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第一の警告、投稿頻度が遅い
第二の警告、悪人が味方サイド
第三の警告、いわゆるバトル物であり異世界無双物ではない
第四の警告、完全な勧善懲悪ではない
第五の警告、初投稿なので違和感あり
第六の警告、描写や解説が雑

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世界不思議(ワールドワンダー)

#16

第十六話 炎斧

カリュデウス王国 とある森
「ウウウウ!ガウッ!ガウッ!」
ザシュ!
ワンダーの剣さばきが一体、また一体と魔狼を殺していく。
「ガウッ!ガウッ!」
バァンッ!!!
デッドのレッダーも、多数の魔狼をまとめて消し飛ばしていく。
「ウウウウ…」
ザシュ!!!
ワンダーのディスードが、最後の一体を貫いた。

「ふぅ〜今日も依頼達成!ホントに数多すぎた…」
「最近また強い魔物が出るようになったな…誰かが改造でもしてるんじゃねえかってくらいだぜ」
「ホントホント…………?……!」
ワンダーはふと思い出した。前、自分達を洋館に閉じ込めてセリメスに殺させようとした依頼人の男の言葉を。

「その女の魔術師があなた達の死体を使って研究をしようと…」

「…どうした?」
「え?いや!何でもない!」
「そうか」
その時、二人の目に衝撃的な物が見えた。

タッタッタッタッタッタッ………

「…え!?ちょ!デッドあれ!」
「え?どうした…は!?」
「「悟!?」」

青桐悟が、何者かを追いかけて古びた大きな洋館の中に入っていく姿が…

「お、追いかけるぞ!」
「う、うん!」

ワンダーとデッドは洋館に前につき、中に入っていった。
「悟〜!どこだ〜!」
デッドは大きな声で叫んだが、反応は無かった。
「悟〜!返事して〜!」
ワンダーも同じだ。
「だめだ、返事がないよ」
「手分けして探そう、悟を早く見つけよう」
「うん!」
かくして、ワンダーは洋館の左側、デッドは洋館の右側を探索する事になった。

ワンダー視点
「悟〜!どこ〜!」
ワンダーは探索をしながら悟の名を叫び続けたが、当たり前の様に返事は無かった。
「よし…もう叫ぶのはやめよう」
ワンダーは探索に本腰をいれるつもりだ。

デッド視点
「…くそ、電話も繋がらねえ、この洋館だけファンタジア上空を飛んでいる衛星の電波を遮断してるみたいだ」
昔、出会ってまもない地球とファンタジアがコンタクトを取っていた時、地球側がファンタジア側の世界の空に人工衛星を打ち上げる提案をした。
当時のファンタジアの指導者達は、地球からの来訪者をより多く招き入れるのも悪くはないだろうと判断してそれを承諾したのだ。
だから、ファンタジアでも普通にスマホなどが使える。しかし…
この洋館はおかしかった。雰囲気が不気味な事もデッドは感じ取っていた。まるで何かが電波を寄せ付けない程の力を出しているような…

ワンダー視点
(この洋館、おかしい…)
ワンダーは洋館の異様な内装に冷や汗をかいていた。
あちらこちらに切り跡があり、焦げ跡もある。まるで誰かが火炎魔法を使いながら剣を振り回していたかのようだ。
(何かあったのかな…)
また、ワンダーは息苦しさを感じてもいた。ずっとここにいれば押しつぶされてしまいそうな感覚に襲われている。
(早く…悟を…)
ワンダーは奥へ奥へと進んでいった。

デッド視点
「どこまで続いてんだ?この階段…」
デッドは暗闇の中階段を降りていっていた。
実はさっき探索を続けている最中、デッドは地下に続く階段を見つけた。
その階段は廊下にあったのだが、かけられている絵画に隠されていた。
しかし、デッドが壁にもたれて休んでいる時、わずかに存在した隙間を発見したのだ。
そして、デッドは不思議に思い絵画をどけた。
そして、今このような状況になっていた。
「どこにいくんだろうなあ…拷問部屋とかやめてくれよ?」
デッドがそうぼやいていたら、やっと明かりが見えた。
「よし、もう着くな…」

ワンダー視点
デッドが隠し階段を降りている時、ワンダーはついに一階の一番奥の部屋に辿り着いた。
「ここで一階は最後だな…」
キィィィィィィィィ…
「…!?」
そこで、ワンダーは衝撃的な光景を見た。
「…悟!?何があったの!?」

デッド視点
「なんだ…ここ」
デッドは地下室について絶句した。
石でできている壁や床、天井には無数の小さな火やそのボヤがついている。
そして中央には、一面真っ黒の棺桶があった。
「…開けたくねえけど、開けるしかねえか…」
デッドは手が震えながらも棺桶の蓋を開け…



「うわああああああああああああああああああ!」



るのは突如聞こえてきた悲鳴によって阻止された。
「ワンダー!?」
デッドは棺桶の開封をやめ、今きた道を全速力で戻っていった。

ワンダー視点
デッドが地下室に着いた時、ワンダーは衝撃的な光景を見ていた。
そこには、棺桶の前で顔面を真っ青にしていた悟が立っていた。
「悟!?ねえ、悟!大丈夫!?」
ワンダーは悟を自分に向けさせ肩を掴み体を揺らした。
「…あ…裏切り、者が…」
「う、裏切り者?」
「僕、今日学校が台風で休みになって、自分の部屋で昼寝してたんだけど、一人の黒服がドアを短機関銃で壊してきて、僕を、そのまま殺そうと…」
「そんな事が!?その後は!?」
「咄嗟にナイフを持ってそいつに飛びかかって、その短機関銃斬ったんだけど、逃げられて…そいつ、バイク乗って逃げてったから、僕もそこら辺にあったバイクで…」
「え!?免許ないのに!?」
「うん…で、いつのまにか世界移動装置に入っちゃって、途中まで何とか乗りこなせてたんだけど、森の中で結局落ちちゃって、その裏切り者もそうなってたみたいで、近くにあったこの洋館に入ってったから…」
「な、何で英二に言わなかったの?」
「なんか『台風の今日こそ目の上のタンコブな組織を潰せる絶好のチャンスだ!』みたいな事いって、本部に残った数人の黒服以外の黒服達とボースン達を連れてっちゃった…」
「そんな…」
「あ、後」
「え?何?」
「その裏切り者、この部屋に入って僕『追い詰めた!』って思ったけど、その瞬間、この棺桶の中からなんか手が出てきて、その裏切り者の足を掴んで…引きずり、こんで…」
「…え?」
「そ、それで」
バンッ!!!!
悟が話している時、『それ』は棺桶から現れた。
全身赤黒い鎧を着こなし、右手に悟が言っていた裏切り者らしき人間の生首を刺している巨大斧を持ちながら…
その斧を見た瞬間、ワンダーは悲鳴を上げた…





「ワンダー!大丈夫か!何があった!」
「ひ、人の生首がぁ!」
「え!?何だって!?…!危ない!」
ブオンッ!
シュバッ!
デッドはワンダーの首根っこを掴み、赤黒い鎧の男の斧攻撃を避けた。
「なんだ、こいつは…」
「奥の部屋の棺桶から出てきたんだ!」
「ちっ、こんな巨大斧持ってちゃ近づけねえぜ、喰らえ!」
デッドはレッダーを召喚し、男に投げつけた。
しかし、次の瞬間…
ボワッ!!
突然男の体を火が包み、レッダーをかき消した。
「人体発火できるのか…」
「一旦引いて態勢を立て直そうよ!」
「ああ!」
ワンダーとデッドは急いで洋館を出ていった…



洋館の外
「はぁ、はぁ、はぁ…何とか撒けたね…」
「あぁ…こうなりゃ一刻も早く悟を見つけないと…」
「え…あっ!!!!しまった!!!」
「うおっ!?どうした!?」
「悟、さっき見つけたんだけどあの斧男から逃げてる間に見失っちゃった!」
「何!?どこにいるか見当つくか?」
「多分、二階かなぁ…」
「くそ、ワンダー、お前はこの洋館の屋上に飛んで剣で屋根を破壊して悟を上の階から探すんだ、俺は時間を稼いでいる」
「オ、オッケー!」
かくして、ワンダーとデッドの悟救出作戦が始まった…

洋館 屋上
「よし、着いたぞ…」
屋上に着いたな否や、ワンダーはさっそく屋根を剣で丸く穴を開け、侵入した。
「悟〜!どこ〜!?」
ワンダーの探索はまだまだ終わらない…

その頃、デッドは洋館の玄関前で斧男と戦っていた。
デッドのレッダーは斧男の人体発火によってかき消され、しかし斧男の斧攻撃もデッドの脅威的な身体能力で意味を成さない。
いわば双方『守りは出来るが攻めは出来ない』状態に陥っていた。
「これじゃあ埒が明かねえ…」
「…」
斧男はこれでは斬ることができないと思ったのか、今度は斧を空に掲げた。
「やべえのが来るな、こりゃ…」
デッドの読みが当たった。斧男の斧に段々と火が灯っていった。
やがて火が斧を包み、その斧を斧男は豪快に振った。
ブンッ!!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!
その瞬間、斧が纏っていた火は斧男の前方を燃やし尽くし、地面を漆黒にした。
「やっべえ…」
デッドはすんでのところで避けれていたが、左腕に火傷を負ってしまった。
「こりゃ負けるのも時間の問題じゃねえぞ…」
果たして、デッドに救いの手はあるのか…

その頃、ワンダーはようやく悟を発見できていた。
「悟!大丈夫!?」
「うん…早く帰ろ」
「まだデッドが戦ってるから、加勢をしなきゃ…」
「じゃ、僕の案を聞いて」
「?」

戦闘開始からしばらく経ち、デッドはじわじわと追い詰められていた。
レッダーはもう魔力切れで撃てず、デッド自身体力も消耗している。
一方斧男の方は疲れてる様には見えず、先程と変わらず豪快に斧を振り回していた。
「こりゃ…逃げた方がいいな」
ダッ
デッドが距離を取ろうとジャンプした次の瞬間!
ボワッ!!!
突如斧男の斧から炎が吹き出し、デッドの足を掠めた。
「あちいっ!!!!」
デッドはたまらずバランスを崩して、地面に激突した。
今の激突でデッドはもう動く事ができなくなった。
「足が…動かなくなりやがった…」
斧男はデッドに近づき、斧を振り下ろさんと腕を空高く上げた。
「…やべえ………」

デッドの上空では、ワンダーが悟をおんぶしながら飛んでいた。
「…悟、本当に大丈夫?着地できるの?」
「大丈夫、それじゃ、飛ぶよ」
ワンダーは悟の言葉を信じて、自身の背中をジャンプ台にしてあげた。
「…!」
スッ…
悟はワンダーの背中立ち、勢いよくジャンプしてワンダーから飛び降りた。


ズバッ!!!!!



約1秒後、悟のナイフが斧男の意識外から男の鎧を真っ二つにした。

「…悟?」
デッドは目の前の斧男が半分になる光景にただただ驚く事しかできなかった。

ヒサメフ ワンダーとデッドの家
「…後から近所の老人達に聞いたんだが、あの洋館にいた鎧の男、男爵だったらしい」
「…え?」
「エゼス男爵…それが奴の名前だった、50年前、ある魔物が自分の洋館に侵入してきて、火を吐かれて殺されたらしい、で、男爵自身大量の魔力を有していたからその魔物への恨みがその男爵の魔力に乗り移って人体発火能力を手に入れて、50年間洋館に侵入してきた人間や魔物を殺していたらしいんだ、おまけにあまりにも恨みが強すぎて衛星の電波を遮断する程のエネルギーが洋館全体を覆っていたから騎士団も野放しにしといたんだと」
「…そんな…でも、確かに僕も途中なんか変な気分になったな…」
「…それと俺も別の部屋で棺桶を見つけたんだが…もし開けてたらもう一人の分身男爵が出てきたのかもしれねえ」
「そうだったんだ…」
「…所で、何で悟はあの洋館に入っていったんだ?しかも一人で」
「あ、それはね…」

「…なるほど、そういう事だったのか、しかし、日本にある世界移動装置はノーテルにしか繋がらないはずだぞ、なんでこのカリュデウスに悟はこれたんだ?」
「それが、その悟が入った世界移動装置が壊れてたらしいんだ、だから不具合でカリュデウスに間違って来ちゃったらしいんだ、ほら、このニュース見てよ」
ワンダーがデッドに見せたスマホの画面には、『日本の福岡で世界移動装置が故障』という旨のニュース記事があった。
「福岡か、なるほどな…しかし、なんでそこだけがピンポイントで壊れてたんだ?」
「台風の影響かなあ…」
「そうか…」
「…なんか、不自然だよね」
「…ん?」
「いや、最初僕たちが出会った時謎のワームホールが出現したり、その後僕たちがコンビを組んでから何故か従来の魔物より強い魔物が沢山出る様になったり、前ザリワと戦う前に飲んでた映画館の飲み物カップに何故かコカインが入ってたり、今度は世界移動装置の異常で悟がカリュデウスに来て僕たちと出会ったり…まるで、誰かが僕たちに嫌がらせをしてるみたいな…」
「…おいおい、そんな事いうなよ、不気味じゃねえか、まあ、そんな事ないだろうが」
「そうだよね、うん…あ、そうだ、英二に連絡しといて、『悟は今夜うちに泊まらせて、明日送り返す』って」
「あぁ、了解だ」
ガラッ
「ワンダーお風呂上がったー」
「はーい…………う!?」
ワンダーはその悟の姿を見て絶句した。
銀髪のあどけなく可愛い顔をした少年がバスタオルを頭にかぶせただけで他は何も身につけてない姿で現れたのだから。
「あ…あ…」

ブシャアアアアアアア………

ワンダーは思わず鼻血を流した。
「あぁ、刺激が強かったか…」
「ワンダー、どうしたのー?」

ゲストキャラ解説
エゼス男爵
50年前魔物に火炙りにされたが怨念で火を纏う巨大斧を振り回し、人体発火ができる化け物になってしまった。莫大な恨みのエネルギーを持っており、衛星の電波を遮断する、半妖精であるワンダーに息苦しさを感じさせるなど中々の強敵。
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2024/11/22 22:39

イチロク
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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