助けれると思っている。

僕はまだ助けれる派だ。

僕には諦めるというルートはない。

次は俺が喋る番だな…

ヨウ「えっと、俺な…」

ルル「ストップ。」



急に八田から止められた。

冷たい風が吹く。

目の前に八田がいないはずなのに、変なこと言われそうだと、少し緊張する。

ヨウ「な、なんだよ…」

ルル『話してたら、死んじゃうよ。』

ルル「あと、首領様の寿命を分析して調べた結果、」

ルル『恐らく、残り5分ぐらいで死ぬ。』

!?

5…5分…?

短い。短すぎる。

こんなので助けれるか…?

ルル『これは…もう無理だな。』

ルル「ちな、首領様が喋ると、寿命が縮むと推測されているのだが…」

首領「……恐らくそうだね…」

え、首領様!?

りむ「首領様!いやだぁ…!死んじゃ嫌だ…!」

会ったばかりなのにさあ…!

首領「さよなら、みんな。」

首領「バイバイ。世界…。」

首領「何でも屋を、助けてくれ…。」

ルル「もう喋るな!!」

ココ「ちょ、強い口調…!失礼な…」

ルル「今はそんなどころじゃねえだろ!」

ルル「人が死ぬんだぞ!?」

ココ「っ…」

ヨウ「おい、お前ら!首領様が…!」

首領「さよな…ら…」

ばたっ(首領が倒れる音)

りむ「うわああああ!!」

[水平線]

首領様が亡くなった一週間後の話だ。

何でも屋の緊急会議だ。

嗚呼、緊急会議はいつ頃ぶりだろう。

今日は珍しく、八田もリモートじゃなくて、店まで来てくれた。

りむ「…みんな。」

りむ「…首領様のことはみんな絶対に悲しいと思う。」

りむ「でも、何もやらないなんてダメ。」

りむ「…僕が、僕が、」

りむ『僕が店主やる!』

みんな『!?』

え、日向が?

りむ「他にやりたい人、いない?」

……

りむ「僕、頑張るよ。首領様のために。」

りむ「みんなも頑張ろう!」

ルル「…そうだね、そうだね。」

ココ「首領様がいなくても、ココたちやっていけるよ。」

そうだ。

俺ら、なんでずっと動いてなかったんだろう。

俺らが動かないといけねえのにな。

ヨウ「よし、いこう!やろう!頑張ろう!」

オルカ「そうやな。落ち込んでばっかじゃあかん!」

りむ「…で、どうするの。黄葉さん。」

黄葉ラボ『僕か。』

ラボ『…僕は、何でも屋やめるよ。』

りむ「…なんで?』

ラボ『そりゃあ、みんなを傷つけたお詫びと、あと、もう仲良くもしたくない。』

ラボ「じゃあね。またどこかで。」

嗚呼、行ってしまった。

背後が見える。

どこか泣いている。

りむ「じゃあ、またどこかで!」

[水平線]

僕らはあれから順調にやっている。

首領様のことは悲しい。

でも、首領様が言ったことを大事にして、これからも頑張る。

ただそれだけのことだ。

カランカラン♪(店のドアが開いた音)

ヨウ「おかえりなさいませお客様。」

ヨウ『探し物から欲しいもの、お金も殺しも受け付けます。』

ヨウ『この"名"の通り、何でも叶えて差し上げましょう。』
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作者メッセージ

thank you for reading!

次回2期順次投稿。

2024/01/20 07:40

縺薙≠繧九s
ID:≫ 72/5w1OycpIug

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