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第一の警告、投稿頻度が遅い
第二の警告、悪人が味方サイド
第三の警告、いわゆるバトル物であり異世界無双物ではない
第四の警告、完全な勧善懲悪ではない
第五の警告、初投稿なので違和感あり
第六の警告、描写や解説が雑
青桐組インド支部
「離陸まで、10、9、8…」
青桐組インド支部の巨大な庭では、一台のプライベートジェット機が空に飛び立とうとしていた。
「…2、1、離陸!」
そしてカウントダウンが終わるとプライベートジェット機はけたたましいエンジン音を上げて、空に飛び立っていった。
その光景を盗み見ていた男がいた…
「…おい、ジェット機が飛んだぞ、ヘリコプターを出せ」
男は何者かに電話をし、そう命令した。
離陸からしばらく。
青桐組のジェット機は勇ましく空を飛んでいる。
その中には運転席に二人の黒服、後部座席にもう一人の黒服と一人の少女が乗っていた。
バババババババババ…
その上を一台のヘリコプターが飛ぶ。
そしてヘリコプターから一人の男がジェット機の上に飛び乗り、時限爆弾を仕掛けた。
男は急いでヘリコプターに戻り、ジェット機と距離を取った。
ドカアアアアアアアアアアアンッ!!!
数十秒後、ジェット機の上で大爆発が起こった。
それを見たヘリコプターに乗っている二人の男は、すぐにヘリコプターを乗り捨てて二人とも大きい袋を持ちながら空いた穴からジェット機内に侵入した。
数十秒後…
ドカアアアアアアアアアアアンッ!!!!!
ジェット機を占拠した二人の男は、ヘリコプターに仕掛けてあった爆弾を作動しヘリコプターを始末した。
「ふんふんふんふんふふ〜ん♪」
ワンダーとデッドは魔物退治屋の仕事が落ち着き、インド観光に来ていた。
「ワンダー、何か買うか?」
「そうだね〜…」
二人は路上の露店を見て回っている。
うわああああああああッ!!!
ドサッ!!
一人の男の叫び声とその男が木に落ちる音がしたのはその時だった。
「な、なんだ今のは?」
「なんだろう…」
二人は音がした方向に向かってみた。
そこには…
「…え?この人青桐組の組員じゃない…?」
「黒服だな…」
木に引っかかっていた青桐組組員は酷い怪我をしている。
「降ろしてあげよう」
ワンダーはいつもの通り羽を生やして空中を飛び、木から組員を担いで降ろした。
「大丈夫ですか?何があったんですか?」
ワンダーは地面に組員を寝かせ、肩を揺さぶる。
「…う、うぅーん……大変だ…」
「大変?何があったんですか?」
「…あ、あなた達は確か…日本にいるボスの友人の人達ですね…」
「え?俺らの事知ってるのか?」
「はい…青桐組の中ではあなた達二人の事は把握するようにされてるんです…」
「マジか、英二の奴、余計なお世話だぜ…」
「…で、何があったんですか?」
「はい、実は…」
「「乗っ取り?」」
「はい、俺たちのジェット機がね…今日初めて飛ばしたんですが、ヘリコプターでやってきた敵のマフィアに襲撃されて…それで俺の二人の仲間と一人の少女が人質にされているんです、あれです…」
組員はもう遠くにいってしまったジェット機を指差した。
「あれか…そりゃマズイな」
「だね…」
「ワンダーさん、デッドさん、手を貸してください…今支部にはジェット機を追える乗り物なんて無いんです…」
「…わかった、待ってろ、青桐組には命を救われたからな、お前の二人の同僚と女の子を救って見せる、ワンダー、いくぞ」
「うん」
ブォオオオオオオン………
デッドは近くに停めてあった自慢のブラック・ジープを走らせた。
ジェット機内
肝心のジェット機では、侵入した二人の男が二人の組員と少女を縄で縛っていた。
「爆弾はちゃんと全部あるな?」
「ああ、これだけありゃ大花火かませるぜ」
二人が持ってきた爆弾は比較的小さい。
(あんな小さくてあの爆発が起こせるのか…)
縛られている二人の組員の一人がそう思った。
「よし、この進路を南西へ変えたらカシミールにいけるぞ」
「分かった」
男の一人が運転席で進路を変えた。
「…あのジェット機、方向を変えたな」
「どこに向かうつもりなんだろうね」
「うーむ…」
「それにしても、どうやって人質を救出しようか」
「…このまま追っかけてもいつか見失うだろうな、そうだな…」
「…よし、もう僕が直接いくよ」
「そうか、頼んだ」
ワンダーはジープの上部を開け、背中に羽を生やしジェット機に接近しようとするが…
「…ダメだ!追いつけないよ!」
流石の飛行形態のワンダーでもジェット機に追いつくのは難しかった。
「くそッ…このままじゃ止められないな…」
そうこうしている内に、ジェット機とジープは街から離れていった。
数分後
「…くそッ!」
デッドはハンドルを強く握りしめた。
見失ったのである。
「…しょうがないよ、デッド、相手は時速何百キロだもん…」
「…やっぱり、無理だったか…」
「…でも、人質の三人はどうなるんだろう…」
「………」
「……それにジェット機はどこに向かってたのかな」
「……北に進路を変えてたからニューデリーかその周辺の街なんじゃ無いか?」
「そう…」
二人はジェット機から落ちた組員が休んでいる所に戻った。
「すまないな、見失ったぜ」
「いや、いいんです…無茶言ってすいません…」
「…これからどうするの?」
「…支部に戻って会議します」
「そうなんだ、怪我は?」
「木に落ちたから、まあそんな…」
夜
二人はムンバイのホテルに泊まっていた。
「…………」
ワンダーはデッドより先に寝ていたが…
「……………あ!!!」
突然何かを閃き、飛び起きた。
「うわっ!ど、どうした?」
「…世界移動装置だよ!」
「え?」
ワンダーがデッドに説明した作戦はこうだ。
ジェット機がニューデリーかその周辺に向かっているのなら、そこに設置されている世界移動装置を経由して先回りすればいいのではないかと。
「な、なるほどな、でもジェット機がどこにいんのかわからないぞ?」
「そ、それは………当の支部の人達が追跡してるんじゃない?」
ワンダーは急に自信をなくした。
「まあ、確かにな、明日聞きに行くか」
翌日
二人は青桐組インド支部の前にいた。
二人はピンポンを押し、中に入れてもらった。
応接室
「これが現在のジェット機の居場所です」
組員の一人がタブレットを持ってきた。
タブレットにはニューデリーより北の方にある街の所で青く光っている玉が映っている。
「ここか…」
「後、ジェット機を乗っ取ったやつらはどうやらニューデリー方面じゃ力を持っているマフィアの人間らしいです、こんな手紙が…」
組員は玄関に置いてあったと言う手紙を二人に見せた。
内容は組員二人と少女を人質に取ってるから手出しは許さないとの事だった。
「よし、ワンダー、作成会議だ」
「うん!」
しばらくして…
二人はインドと世界移動装置を置きあっているカジリカ大陸の国、バリリレア公国に来た。
「じゃあ、早速馬車を手配しようか」
「ああ」
二人は馬車に乗り込み、ワンダーがインド支部の組員と電話をする。
『ワンダーさん、奴らはまだ動いてません』
「オッケー、デッド、相手はまだ動いてないって」
「よし、この馬車のスピードなら間に合うだろ」
二人は高い追加料金を払い、馬車の運転手から馬に肉体強化のスキルを付与してもらったのだ。
そのため普通の馬車に比べてスピードがかなり速くなっている。
二人が馬車で移動している途中…
ブルウッ!!ブルウッ!!!
何やら馬車を引っ張っている馬が興奮している。
二人は外の様子を見てみた。
そこには、馬と同じくらいの大きさのケンタウロスが数匹いた。
「おい!こいつらに構うな!」
パチンッ!
運転手は鞭を叩いているが、スキル付与の影響か異常に興奮している。
「僕に任せて!」
ワンダーは運転手にそう言うと、爽快と低空飛行で飛び出し…
ズバッ!!ズバッ!!ズバッ!!
…見事、ケンタウロス達の上半身と下半身を連続で全て真っ二つにした。
「お、おお…すごい剣技ですね、ありがとうございます!」
「何の、さあ、早く行きましょう!」
数時間後
二人は馬車を降り、しばらくして辿り着いた街の世界移動装置を経由してインドに戻った。
インド
『ジェット機はまだ止まる気配はありません』
ワンダーは電話からそんな報告を組員から受けた。
「デッド、ジェット機はまだ止まらないって」
「うーん、もうここはこの国の結構北だぞ、奴らどこに向かう気なんだ…?」
デッドはそうこぼしながらレンタカーを走らせる。
もしもジェット機の信号がどこかで止まったらレンタカーを引き返させそこに向かう作戦なのだが…
ピピピピピ…
「…はい、こちらワンダー」
『ワンダーさん、まだジェット機は止まりません、多分もうカシミールに近いですよね?』
「そう、だね…」
結構時間が経っても、ジェット機はまだ止まらない。
「ワンダー、このままだと後少しでカシミールに辿り着くぞ?」
「うーん、敵はカシミールの近くにアジトがあるのかな」
結局、二人を乗せたジープはカシミールのすぐ近くまで来た。
そして…
「…あ!デッド!来た!」
「…あれか!」
二人はついに昨日のジェット機を視認した。
「くそっ、相手が止まる気がないならしょうがない、ワンダー、やるぞ」
「うん!」
二人はそう息巻いていたが…
直後、ジェット機が行動に出た。
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ジェット機は立て続けに3個の小型爆弾を落としたかと思うと、落下した地点で大爆発が起こった。
「な、なんだありゃ…」
「あれじゃあ、ジェット機じゃなくて爆撃機じゃん…」
「…もしや奴ら、カシミールで好き勝手暴れてその罪を青桐組に着せるんじゃないのか?」
「そ、そんな……馬鹿な事……」
「…いや、俺はアメリカ人だ、インド人の考える事はわからんが、ありえん話じゃない気がする、そもそも青桐組が生まれた日本が少し安全すぎるだけなのかもしれないからな」
「…とにかく、どうにかしないと!」
「ああ!」
ワンダーは空高く飛び上がり、ジェット機を待ち構えた。
そして…
「…今だッ!!」
ガチッ!
ワンダーは何本もの曲がった鉤爪が付いている太い紐を、ジェット機乗っ取り犯の二人が爆弾を落としているシャッターに引っ掛けた!
「うおっ!?」
爆弾を落とそうとしていた男が尻もちをつく。
「なんだ!?こいつは!」
「こんな事はやめろ!」
ワンダーは紐を伝って中に入ろうとするが…
バンッ!バンッ!
男が拳銃を撃ってくる。
「危なッ!!」
ワンダーはディスードを抜く。
バンッ!バンッ!
カキンッ!カキンッ!
そして続いて放たれた二発をしっかりと受け流していく。
「えいっ!」
ビリリリッ!!!
バタッ
そしてサンダースラッシュを放ち、男を気絶させた!
「おいジヤ!どうした!」
運転席の男は異変に気付いたようだが、もう遅かった。
ワンダーは既に機内に侵入し、縛られていた3人の人質を解放している最中だった。
「誰だ…」
ワンダーは男の方を見ると、サンダースラッシュを放ち気絶させた。
「ありがとうございます!」
「早く運転席に!」
ワンダーは解放した二人の組員を運転席に向かわせ、残りの少女の縄を解く。
「大丈夫?もう怖くないよ」
「…」
少女の瞳はワンダーを悪人だとは捉えていなかった。
「やっ、やばいッ!!」
その時、運転席に座っていた組員はそう叫んだ。
「何があったの!?」
「こ、この国の戦闘機ですっ!」
ワンダーはその言葉を聞いた瞬間、咄嗟に本能がここから逃げろと言っていた。
「二人ともっ!パラシュートッ!」
ワンダーは置いてあったパラシュート二つを組員二人に投げ渡した。
二人の組員はそれを装備し、シャッターから順に飛び降りていった。
「…よし、湖があった」
ワンダーはシャッターから乗っ取り犯の二人を湖に落とした。
そして、ワンダーは少女を抱っこして…
バッ!!!
自分もシャッターから飛び降りて、空中を飛んでいった。
しばらくしてジェット機は墜落し、戦闘機も帰っていった。
「…助けてくれてありがとう」
「…君は何でジェット機の中に?」
ワンダーと少女は路上に降りていた。
「…私の事、買ってくれる人がいるって言ってたの、あの人達が」
少女はそう言って、遠くでパラシュートの中でもがいている二人の組員を指差した。
「…」
ワンダーは察した。
この子は人身売買の商品なのだと。
「…じゃあ、僕がもっといい買い手を紹介してあげるよ!」
「本当?」
「うん!ついてきて!」
ワンダーは少女を連れて、どこかへいった。
後日
ワンダーは街の孤児院の玄関から出てきた。
外ではデッドが待っていた。
「デッド、これは内緒だよ」
「ああ、もちろんさ」
二人は喧騒に包まれたインドの街を、どこまでも歩いていった。
ゲストキャラ解説
イヤ
青桐組と敵対しているマフィアの一員、ジヤと共に大量の小型爆弾を持ち込んで青桐組のジェット機を乗っ取って即席爆撃機に仕立て上げ、無差別爆撃の罪を青桐組に着させようとした。
ジヤ
イヤの仲間。
「離陸まで、10、9、8…」
青桐組インド支部の巨大な庭では、一台のプライベートジェット機が空に飛び立とうとしていた。
「…2、1、離陸!」
そしてカウントダウンが終わるとプライベートジェット機はけたたましいエンジン音を上げて、空に飛び立っていった。
その光景を盗み見ていた男がいた…
「…おい、ジェット機が飛んだぞ、ヘリコプターを出せ」
男は何者かに電話をし、そう命令した。
離陸からしばらく。
青桐組のジェット機は勇ましく空を飛んでいる。
その中には運転席に二人の黒服、後部座席にもう一人の黒服と一人の少女が乗っていた。
バババババババババ…
その上を一台のヘリコプターが飛ぶ。
そしてヘリコプターから一人の男がジェット機の上に飛び乗り、時限爆弾を仕掛けた。
男は急いでヘリコプターに戻り、ジェット機と距離を取った。
ドカアアアアアアアアアアアンッ!!!
数十秒後、ジェット機の上で大爆発が起こった。
それを見たヘリコプターに乗っている二人の男は、すぐにヘリコプターを乗り捨てて二人とも大きい袋を持ちながら空いた穴からジェット機内に侵入した。
数十秒後…
ドカアアアアアアアアアアアンッ!!!!!
ジェット機を占拠した二人の男は、ヘリコプターに仕掛けてあった爆弾を作動しヘリコプターを始末した。
「ふんふんふんふんふふ〜ん♪」
ワンダーとデッドは魔物退治屋の仕事が落ち着き、インド観光に来ていた。
「ワンダー、何か買うか?」
「そうだね〜…」
二人は路上の露店を見て回っている。
うわああああああああッ!!!
ドサッ!!
一人の男の叫び声とその男が木に落ちる音がしたのはその時だった。
「な、なんだ今のは?」
「なんだろう…」
二人は音がした方向に向かってみた。
そこには…
「…え?この人青桐組の組員じゃない…?」
「黒服だな…」
木に引っかかっていた青桐組組員は酷い怪我をしている。
「降ろしてあげよう」
ワンダーはいつもの通り羽を生やして空中を飛び、木から組員を担いで降ろした。
「大丈夫ですか?何があったんですか?」
ワンダーは地面に組員を寝かせ、肩を揺さぶる。
「…う、うぅーん……大変だ…」
「大変?何があったんですか?」
「…あ、あなた達は確か…日本にいるボスの友人の人達ですね…」
「え?俺らの事知ってるのか?」
「はい…青桐組の中ではあなた達二人の事は把握するようにされてるんです…」
「マジか、英二の奴、余計なお世話だぜ…」
「…で、何があったんですか?」
「はい、実は…」
「「乗っ取り?」」
「はい、俺たちのジェット機がね…今日初めて飛ばしたんですが、ヘリコプターでやってきた敵のマフィアに襲撃されて…それで俺の二人の仲間と一人の少女が人質にされているんです、あれです…」
組員はもう遠くにいってしまったジェット機を指差した。
「あれか…そりゃマズイな」
「だね…」
「ワンダーさん、デッドさん、手を貸してください…今支部にはジェット機を追える乗り物なんて無いんです…」
「…わかった、待ってろ、青桐組には命を救われたからな、お前の二人の同僚と女の子を救って見せる、ワンダー、いくぞ」
「うん」
ブォオオオオオオン………
デッドは近くに停めてあった自慢のブラック・ジープを走らせた。
ジェット機内
肝心のジェット機では、侵入した二人の男が二人の組員と少女を縄で縛っていた。
「爆弾はちゃんと全部あるな?」
「ああ、これだけありゃ大花火かませるぜ」
二人が持ってきた爆弾は比較的小さい。
(あんな小さくてあの爆発が起こせるのか…)
縛られている二人の組員の一人がそう思った。
「よし、この進路を南西へ変えたらカシミールにいけるぞ」
「分かった」
男の一人が運転席で進路を変えた。
「…あのジェット機、方向を変えたな」
「どこに向かうつもりなんだろうね」
「うーむ…」
「それにしても、どうやって人質を救出しようか」
「…このまま追っかけてもいつか見失うだろうな、そうだな…」
「…よし、もう僕が直接いくよ」
「そうか、頼んだ」
ワンダーはジープの上部を開け、背中に羽を生やしジェット機に接近しようとするが…
「…ダメだ!追いつけないよ!」
流石の飛行形態のワンダーでもジェット機に追いつくのは難しかった。
「くそッ…このままじゃ止められないな…」
そうこうしている内に、ジェット機とジープは街から離れていった。
数分後
「…くそッ!」
デッドはハンドルを強く握りしめた。
見失ったのである。
「…しょうがないよ、デッド、相手は時速何百キロだもん…」
「…やっぱり、無理だったか…」
「…でも、人質の三人はどうなるんだろう…」
「………」
「……それにジェット機はどこに向かってたのかな」
「……北に進路を変えてたからニューデリーかその周辺の街なんじゃ無いか?」
「そう…」
二人はジェット機から落ちた組員が休んでいる所に戻った。
「すまないな、見失ったぜ」
「いや、いいんです…無茶言ってすいません…」
「…これからどうするの?」
「…支部に戻って会議します」
「そうなんだ、怪我は?」
「木に落ちたから、まあそんな…」
夜
二人はムンバイのホテルに泊まっていた。
「…………」
ワンダーはデッドより先に寝ていたが…
「……………あ!!!」
突然何かを閃き、飛び起きた。
「うわっ!ど、どうした?」
「…世界移動装置だよ!」
「え?」
ワンダーがデッドに説明した作戦はこうだ。
ジェット機がニューデリーかその周辺に向かっているのなら、そこに設置されている世界移動装置を経由して先回りすればいいのではないかと。
「な、なるほどな、でもジェット機がどこにいんのかわからないぞ?」
「そ、それは………当の支部の人達が追跡してるんじゃない?」
ワンダーは急に自信をなくした。
「まあ、確かにな、明日聞きに行くか」
翌日
二人は青桐組インド支部の前にいた。
二人はピンポンを押し、中に入れてもらった。
応接室
「これが現在のジェット機の居場所です」
組員の一人がタブレットを持ってきた。
タブレットにはニューデリーより北の方にある街の所で青く光っている玉が映っている。
「ここか…」
「後、ジェット機を乗っ取ったやつらはどうやらニューデリー方面じゃ力を持っているマフィアの人間らしいです、こんな手紙が…」
組員は玄関に置いてあったと言う手紙を二人に見せた。
内容は組員二人と少女を人質に取ってるから手出しは許さないとの事だった。
「よし、ワンダー、作成会議だ」
「うん!」
しばらくして…
二人はインドと世界移動装置を置きあっているカジリカ大陸の国、バリリレア公国に来た。
「じゃあ、早速馬車を手配しようか」
「ああ」
二人は馬車に乗り込み、ワンダーがインド支部の組員と電話をする。
『ワンダーさん、奴らはまだ動いてません』
「オッケー、デッド、相手はまだ動いてないって」
「よし、この馬車のスピードなら間に合うだろ」
二人は高い追加料金を払い、馬車の運転手から馬に肉体強化のスキルを付与してもらったのだ。
そのため普通の馬車に比べてスピードがかなり速くなっている。
二人が馬車で移動している途中…
ブルウッ!!ブルウッ!!!
何やら馬車を引っ張っている馬が興奮している。
二人は外の様子を見てみた。
そこには、馬と同じくらいの大きさのケンタウロスが数匹いた。
「おい!こいつらに構うな!」
パチンッ!
運転手は鞭を叩いているが、スキル付与の影響か異常に興奮している。
「僕に任せて!」
ワンダーは運転手にそう言うと、爽快と低空飛行で飛び出し…
ズバッ!!ズバッ!!ズバッ!!
…見事、ケンタウロス達の上半身と下半身を連続で全て真っ二つにした。
「お、おお…すごい剣技ですね、ありがとうございます!」
「何の、さあ、早く行きましょう!」
数時間後
二人は馬車を降り、しばらくして辿り着いた街の世界移動装置を経由してインドに戻った。
インド
『ジェット機はまだ止まる気配はありません』
ワンダーは電話からそんな報告を組員から受けた。
「デッド、ジェット機はまだ止まらないって」
「うーん、もうここはこの国の結構北だぞ、奴らどこに向かう気なんだ…?」
デッドはそうこぼしながらレンタカーを走らせる。
もしもジェット機の信号がどこかで止まったらレンタカーを引き返させそこに向かう作戦なのだが…
ピピピピピ…
「…はい、こちらワンダー」
『ワンダーさん、まだジェット機は止まりません、多分もうカシミールに近いですよね?』
「そう、だね…」
結構時間が経っても、ジェット機はまだ止まらない。
「ワンダー、このままだと後少しでカシミールに辿り着くぞ?」
「うーん、敵はカシミールの近くにアジトがあるのかな」
結局、二人を乗せたジープはカシミールのすぐ近くまで来た。
そして…
「…あ!デッド!来た!」
「…あれか!」
二人はついに昨日のジェット機を視認した。
「くそっ、相手が止まる気がないならしょうがない、ワンダー、やるぞ」
「うん!」
二人はそう息巻いていたが…
直後、ジェット機が行動に出た。
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ドガアアアアアアアアアアアンッ!!!
ジェット機は立て続けに3個の小型爆弾を落としたかと思うと、落下した地点で大爆発が起こった。
「な、なんだありゃ…」
「あれじゃあ、ジェット機じゃなくて爆撃機じゃん…」
「…もしや奴ら、カシミールで好き勝手暴れてその罪を青桐組に着せるんじゃないのか?」
「そ、そんな……馬鹿な事……」
「…いや、俺はアメリカ人だ、インド人の考える事はわからんが、ありえん話じゃない気がする、そもそも青桐組が生まれた日本が少し安全すぎるだけなのかもしれないからな」
「…とにかく、どうにかしないと!」
「ああ!」
ワンダーは空高く飛び上がり、ジェット機を待ち構えた。
そして…
「…今だッ!!」
ガチッ!
ワンダーは何本もの曲がった鉤爪が付いている太い紐を、ジェット機乗っ取り犯の二人が爆弾を落としているシャッターに引っ掛けた!
「うおっ!?」
爆弾を落とそうとしていた男が尻もちをつく。
「なんだ!?こいつは!」
「こんな事はやめろ!」
ワンダーは紐を伝って中に入ろうとするが…
バンッ!バンッ!
男が拳銃を撃ってくる。
「危なッ!!」
ワンダーはディスードを抜く。
バンッ!バンッ!
カキンッ!カキンッ!
そして続いて放たれた二発をしっかりと受け流していく。
「えいっ!」
ビリリリッ!!!
バタッ
そしてサンダースラッシュを放ち、男を気絶させた!
「おいジヤ!どうした!」
運転席の男は異変に気付いたようだが、もう遅かった。
ワンダーは既に機内に侵入し、縛られていた3人の人質を解放している最中だった。
「誰だ…」
ワンダーは男の方を見ると、サンダースラッシュを放ち気絶させた。
「ありがとうございます!」
「早く運転席に!」
ワンダーは解放した二人の組員を運転席に向かわせ、残りの少女の縄を解く。
「大丈夫?もう怖くないよ」
「…」
少女の瞳はワンダーを悪人だとは捉えていなかった。
「やっ、やばいッ!!」
その時、運転席に座っていた組員はそう叫んだ。
「何があったの!?」
「こ、この国の戦闘機ですっ!」
ワンダーはその言葉を聞いた瞬間、咄嗟に本能がここから逃げろと言っていた。
「二人ともっ!パラシュートッ!」
ワンダーは置いてあったパラシュート二つを組員二人に投げ渡した。
二人の組員はそれを装備し、シャッターから順に飛び降りていった。
「…よし、湖があった」
ワンダーはシャッターから乗っ取り犯の二人を湖に落とした。
そして、ワンダーは少女を抱っこして…
バッ!!!
自分もシャッターから飛び降りて、空中を飛んでいった。
しばらくしてジェット機は墜落し、戦闘機も帰っていった。
「…助けてくれてありがとう」
「…君は何でジェット機の中に?」
ワンダーと少女は路上に降りていた。
「…私の事、買ってくれる人がいるって言ってたの、あの人達が」
少女はそう言って、遠くでパラシュートの中でもがいている二人の組員を指差した。
「…」
ワンダーは察した。
この子は人身売買の商品なのだと。
「…じゃあ、僕がもっといい買い手を紹介してあげるよ!」
「本当?」
「うん!ついてきて!」
ワンダーは少女を連れて、どこかへいった。
後日
ワンダーは街の孤児院の玄関から出てきた。
外ではデッドが待っていた。
「デッド、これは内緒だよ」
「ああ、もちろんさ」
二人は喧騒に包まれたインドの街を、どこまでも歩いていった。
ゲストキャラ解説
イヤ
青桐組と敵対しているマフィアの一員、ジヤと共に大量の小型爆弾を持ち込んで青桐組のジェット機を乗っ取って即席爆撃機に仕立て上げ、無差別爆撃の罪を青桐組に着させようとした。
ジヤ
イヤの仲間。
- 1.第一話 異世界への召喚
- 2.第二話 説得作戦
- 3.第三話 畏怖を乗せた流れ星
- 4.第四話 対決美人剣士
- 5.第五話 対面超少年
- 6.第六話 剣集めはつらいよ
- 7.第七話 剣と光弾とナイフと 前編
- 8.第八話 剣と光弾とナイフと 後編
- 9.第九話 爆弾が怒る時
- 10.第十話 黒い追跡
- 11.第十一話 迷宮攻略はワンダーにお任せ
- 12.第十二話 殺人神と呼ばれた男 前編
- 13.第十三話 殺人神と呼ばれた男 後編
- 14.第十四話 睡眠ガスに気をつけろ!
- 15.第十五話 ミラー・ワンダー
- 16.第十六話 炎斧
- 17.第十七話 私が愛したあの子
- 18.第十八話 燃えよS&W M500
- 19.第十九話 この一発で福岡に帰ろう
- 20.第二十話 斬ってよかった
- 21.第二十一話 ロシアから殺意をこめて
- 22.第二十二話 大森林危機一髪!前編
- 23.第二十三話 大森林危機一髪!後編
- 24.第二十四話 世界不思議に関する2600文字
- 25.第二十五話 ファースト・バトルオブヨーロッパ
- 26.第二十六話 乗っ取りは逆襲の音
- 27.第二十七話 我ら、ノイバ親帝派!
- 28.第二十八話 スペインに殺しの花が咲く
- 29.第二十九話 ワンダーVS奴隷軍団
- 30.第三十話 マフィアン・LOVE
- 31.第三十一話 朝シン
- 32.第三十二話 ネオ・第三帝国
- 33.第三十三話 傭兵よ永遠に
- 34.第三十四話 縁戻し
- 35.第三十五話 奴らが来た!!!
- 36.第三十六話 決戦 前編
- 37.第三十七話 決戦 後編
- 38.第三十八話 シン・青桐組とシン・ワンデドコンビ
- 39.第三十九話 香港は燃えるか…?
- 40.第四十話 魔力・キラー
- 41.第四十一話 ボム・フロム・ザ・スカイ
- 42.第四十二話 青桐一家勢揃い
- 43.第四十三話 愛ある女は己を隠す その1
- 44.第四十四話 愛ある女は己を隠す その2