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第一の警告、投稿頻度が遅い
第二の警告、悪人が味方サイド
第三の警告、いわゆるバトル物であり異世界無双物ではない
第四の警告、完全な勧善懲悪ではない
第五の警告、初投稿なので違和感あり
第六の警告、描写や解説が雑

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世界不思議(ワールドワンダー)

#17

第十七話 私が愛したあの子

「デッドおはよ〜」
「おはよう、今日は悟を送り届ける日だぜ」
「うん、じゃ、悟呼んでくるよ」
ワンダーとデッドは前回世界移動装置の異常によってカリュデウスに迷い込んだ悟を保護した。
今日は悟を青桐組に送り届ける日なのだが…

「…英二に連絡しとくか」
ダッダッダッダッ…
バンッ!
デッドがスマホを起動させようとした矢先、悟の寝室にいっていたはずのワンダーがすごい勢いで扉を開けてきた。
「!?ワンダー、どうした!?」
「さ、悟が、いないいいいいいいい!!!!!」
「…え?????」

デッドはワンダーについていって悟が寝ていたはずの部屋にきた。
そこは家具がベッドがぐちゃぐちゃになっており、壁に丸い穴が空いていた。
「マジだ…明らかに連れ攫われた跡があるな」
「たぶん誘拐したやつはこの穴からでていったんだよ」
「だろうな…跡を追うか」

ワンダーとデッドは穴から降りたら何やら足跡と思わしき跡が森の方に続いているのを発見した。
「犯人は森に悟を連れてったってわけか…」
「たどっていこう」

森の中
「…ねえ、ほんとにここら辺悟きたのかな?」
「足跡があるんだからそうだろ…ん?」
デッドは自分の足元を見て気づいた。もう足跡が続いていないのである。
「ここで足跡が途切れてるぞ」
「え?じゃあここら辺なのかな?」
ガサッ…
「!…誰だ!」
デッドはワンダーの背中をカバーする様に立った。
「気をつけろワンダー、誰かいるぞ」
「ほんと?」
「あぁ、そこの草陰でな」
バンッ!
「!!」
カキンッ!!!
ワンダーは突如どこからともなく放たれた弾丸を受け流した。
「どうした!」
「違う方向から撃たれたよ!一旦逃げよう!」
「OKだ!」
ワンダーは空を飛び、デッドは高くジャンプを繰り返しながら森から一時退却していった…

???「…くそったれ!」

ヒサメフ ワンダー達の家
「結局犯人の仲間が他の方向から攻撃してくるのを恐れて逃げてきた訳だけど…騎士団に通報する?」
「だな、銃を持った地球人の犯行となりゃ動くだろうな」
「じゃ、いってくるよ」
「あぁ…あ!待て!」
出かけようとするワンダーをデッドが止めた。
「?どうしたの?」
「確か…今森には騎士団はいけんはずだぜ」
「え?なんで?」
「新聞で見たろ?どっかの魔術師かなんかが騎士団に対して脅迫状を送ったって」
「あぁ、なんかそんな記事あったね、で?」
「おいおい、もうちょっと新聞読めよ…で、その内容が『騎士団及びその関係者が森に侵入したらあらゆる魔術を駆使して悲惨な目に遭わせる』なんだと、だから騎士団は森に対して今迂闊に近寄れない状況なんだ」
「その魔術師って…前僕らを死なせようと画策したあの依頼人に提案をした女魔術師かな?」
「ああ、そんな事あったな…でも、そいつかどうかはわからねえ」
「そうなんだ…前から何故か従来の魔物より強い魔物が出現するようになったのも…」
「そいつって言いたいのか?」
「だと思う…」
「…もしそうならその魔術師は大森林を征服するつもりなのかもな」
「…」
「…所で悟はどうする」
「ホントにどうしよう…森にいるんだったら騎士団は頼りにならないし…あー発信機でも英二がつけてくれてればな…」
「おいおい、発信機なんてそんな非人道的な…あ」
「ん?どうしたの?」
「…そういや前英二が言ってたわ…これからは二度と雷のような人間に誘拐されない様に悟の奥歯にGPSを付けてたって…で、そのGPSの位置情報俺のスマホにも共有してくれてたんだわ…」
デッドは今思い出した様だ。
「…初めからスマホで位置確認すれば良かったな…すまんワンダー…」
「…デッドのおっちょこちょい…」
ワンダーは拳を振るわせながらいった。
「ホントすまん…何で俺は焦るといつもこうなんだろうな…」

「ま、まぁそうと決まったらさっそくスマホを見ようじゃないか」
「はいはい、そうだね…」
「そんな怒んなって…これから気をつけるから許してくれよ…ん?」
デッドは何かに気づいた。
「どしたの?」
「…悟、森にいねえぞ」
「え?」
「…正確にいうと『森の近く』だ」

ワンダーとデッドは電波が発信されている場所に急行した。
しかしそこは…
「ここ、昨日のエゼス男爵の洋館じゃねえか…」
昨日、悟が一刀両断したエゼス男爵の住処である洋館であった。
「でもこの中から発信されてるんだよね…」
「…中に入るか?」
「うん…」

???「…あいつら、まさかナタリア姐さんの居場所を突き止めるとは…」
ワンダーとデッドの後ろの草陰に、何者かが潜んでいた…

ワンダーとデッドは中に入り、スマホの画面を拡大していた。
「…発信はこの辺りからだな、いってみよう」
「うん」

「あれー?この隣だよね?扉がないよ…」
「…いや、この絵画を動かしてみろ」
「え?こう?」
ズズズ…
ワンダーが壁にかけられていた絵画を動かすと、裏に隠れていた穴が姿を現した。
「うわ!」
「これは昨日、俺が入った穴だ、階段があってそこを下り切ったら棺桶があるぞ」

ワンダーとデッドは階段を降りきり、ただ一つの棺桶がポツンと置かれている部屋についた。
「…まさか、この棺桶の中?」
「らしい…開けてみようぜ」
「うん…………あ!デッド!待って!」
「どうした?」
「あそこ!」
ワンダーは天井の隅を指差した。
「…!?あのちっこくて丸いの、監視カメラか!?昨日は気づかなかったぞ!?」
「らしいね…誰かが棺桶を開けるのを監視してるみたいだよ」
「このまま開けてたらなんかのギミックが作動するとかか?」
「それもあり得るね、だから…」

ザシュ!

ワンダーは棺桶を横に真っ二つに斬り、出入りを楽にした。
ワンダーは棺桶の中を覗いた。
「…うわ、レーザーの発射装置みたいなのが取り付けられてる」
「あの監視カメラで判断してレーザーをお見舞いするってわけか…よし」
グシャッ
デッドはそう言って、監視カメラを取って握り潰した。

???サイド
「姐さん!監視カメラがやられました!」
「落ち着いて、相手は二人なんでしょ?万が一トラップゾーンを潜り抜けてここに来てもあなたと私で充分だわ、あなたもショットガンを取って待ち伏せしてて」
「はい!」
「…大丈夫よ、邪魔者なんか寄せ付けないから…ね?悟?」
謎の女は、そう言いながら台にX字に拘束されている悟の顎を顎クイしていた…

ワンダーとデッドは深い地下道を歩いていた。
「ご丁寧に蛍光灯は取り付けてあるな…」
シュバッ!!!
カキンッ!
「…歓迎してるようだね」
「…壁の穴から飛んできたスペツナズナイフを斬りながらよく言えるな…」
ワンダーの剣技はここでも猛威を振るう様だ。

ガララララララッ!

ガシッ!!

「デッドだって落ちてきた天井の破片を片手でキャッチしてるじゃん!」
「怪力だから仕方ないだろ?」
…デッドもデッドであった。

???サイド
ナタリアという女の部下であろう男はスマホを見ていた。
「まずいですよ、二人の侵入者がナイフと天井から落ちてくる破片のトラップを回避したという信号がトラップ・コンピューターから送られてきました」
「コンピューターちゃんも馬鹿ではないわ、次こそ完璧なタイミングでトラップを起動してくれるはずよ」
「は、はあ…」

「…なんか明らかにやばいロボットがいるね」
ワンダーとデッドは犬型のロボットと対峙していた。
「なんだこいつ、火でも吐くんじゃねえか?」
ボワッ!
デッドの予言が当たった。
「アチチ!」
「デッド!大丈夫?」
グシャ!
「あぁ…軽い火傷だ」
デッドは犬型ロボットを踏み潰しながらそう言った。



数分後
「…ねえデッド」
「なんだ?」
「なんかさ…あまりにもトラップの仕組みが杜撰じゃない?」
ワンダーとデッドの足元には真っ二つにされた弾丸や粉々にされた鉄球があった。
「…金がなかったんじゃいのか?でも今までのは俺たちだから突破できるけど普通の人間だったらマジで厳しいと思うぞ」
「確かに、僕たちみたいな人間が来るとは思っていなかったんだろうね…」
「そもそもこの通路に通じる入り口の棺桶がエゼスの洋館にあったんだから、棺桶に入る前にエゼスとかにやられちゃう、とかもあるかもしれなかったな、悟がもう殺したけど」
「犯人は騎士団すらも近づかない場所をアジトにしたって事か…それならそれで充分ってわけか」
「ま、何はともあれ先に進もうぜ」

???サイド
「くそっ!コンピューターは何をしてんだっ!もう三分の二のトラップを突破されただと!ナタリア姐さん!なんでもっと綿密にトラップを敷き詰めなかったんですか!」
「…これを見てちょうだい」
ナタリアは男にスマホの画面を見せた。
「何ですか?このメーター?」
「これはいわゆる心の安定さを図るメーターよ、トラップゾーンの通路に仕掛けられている特殊なカメラからこの二人の男の精神状態を分析してメーターで可視化してくれるの、で、今二人とも90以上になってるでしょ?」
「はい」
「これはつまり非常に心が安定…つまり油断をかなりしている状態よ、そんな状態で『あの場所』にきたら…」
「…トラップに引っかかると」
「そうよ」
「やりますね…」
男はニタリと笑った…

ワンダーとデッドはついに通路の最奥の扉に着いた。
二人は小声で会話をした。
「ここがゴールなのかな」
「らしいな、よし、せーのでいくぞ」
「今度はちゃんとタイミングを揃えよう、せーのが終わった次の瞬間ね」
「オーケーだ…いくぞ?」
「「せーの」」
バンッ!!!



部屋に入ったワンダーとデッドが最初に見た光景は、大量の機関銃が一列にワンダーとデッドを取り囲む様に並んでいたものだった。

ズガガガガガガガガガガッッッ!!!!!!!!!!!!

扉を開けられた事をコンピューターが感知したのか無数の機関銃が火を吹くが…

キンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッキンッ!!!!!!!!

当たり前の様にワンダーは無数の弾丸を捌いていった。
やがて機関銃の攻撃が止まり…

「デッド!今だよ!」
「おう!」

ドガアアアアアアアアアアアアアンッ!

…デッドのレッダーで一機残らず木っ端微塵にされた。

次の瞬間、どこからともなく声がした。
「ワンダー?ワンダーなの?」
「その声、悟!?」
「うん、機関銃を全部破壊したの?」
「デッドがやってくれたんだ!どこにいるの!」
「デッドもいるんだ、このダンボールから出れないんだ、出してよ」
次第に二人は声が部屋の隅に置かれている長ダンボールからしている事を把握してきた。
「そこなんだね!オッケー!今開けるよ」
ワンダーはさっそくダンボールのガムテープをビリビリ剥がし、ダンボールを勢いよく開けたが…

そこに悟はなく、ショットガンをワンダーに向けている男が代わりにいた。

「…え?」
「騙されたなぁ、侵入者」
ガンッ!
「トラップは突破できても変声機には敵わなかった様ね」
天井の通気口を蹴破って出てきた ナタリアはそう言いながら、持っている短機関銃をデッドに向けた。
「…待ち伏せしてたって事か」
「…油断してたね」
「あんだけたくさんのトラップを掻い潜り、こんな大量の機関銃を破壊し尽くして救出対象の声を聞いたら慢心はするわよね」
「ナタリア姐さんの計画はこうして完成したってわけだな」
男はダンボールから出てきてワンダーの首元に押し当てた。
「…悟はどこにいる?」
「あの子を自分の物にするために私はロシアからやっと日本にきて、そこであの子が台風があった日にカリュデウス王国にいっちゃった事を特定して苦労して誘拐したんですもの、もちろん大事に扱ってるわ」
「侵入者というのはこいつらですか?」
突如また声がしたと思ったら、新たに部屋に狙撃銃を持った男が入ってきた。
「あら、マイケル、お帰り」
「こいつら、俺の狙撃を剣で弾いて、挙げ句の果てに地上のアジトにしてる洋館に来たんですぜ、その時はどうなる事かと思ったけど見事に最後のトラップに引っかかった様ですね」
男はそう言いながらワンダーに狙撃銃を向けた。
ワンダーは焦った。
(まずい…これは流石に弾き切れないぞ…)
「そうね…それじゃ、死になさい」



グサッ!



次の瞬間、ナタリアは背中に激痛を覚えた。
「…ウッ!?」
「「「「…悟!?」」」」
倒れたナタリアの後ろには、合金ナイフを持っていた悟がいた。
「ワンダー…デッド…迷惑かけてごめんね」
「自力でここまで?」
「僕の奥歯のGPSは実は小型爆弾になってて、吐き出して地面に落ちた衝撃で台の近くで爆破させて手錠を破壊したんだ、ちなみに僕のパパ考案」
「英二はマジでぶっ飛んでるな…」
「あ、デッド、この男二人はもう気絶させたよ」
「え?????????」
デッドが悟と話していた最中、ワンダーは音を立てずに大の男二人をサンダーディスードで斬ったというのだ。末恐ろしい。
「じゃ、悟も出てきた事だし、帰ろ、デッド!」
「おう!」
ワンダーとデッドは悟を連れて元来た道を帰っていこうとしたが…

「ま…待ちなさい…」

倒れながらナタリアがかまえた短機関銃がそれを許さなかった。
「逃げるなら…殺す!」
バババババババババッ!
カキンッ!カキンッ!カキンッ!
またもワンダーの弾丸捌きが唸り…

ザシュ!

放たれたサンダースラッシュがナタリアを喰らった。

「ア…」
バタッ…
ナタリアが今度こそ倒れた。
「気絶させただけ、帰ろ」
「…」
悟は何も言わなかった。
「…愛ってのは、怖えなあ」
デッドは軽くそう言った。

ゲストキャラ解説
ナタリア
悟に惚れ込んでいたロシアの女殺し屋。悟を誘拐し自身のアジトへ拉致する。エゼスの洋館の地下をトラップゾーンに改造、悟が自力で脱出してこなければワンダーとデッドが死んでいた程のピンチを作った。
マイケル&ジョン
ナタリアの部下のアメリカ人の男達。殺人遂行係のマイケルは狙撃銃、トラップゾーンの通路監視役のジョンはショットガンを武器にする。
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2024/12/03 15:49

イチロク
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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