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第一の警告、投稿頻度が遅い
第二の警告、悪人が味方サイド
第三の警告、いわゆるバトル物であり異世界無双物ではない
第四の警告、完全な勧善懲悪ではない
第五の警告、初投稿なので違和感あり
第六の警告、描写や解説が雑

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世界不思議(ワールドワンダー)

#19

第十九話 この一発で福岡に帰ろう

前回、ボースンが女盗賊ゾクリアを撃破して…
「…つまり、ボースン様が盗賊団のトップであるこの女に銃を使わず勝ったと…」
「ああ、そうだぜ」
デッドは黒服達に何が起こっていたか状況説明をしていた。
「…ねえ、デッド」
「ワ、ワンダー?どうした?」
ワンダーはいつもより重い口調でデッドに話しかけた。
「なんであの時、逃げる選択を取ったの?デッドだけでも7人を蹴散らせたはずだよね?」
呆れとも抗議ともとれる問いにデッドは焦って答えた。
「い、いや、それは………ッ!みんなっ!逃げろッ!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
デッドは急にワンダー、悟、ボースン、4人の黒服に対してそう叫んだ。
ワンダーは困惑した。
「え?な、なんで」
「あいつの手を見ろ!」
デッドはそう言って倒れているゾクリアを指した。
ゾクリアは、倒れた体勢のまま右手をパーで突き出して巨大な魔法陣を作っていた。
「!やばッ…」
ワンダーも何が起こるか察したが、もう遅かった。

ゾクリアの広域破壊魔法が、ワンダー達に対して火を吹いた。

ドゴオオオオオオオオオオンッ!!!!!

ゾクリアの展開した魔法陣から紫色の極太レーザーと同時に衝撃波が放たれる。

ワンダー、デッド、悟、ボースン、黒服達はギリギリ避けたが、衝撃波にモロに当たった。
その時、小ささが裏目に出て悟が他の7人より勢いよく遠くに吹き飛ばされた事を気づいた者はいなかった…



ノーテル公国のどこかの森
「…う、うーん…」
ワンダーは気づいたら、どこかもわからない深い森の中に倒れていた。
(ここどこだ…そうか、あの時、あの女盗賊の魔法で吹っ飛ばされて…確かゾクリアって言ったかな……そうか、デッドが戦わないで逃げた理由もあの広域破壊魔法か…キツく言っちゃった…謝らなきゃ…あ、でも今は皆に会わないと…)
ワンダーは混濁した意識の中力を振り絞り、空を飛んで森の上空に出ようとしたが…

「…あれ?飛べない…そうか、あの時、羽を出しちゃってたからか…」
飛べなかった。ゾクリアの衝撃波に飛ばされて木に勢いよく羽をぶつけて割れてしまったのだ。
「…歩くしかないか…」

ガサガサ
「…あ、ここにサングラス落ちてた…(スチャ)………くそっ、皆とはぐれちまったな…」
デッドは後悔をしていた。
「俺が早くワンダーにあの女盗賊はノーテル公国全土で指名手配されてる程の危険な広域破壊魔法使いだと教えてやれば…クソクソクソッ!!」
デッドはそこら辺の木をパンチし、倒してしまった。
「いけねえ…落ち着け俺…まずは誰かと合流しよう…」

(…ここ、どこだろ)
悟もワンダー、デッドと同じく森の中にいた。
しかし、悟は無口癖があるため特段何も喋らない。
(…とりあえず適当に進も)
トコトコ…

「あんな強力な衝撃波から生き延びれたのは奇跡だが…弾はあと一発しかねえ…」
その頃ボースンは、森の中でリボルバーの中身を確認していた。
ゾクリア一味との戦闘で弾丸をほとんど消費してしまったのだ。
「…魔物は勘弁、勘弁だぜホントに」
ボースンはそう溢しながら森を抜け出そうと歩いていった…。



同じ頃、4人の黒服達は悲惨な目に遭っていた。
ワンダー、デッド、悟、ボースンは日頃から鍛えているかつまあまあ強力な肉体を保持しているためゾクリアの衝撃波を受けても多少傷は負いはしたものの何とか生きていられたのだ。
そうじゃない青桐組の一般組員である4人の黒服達はそうはいかなかった。
一人は衝撃波で木にモロに頭をぶつけて死亡。
残りの生き残った三人は二人は手足を骨折、もう一人は全身打撲という有様である。
「ば、晩、き、木田が死んじまったぁああ」
「伊川お、お、落ち着け…岡下は?生きてるか?」
「お、俺は左手を骨折しただけで済んだが…岡下が…どうやら全身を打撲しちまったようで…」
「マジか…俺も右足やっちまったんだがな………と、とにかく本部に連絡…」
バタッ
「ば、晩?おい晩?どうしたんだよお…ウッ!」
バタッ

二人の黒服が頭から血を流しながら倒れる光景を、地面に倒れて全身の痛みに苦しんでいる岡下という黒服は見てしまった。
(だ、誰かいる…でも銃声が聞こえな)
バタッ
最後の黒服も、何者かの無音の銃撃の餌食になった…

「…まだこのサプレッサーは健在の様だな…」



一方、ワンダーとデッドはスマホで連絡を取り合っていた。
「じゃあデッドもどこにいるかわからないの?」
「あぁ、衝撃波が強すぎたみてえだな…」
「…悟とボースンとは連絡取れたの?」
「かけてみたんだがどっちもでねえんだ、悟は体重軽いし軽装備だからスマホを落としちまったって事もあり得るが…」
「ボースンは何でだろ?」
「あいつがスマホを落とすというミスするとは考えられねえな…すまんなワンダー、俺がもっと早くゾクリアがいかに危険かを教えてやれば…」
「ううん、今はそんな事よりとにかく会おうよ」
「そうだな…そうだ、俺が巨大なレッダーを地面に投げつけるから、その爆発音で俺を探してくれないか」
「いいよ!」
「よし、それじゃいくぜ…」

ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!

「…かすかに聞こえたよ、今からそっち向かうね!」
「ああ、良かったぜ…」
この時の二人はまだ知らなかった。
ボースンが危機に瀕している事を。



同じ頃…
「…お仲間に電話するつもりだったんだろうが、そうはさせねえ」
「…」
ボースンはある男と対峙していた。
対峙といっても、スマホは粉々に撃ち砕かられサプレッサー銃を向けられてるが。
「…楽に殺しちゃつまらん、お前にはデカすぎる恨みがあるからな、まずは左手だ」
「…この死体達はお前か?ピンター」
「そうだ、こんな黒服の格好をして挙句の果てに『本部に連絡』なんて抜かしてたからな、青桐組の奴らに違いねえだろ」
「…恨みのターゲットじゃ飽き足らず、負傷してる部下を殺したって事か」
「そういうお前に何ができる…?」
灰色のフードコートを被ったピンターと呼ばれる男は、そう言いサプレッサー銃の引き金を引こうとしたが…
「おっと、待った」
「なんだ、命乞いか?」
「青桐組がどういう組織か忘れたとは言わせねえ」
ボースンは急に青桐組を引き合いに出した。
「…それがどうした?」
「ピンター、お前も知ってると思うが青桐組は日本有数の犯罪組織で今や日本の他にアメリカ、南米、中国、ロシア、東南アジア地域、イギリスなどのヨーロッパ諸国、中東、アフリカと世界各地に支部、基地、アジト、隠れ家が散らばってる…そんなデケェ組織の幹部をぶっ殺したらどうなると思う」
「遺言は組織の宣伝か、笑えるな」
「まあ最後まで聞け…もし殺したらお前は俺の仇として組織の人間全員から命を狙われる…どこかの敵対組織に匿ってもらえると思ったらそうはいかない、うちのボスは非情なお方だ、組織ごと潰しにいくだろう…つまり俺を殺ったらお前は一生逃避行を送らなきゃいけねえ」
「言いたい事はそれだけか?」
「…」
「…?おい、どうした」
ボースンはピンターの後ろを見続けたまま黙った。
「…お前がどんな事しようが俺のこのサプレッサー銃は…」
「あれって殺し屋…ノース…?」
「なにっ!?ノース!?」
ピンターはすぐさま後ろを振り返った。
「…やられた…!」
ピンターは視界を前に戻すと、そこにはもう誰もいなかった…。

「…あ、デッド!無事でよかったー!」
その頃、ワンダーはデッドと再開していた。
「デッド、ごめんね、僕の口調、強かったよね…」
「いや、いいんだ、お互い様だ、さあ、他の6人を探そうぜ」
「…うん!」

(…ほんとに他の7人どこだろ)
悟はまだ森の中を歩いていた。その時…
ザザザザザッ!
(…ボースン?)
悟のおよそ100メートル前に草の根を掻き分けて走るボースンがいた。
「おーい、ボース…ッ!」
悟はすぐに大声を出すのをやめ、草陰に隠れた。ボースンを追っている人物の気配を感じたからだ。
(僕の存在がバレたら、人質になってボースンが脅されちゃう…)
やがて、追いかけてくる人物の姿を捉えた。
灰色のフードコートを被り、手にはサプレッサーをつけているm1911がある男。
(…殺し屋かな?ボースンを狙ってたよね…)
その男、ピンターもやがて悟の視界から消え
(追いかけよう)
ることはなかった。

「…やっぱりでねえな」
デッドはまたボースンに電話をかけてみたが、結果は変わらなかった。
「やっぱり落としたのかな」
「かもしれないな…」
「あ、待って、なんおあもうすぐ羽が直りそう」
「え?どういう事だ?」
「僕の背中に羽がまた生えそうって事だよ」
「羽が復活するのはワンダーが半妖精だからわかるが、感覚でわかるのか?」
「うん、そういうもんだよ」
「なるほど…」
約10秒後…
「よし!完全に直ったぞ!」
ワンダーの背中には新たな羽が生えていた。
「それで上空から探せるな!」
「うん!早速飛んでくるよ」
バサッ!

「…えーと、何か見つからないかな…ん?」
ワンダーは何かを見つけた。
「デッド、あそこ、誰か倒れてるよ!」
「そうか、さっそくいこうぜ」

その場所に着いた時、ワンダーとデッドは出す言葉を失った。
さっき、ボースンに着いてきた4人の黒服達が1人は頭から盛大に血を流し死んでいて、残りの3人は脳天に風穴を開けられていた。
「…嘘だろ」
「…この人達、ボースンに着いてきてた人達だよね…」
「…この3人は明らかに撃たれてるな、青桐組に恨みのある殺し屋の仕業か…」
「…じゃあ、ボースンや悟も危なくない?」
「…とは言っても俺達はどこにいけばいいのか…」
「とりあえず、ここから近い街に行こう、もしかしたらそこにいるかもしれないし」
「そうだな、賭けてみるか…」


「…この宿に来るかな、あいつは…」
ボースンはピンターの魔の手を掻い潜り、ノーテル公国の国境近くにある街の宿に泊まっていた。
「…今日はもう寝るか」
「動くな」
「…」
ボースンがベッドに入ろうとした時、背後にボースンに銃をむけている男がいた。
「…どうやってここを?」
「お前が慎重派である事をよく知ってる、真夜中に日本に帰るんじゃなく安全な朝に帰ると踏んだ」
「予想的中で嬉しいか?」
「強がりはよせよ………昼、お前が殺し屋ノースの事を口に出した時は流石にビビったが、もう二度と同じ手は喰らわねえ、ここを墓場にしてやる」
「墓に自分の名前を間違えていれるんじゃねえぞ」
「強がる事しかできないのか?まあいい…昔、お前が組織の命令でロンドンで裏社会とは何の関係もなかった俺の息子を撃った、俺の息子が青桐組イギリス支部の存在を警察に通報したという理由で…その時から俺の人生は決まった…皮肉にもお前への恨みだけに生かされていた…イギリスから日本に来たがお前は見つからなかった、どうせ待つ家族もいないからお前を探す間に休憩旅行としてノーテルからカリュデウスにいこうとしたが、そこでお前らに会った…今、このm1911で楽にしてやる」
「…俺は幹部という立場上ボスの命令には逆らう事ができねえが、復讐するのは自由だと思うぞ」
「…成功するかは保証はしないよな」
「そう…だっ」
バッ!
ボースンはそう言うと、ベッドの枕をピンターに投げた。
ガチャンッ!
次の瞬間、窓から身を投げた。
「…くそっ」
ピンターは部屋を出てボースンを追いかけて行った。

街中でピンターはm1911を撃ちまくっていた。
まあ、サプレッサーをつけているので住民は気づかないが。
「ボースン!お前は弾が0もしくは1発しかないだろう!俺から逃げる事はしても銃を取り出さなかったのはそれが理由だ」
「くそっ、図星だぜ…」
ボースンは答えを当てられながら銃弾の雨から逃げていた。
「弾が2発以上ありゃあ…」

ついにボースンは公園に追い詰められた。
「…終わりだ、ボースン」
「…」
万事休すかと思われたボースン、しかし、噴水の後ろに隠れていた少年がそんな事はないと言うかの様にボースンと目を合わせた。
(…坊ちゃん?)
ピンターを追いかけていた悟だ。悟は噴水の後ろで合金ナイフを自分の目の前に突き出していた。
(…そういう事ですかッ!)
ジャキッ!
ボースンは全てを悟ると、オレンジ色に染まったS&WM500を取り出した!
もちろんピンターはそれを見逃さなかった。
「…バカが!」
ブシャッ!
次の瞬間、横に動いて避けようとしたボースンの肩は赤色に染まった。
しかし、それでボースンの狙いはブレる事はなかった。

(坊ちゃん、頼みます)

バンッ!

ボースンの発射した最後の弾丸が、悟のナイフに向かって飛んでいく。
「馬鹿め!どこに向かって撃って…」
カキンッ!
ブシャアッ!
…ナイフにぶつかり跳弾した弾丸は、確かにピンターの心臓を撃ち抜いた…
「…あ…あ?」
バタッ
ピンターは最期まで何が起こっているのか理解ができなかった…



翌日
ワンダーとデッドは昨日ボースンがピンターと死闘を繰り広げた街に来ていた。
「ホントにどこいったんだろ…」
「これはかなりまずいぜ…」
その時、ワンダー達は街中を歩いている悟とボースンの姿を見た。
「…待って、あれ、ボースンと悟じゃ…」
「え…?あ、ホントだ!おーい二人ともー!」

「…坊ちゃん、ワンダーとデッドですぜ」
「あ、ホントだ………ピンターを殺した事、言わない方がいいよね」
「あの二人は不殺主義かつ裏社会の人間では無いですからね…」

ゲストキャラ解説
ピンター
灰色のフードコートを被ったイギリスの殺し屋。息子を奪われた復讐にボースンを殺そうとする。サプレッサー付きm1911を使い無音の戦闘を繰り広げる。
ページ選択

2025/03/09 15:22

イチロク
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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