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第一の警告、投稿頻度が遅い
第二の警告、悪人が味方サイド
第三の警告、いわゆるバトル物であり異世界無双物ではない
第四の警告、完全な勧善懲悪ではない
第五の警告、初投稿なので違和感あり
第六の警告、描写や解説が雑
「殺人神…それがノースの異名だ、そう呼ばれる程奴は強いし今まで何十人もの人間を始末してきた、真正面からの戦いでは勝てねえ」
「そんなになの…」
「えぇ、CIAすら一目置いている程よ」
「だから罠にかけるしかない、そこで俺ら青桐組はある作戦を考えている…おっと、怪我人のお前を参加させるつもりはないからな」
「ワンダー、後は私達に任して頂戴」
「う、うん」
二人はワンダーを後にして部屋を出ていった…
(…あの殺し屋、そんなにヤバかったのか…)
「…オマエラ、シッパイハユルサレナイゾ」
「「「「はっ」」」」
ガチャ
数人の組員とギンテツが地図を見て話し合いしている最中、英二とオリビアが入ってきた。
「ボス、オツカレサマデス」
「あぁ、作戦は決まったか?」
「ハイ…オイ、セツメイシロ」
「はっ」
一人の組員がホワイトボードに地図を貼り、説明を始めた。
「まず、我らが世界中のインターネットにノース宛の脅迫状を流してノースをこの地図の場所に誘い出します、ここは周りが木でいっぱいであり、なおかつ住宅街から遠いのでうってつけです、そしてノースを誘い出してギンテツ様にノースに対して切り掛かってもらいます、ここでノースを仕留めて拘束できればいいでしょうがそうはいかないでしょう、しかしギンテツ様は強固な防弾チョッキを装備しているので十分に囮になります、もし頭を撃たれたら救護班が周りに潜んでいるのですぐに駆けつけます、その救護班の他にも大量の組員が潜んでいるので、ノースはギンテツ様との戦闘中に我々が仕留めて拘束します」
「ソレデ、デッドノイバショヲハカセルト…」
「うむ!良い作戦だ!」
英二は高らかに拍手をした。
「ちなみにギンテツは自ら囮に申し出たのか?」
「ハイ」
「いやぁそれでこそ俺の幹部だ!うんうん!」
「後、脅迫状の内容はこんな物です」
そう言うとその組員は一枚の紙を英二に見せた。
「よおし、これならノース以外の人間に場所は分からないしノースはのこのことこっちの誘いに乗る事間違いなしだな…」
英二は少しワルい笑みを浮かべていた…
ノーテル公国 とある家
「あ、あんたは誰だ…?」
「俺はファッソ、ごく普通の魔物退治屋だ、あんたは?」
「俺はデッド・バーソンだ、奇遇だな、俺も魔物退治屋だ」
「まじか、じゃあ魔物を退治しそこねたのか?」
「いや…そういうわけじゃ」
「へえ、まあいい、凄え怪我だったぜ、少し休んでけ」
「ああ…」
(なんかこの状況、俺が初めてワンダーと会った時と…)
「あんた、このノーテルの人間か?」
「いや、カリュデウスだ」
「へえ〜、カリュデウス人がノーテルに、旅行かなにかか?」
「いや、ちょっと野暮用でな」
「なるほどねぇ…あ、そうだ、腹の傷はまだ痛むか?」
「ああ、まだまだだな…」
「魔物退治を完了させて帰っている途中あんたが倒れている所見た時は凄え焦ったぜ…これでも飲むか?」
ファッソはそう言うとコーヒーを出してきた。
「ありがとう」
「傷が治らない様なら今夜はここで泊まっていくといい」
「恩に切るぜ、ファッソ…」
「…」「…」
「そういやデッドは魔物退治屋らしいが、どれぐらいすごい魔物退治屋なんだ?」
「ん?ああ、まぁ…ヒサメフに本部を置ける位はだな」
「!!!………そうか、俺とはつり合わねえな」
「そんな事……なあ、もう寝ないか?」
「いいぜ、いい夢見ろよ…」
アメリカのどこか
「…邪魔が入って失敗した」
「…信じられねえな、あの『殺人神』が失敗するなんて」
「ターゲットがそもそも手強かったんだ」
「言い訳はいらねえ、報酬はなしだ、またどこか別の外国の殺し屋に頼む」
「…」
「…クソっ!」
ノースは依頼者が去った部屋で苛立たしげにゴミ箱を蹴った。
「…あの弾丸さえ来なけりゃ…」
バンッ!!!
ノースがそう呟いていた時、さっきの依頼人が戻ってきた。
「おいノース!ネットにあんた宛の脅迫状が流れてきてるぞ!」
「…!?」
ノースは依頼者のスマホを見させてもらった。
「…アメリカで一二の強さを誇る殺人神にこのメッセージを送る…殺人神よ、このメッセージを見てるか?お前がこれを見てるのなら率直に書こう、明後日の深夜1時、お前が昔『現代の侍』を殺そうとしたあの場所に再びこい、そこで昔の因縁をつけてやる…来なければ今日お前が戦ったファンタジアのとある剣士が今度はお前を殺しにいく…」
「…これはどう言う事だ?殺人神?このファンタジアのとある剣士ってには俺があんたに殺しを依頼したターゲットって事は分かるが」
「…あいつだ」
「え?」
「現代の侍…あんたの所のマフィアが敵対している青桐組の幹部の一人…あのギンテツだ!」
日本 青桐組本部
「…ムカシ、オレハイッカイノースニコロサレカケタコトガアル、コノフクオカノヤマオクデ、イキナリノースニウタレタ…ナントカガケヲオチテキュウシニイッショウヲエタガ、アノトキノクツジョクハワスレラレナイ…」
「…そんな事があったんだ」
ワンダーはギンテツの話を聞きながら改めてノースやべえと感じた。
「ノースハオレラニマカセテ、オマエハユックリキズヲナオシテロ…」
ガチャ
「…」
(大丈夫なのかな…)
ワンダーは一抹の不安を覚えた。
(そもそも、この青桐組と会ってなければこんな事にならなかったのかな…でも、今英二達は僕とデッドを救おうとしている…)
ワンダーは、自分にとって青桐組との出会いが有益だったかは分からなかった。
ノーテル公国 ファッソの家
「…もう、いくぜ」
「怪我が治った様で良かったな、デッド」
「見ず知らずの俺を助けてくれてありがとな、ファッソ」
「ああ、ちゃんと安全にヒサメフに帰れよ」
「もちろんだ、じゃあな…」
デッドはそうファッソに別れを告げ、急いでカリュデウスの地を目指した…
カリュデウス王国 首都ヒサメフ
デッドは長い時間をかけ、ようやく自身の家に到着した。
もう夕方の為デッドの近くには誰もいなかった。
「もう夕方になっちまったな…」
そう呟きながらデッドは玄関を開けたその時!
シュッ!!!ドンッ!!!
デッドは何者かに高速で家の中にぶっ飛ばされた。
家具などがぐちゃぐちゃになっている。
「いででっ…誰d」
ギラッ
今度はデッドの首に剣が現れた。
「大声を上げたら斬る…!」
「…!?ファッソ!?」
デッドの首に剣を突きつけている人物の正体は、なんとファッソだった。
「お前…なんでこんな事を…」
「お前がヒサメフに魔物退治屋の本部置いてるって話を聞いたからな、相当な金持ちなんだろぉ?」
「…俺は人間離れしたスピードで走ったり途中の町で馬車を使ったりを繰り返しながらなるべく早くここまで来た、俺をストーカーするのは不可能なはずだ…」
「俺はなぁ、ノーテルの奴らには転移のファッソって呼ばれてんだよ」
「…!転移魔法か…!」
「そう…お前が帰っていった道を転移魔法で俺自身をお前より先の地点にワープさせてを繰り返しながらお前より先にカリュデウスのヒサメフに辿り着いた…後はお前がヒサメフに入るのを見てついていき、お前が家に入る瞬間を見計らって…と言うわけだ」
「…俺以外の奴らにもそんな手口を」
「ああ…魔物を殺してちまちま金稼ぐより金持ちの魔物退治屋からぶん盗る方が効率いいからなぁ…さぁ、金はどこにある?」
「…ねえよ」
「あ?」
「言わねえよ…あの金は全部俺の金って訳ではねえからな…金が欲しけりゃ俺を殺して俺の相棒にでも聞いたらどうだ?」
「…チッ!!!死ねっ!」
ガンッ!!!
…デッドの首が斬られそうになった瞬間、何者かがファッソを突き飛ばして気絶させた。
「…リング?」
「お久しぶりね、デッド」
その何者かは、なんとリング・サイクだった。
「その男…知ってるわよ、強力な転移魔法でコソ泥をしているファッソよね?」
「知っているのか?」
「えぇ…私もこいつにしてやられた事があるから…後で騎士団に突き出すわ」
「…まぁ、助けてくれて恩に切るぜ」
「あなたを助けたんじゃなくてファッソを追いつめたの」
「…」
「…さて、私はこいつを連れて騎士団の所へいってくるわ」
「あ!やべ!」
「もう…なによ」
「ワンダー、この家にいねえじゃねえか!」
「ワンダー…?ああ、あのオレンジ髪ね、スマホってもので今どこにいるか聞けば?」
「スマホ…?…あ…」
そう、デッドはカリュデウスに帰還している間スマホで青桐組やワンダーと連絡を取ると言う事を失念していた。
「最初からそうしておけばあああああああああああ!!!」
デッドの声がヒサメフにこだました…
日本 福岡の山奥 深夜1時
(ソロソロクルナ…)
福岡の森の中、ギンテツはノースが来るであろう崖に近い場所で草陰に隠れてノースを待っていた。
(…マワリニハオオゼイノクミインガイルシ、ダイジョウブダロ…)
バンッ!!!
「ぎゃあああああああ!!!」
「!?」
ギンテツがそう思った次の瞬間、一回の銃声と一人の組員の絶叫が聞こえた。
「どうした…って!『バンッ』うわああああ!」
グサッ!!!
「ぐわっっ!」
「ノ、ノースだ!うわあああ!」
「助けてくれええええええ!!!」
どうやらノースが周りに潜伏していた組員達を襲撃しているらしく、次々と組員達が倒されていく。
「お、俺は逃げるぅ!」
「俺もだ!」
中には逃げようとする組員達もいたが…
ババババババッ!!!
今のノースは機関銃も持っているらしく、その組員達を蜂の巣にした。
「…」
ギンテツは部下を助けようとしたいが、体が動かなかった。
ギンテツの頭の中には、鮮明にノースが自分を殺しにくる光景が流れていた。
「…現代の侍もこんなものか」
「…キサマ…」
「あばよ、雑魚」
バァン!!!!!
「…ギンテツ、こっちだ」
「!!!」
ギンテツはその一声で頭の中の映像から目が覚めた。
ギンテツは声がした方向を見ると、ノースがリボルバーの銃口をギンテツに向けていた。
「お前が囮になって部下達が俺を捕まえる作戦だったみたいだが、あいにくその部下達は俺が全員始末しちゃってね」
「グッ…!」
「じゃ、あの世にいけ」
ノースがそう吐き捨て引き金を引…
「…!」
バッ!!!
かなかった、ノースは背後に気配を感じてそこらの草陰に隠れた。
「ギンテツ!大丈夫!?」
「…ワンダー!!!ナゼキタ!」
「そんな事よりノースを」
バンッ!
カキンッ!
(剣の腕前は落ちてないのか…)
ノースはワンダーの自然回復力に呆れてまでいた。
「ギンテツ、後ろお願い」
「…ワカッタ」
ギンテツはワンダーの後ろに背中を合わせに密着した。
「…どこだ、どこにいるノース…」
「…!ワンダー!アブナイ!」
「!?」
ドガンッ!!!
ギンテツはワンダーに突進して、手りゅう弾の爆発から救った。
「…う〜ん………はっ!?ギンテツ!?」
ワンダーを庇ったギンテツは倒れていた。
(やばい…)
シュッ!!!
「!」
カキンッ!!!
ワンダーはどこからともなく飛んできたナイフを弾き返した次の瞬間…
バンッ!!!
別の方向から飛んできた弾丸がワンダーの脳天を撃ち抜…
バッ!!!!!
けなかった…
(え???誰か僕の事突き飛ばした???)
「…デ、デッド!?」
「大丈夫か!ワンダー!」
「私もいるわよ」
「君は確か…!?リング!?」
「今はそんなの関係ないわ、ノースをどうにかするわよ」
「う、うん!」
バッ!
リングが銃弾が飛んできた方向に駆け出していき…
ザシュッ!!!
「ぐあぁっ!」
ワンダーとデッドには見えないが、鎌でノースを斬りつけたらしい。
「殺してはないわよー!」
リングは軽い感じでワンダー達に伝えた。
バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!
ノースはリボルバーを5連射したらしく、数秒後リングが足を怪我しながら戻ってきた。
「一発やられちゃった…後はよろしく頼むわよ」
「「オーケー!」」
バッ!!!!
デッドは巨大なレッダーを作りノースがいるであろう方向に向かって放った。
ドカアアアアアアアン!!!
着弾した所は爆発を起こし…
「グフウッ!!!」
ノースが崖際まで飛んでいった。
シュタッ
しかし腐っても殺人神の異名を持つ殺し屋、崖際スレスレで上手く着地して…
バンッ!!!
「ぐあ!!!!」
リボルバーを一発放ち、またもデッドの腹を貫いた。
「ワンダー!今だぁああああああっ!!!!」
「そりゃあああああ!!!」
しかし、その隙が命取りだった。
ワンダーの放ったサンダースラッシュをかなり疲弊していたノースは…
ザシュッ!!!!!
避けられなかった。
「…」
グラッ…
殺人神と呼ばれた男は、気絶しながら昔ギンテツを落としたのと同じ様に崖から落ちていった。
「おーい!ワンダー!大丈夫かー!」
その後、英二率いる青桐組組員達が大勢やってきた…
後日 青桐組本部
「…いやあリング!ワンダーのピンチにデッドと一緒に駆けつけてくれて感謝するぜ!これからよろしくな!」
「別に?デッドに頼まれたから『仕方なく』来ただけ」
「つまりデッドに特別な思いを寄せてたって事だね」
「…あんた誰」
「ははは、悟!お前痛い所突くな!」
「…すっかり英二達と仲良くなってるね、リング」
「あぁ、前から性格が改善してる様で良かったぜ」
「…そういえばなんでスマホで連絡してこなかったの?」
「あ…実はリングに指摘されてスマホ出そうと思ったんだがノースに最初に腹撃たれてお前に担がれてた時森に落としてた事にも気づいてな…で焦って日本にいこうとする時リングにも地面に頭つけて頼んで…俺って焦るとダメだな…」
「あーね………そういえば、ノース間違って殺しちゃってないかな…崖から落ちてたし…」
「いや、あいつは殺人神と呼ばれた男だ、殺し屋ノース『は』生きてるよ…
『あいつ』は死んだも同然だろうけど…」
カリュデウス王国騎士団運営取調べ室
「魔物退治屋という職業を持っていながら大勢から転移魔法を悪用して金を強奪するとは何事だああああああああああああ!!!」
「ひえええええっ!すいませんでしたああああああああああっ!!!」
ゲストキャラ解説
殺し屋ノース
通称「殺人神」。アメリカで一二を誇る戦闘力を持つ殺し屋である。S&W500、投げナイフ、メリケンサック、機関銃、手りゅう弾など様々な武器を駆使して戦う。殺人神の名に恥じず障害物を利用してワンダーを絶命寸前に追い詰めたりリングとデッドにリボルバーを命中させるなどTHE チート。瞬発力や足の速さなども化け物じみている。
ファッソ
通称「転移のファッソ」。転移魔法を悪用して他の魔物退治屋の金を奪うクズ。現在はカリュデウスの騎士団に絞られている。
「そんなになの…」
「えぇ、CIAすら一目置いている程よ」
「だから罠にかけるしかない、そこで俺ら青桐組はある作戦を考えている…おっと、怪我人のお前を参加させるつもりはないからな」
「ワンダー、後は私達に任して頂戴」
「う、うん」
二人はワンダーを後にして部屋を出ていった…
(…あの殺し屋、そんなにヤバかったのか…)
「…オマエラ、シッパイハユルサレナイゾ」
「「「「はっ」」」」
ガチャ
数人の組員とギンテツが地図を見て話し合いしている最中、英二とオリビアが入ってきた。
「ボス、オツカレサマデス」
「あぁ、作戦は決まったか?」
「ハイ…オイ、セツメイシロ」
「はっ」
一人の組員がホワイトボードに地図を貼り、説明を始めた。
「まず、我らが世界中のインターネットにノース宛の脅迫状を流してノースをこの地図の場所に誘い出します、ここは周りが木でいっぱいであり、なおかつ住宅街から遠いのでうってつけです、そしてノースを誘い出してギンテツ様にノースに対して切り掛かってもらいます、ここでノースを仕留めて拘束できればいいでしょうがそうはいかないでしょう、しかしギンテツ様は強固な防弾チョッキを装備しているので十分に囮になります、もし頭を撃たれたら救護班が周りに潜んでいるのですぐに駆けつけます、その救護班の他にも大量の組員が潜んでいるので、ノースはギンテツ様との戦闘中に我々が仕留めて拘束します」
「ソレデ、デッドノイバショヲハカセルト…」
「うむ!良い作戦だ!」
英二は高らかに拍手をした。
「ちなみにギンテツは自ら囮に申し出たのか?」
「ハイ」
「いやぁそれでこそ俺の幹部だ!うんうん!」
「後、脅迫状の内容はこんな物です」
そう言うとその組員は一枚の紙を英二に見せた。
「よおし、これならノース以外の人間に場所は分からないしノースはのこのことこっちの誘いに乗る事間違いなしだな…」
英二は少しワルい笑みを浮かべていた…
ノーテル公国 とある家
「あ、あんたは誰だ…?」
「俺はファッソ、ごく普通の魔物退治屋だ、あんたは?」
「俺はデッド・バーソンだ、奇遇だな、俺も魔物退治屋だ」
「まじか、じゃあ魔物を退治しそこねたのか?」
「いや…そういうわけじゃ」
「へえ、まあいい、凄え怪我だったぜ、少し休んでけ」
「ああ…」
(なんかこの状況、俺が初めてワンダーと会った時と…)
「あんた、このノーテルの人間か?」
「いや、カリュデウスだ」
「へえ〜、カリュデウス人がノーテルに、旅行かなにかか?」
「いや、ちょっと野暮用でな」
「なるほどねぇ…あ、そうだ、腹の傷はまだ痛むか?」
「ああ、まだまだだな…」
「魔物退治を完了させて帰っている途中あんたが倒れている所見た時は凄え焦ったぜ…これでも飲むか?」
ファッソはそう言うとコーヒーを出してきた。
「ありがとう」
「傷が治らない様なら今夜はここで泊まっていくといい」
「恩に切るぜ、ファッソ…」
「…」「…」
「そういやデッドは魔物退治屋らしいが、どれぐらいすごい魔物退治屋なんだ?」
「ん?ああ、まぁ…ヒサメフに本部を置ける位はだな」
「!!!………そうか、俺とはつり合わねえな」
「そんな事……なあ、もう寝ないか?」
「いいぜ、いい夢見ろよ…」
アメリカのどこか
「…邪魔が入って失敗した」
「…信じられねえな、あの『殺人神』が失敗するなんて」
「ターゲットがそもそも手強かったんだ」
「言い訳はいらねえ、報酬はなしだ、またどこか別の外国の殺し屋に頼む」
「…」
「…クソっ!」
ノースは依頼者が去った部屋で苛立たしげにゴミ箱を蹴った。
「…あの弾丸さえ来なけりゃ…」
バンッ!!!
ノースがそう呟いていた時、さっきの依頼人が戻ってきた。
「おいノース!ネットにあんた宛の脅迫状が流れてきてるぞ!」
「…!?」
ノースは依頼者のスマホを見させてもらった。
「…アメリカで一二の強さを誇る殺人神にこのメッセージを送る…殺人神よ、このメッセージを見てるか?お前がこれを見てるのなら率直に書こう、明後日の深夜1時、お前が昔『現代の侍』を殺そうとしたあの場所に再びこい、そこで昔の因縁をつけてやる…来なければ今日お前が戦ったファンタジアのとある剣士が今度はお前を殺しにいく…」
「…これはどう言う事だ?殺人神?このファンタジアのとある剣士ってには俺があんたに殺しを依頼したターゲットって事は分かるが」
「…あいつだ」
「え?」
「現代の侍…あんたの所のマフィアが敵対している青桐組の幹部の一人…あのギンテツだ!」
日本 青桐組本部
「…ムカシ、オレハイッカイノースニコロサレカケタコトガアル、コノフクオカノヤマオクデ、イキナリノースニウタレタ…ナントカガケヲオチテキュウシニイッショウヲエタガ、アノトキノクツジョクハワスレラレナイ…」
「…そんな事があったんだ」
ワンダーはギンテツの話を聞きながら改めてノースやべえと感じた。
「ノースハオレラニマカセテ、オマエハユックリキズヲナオシテロ…」
ガチャ
「…」
(大丈夫なのかな…)
ワンダーは一抹の不安を覚えた。
(そもそも、この青桐組と会ってなければこんな事にならなかったのかな…でも、今英二達は僕とデッドを救おうとしている…)
ワンダーは、自分にとって青桐組との出会いが有益だったかは分からなかった。
ノーテル公国 ファッソの家
「…もう、いくぜ」
「怪我が治った様で良かったな、デッド」
「見ず知らずの俺を助けてくれてありがとな、ファッソ」
「ああ、ちゃんと安全にヒサメフに帰れよ」
「もちろんだ、じゃあな…」
デッドはそうファッソに別れを告げ、急いでカリュデウスの地を目指した…
カリュデウス王国 首都ヒサメフ
デッドは長い時間をかけ、ようやく自身の家に到着した。
もう夕方の為デッドの近くには誰もいなかった。
「もう夕方になっちまったな…」
そう呟きながらデッドは玄関を開けたその時!
シュッ!!!ドンッ!!!
デッドは何者かに高速で家の中にぶっ飛ばされた。
家具などがぐちゃぐちゃになっている。
「いででっ…誰d」
ギラッ
今度はデッドの首に剣が現れた。
「大声を上げたら斬る…!」
「…!?ファッソ!?」
デッドの首に剣を突きつけている人物の正体は、なんとファッソだった。
「お前…なんでこんな事を…」
「お前がヒサメフに魔物退治屋の本部置いてるって話を聞いたからな、相当な金持ちなんだろぉ?」
「…俺は人間離れしたスピードで走ったり途中の町で馬車を使ったりを繰り返しながらなるべく早くここまで来た、俺をストーカーするのは不可能なはずだ…」
「俺はなぁ、ノーテルの奴らには転移のファッソって呼ばれてんだよ」
「…!転移魔法か…!」
「そう…お前が帰っていった道を転移魔法で俺自身をお前より先の地点にワープさせてを繰り返しながらお前より先にカリュデウスのヒサメフに辿り着いた…後はお前がヒサメフに入るのを見てついていき、お前が家に入る瞬間を見計らって…と言うわけだ」
「…俺以外の奴らにもそんな手口を」
「ああ…魔物を殺してちまちま金稼ぐより金持ちの魔物退治屋からぶん盗る方が効率いいからなぁ…さぁ、金はどこにある?」
「…ねえよ」
「あ?」
「言わねえよ…あの金は全部俺の金って訳ではねえからな…金が欲しけりゃ俺を殺して俺の相棒にでも聞いたらどうだ?」
「…チッ!!!死ねっ!」
ガンッ!!!
…デッドの首が斬られそうになった瞬間、何者かがファッソを突き飛ばして気絶させた。
「…リング?」
「お久しぶりね、デッド」
その何者かは、なんとリング・サイクだった。
「その男…知ってるわよ、強力な転移魔法でコソ泥をしているファッソよね?」
「知っているのか?」
「えぇ…私もこいつにしてやられた事があるから…後で騎士団に突き出すわ」
「…まぁ、助けてくれて恩に切るぜ」
「あなたを助けたんじゃなくてファッソを追いつめたの」
「…」
「…さて、私はこいつを連れて騎士団の所へいってくるわ」
「あ!やべ!」
「もう…なによ」
「ワンダー、この家にいねえじゃねえか!」
「ワンダー…?ああ、あのオレンジ髪ね、スマホってもので今どこにいるか聞けば?」
「スマホ…?…あ…」
そう、デッドはカリュデウスに帰還している間スマホで青桐組やワンダーと連絡を取ると言う事を失念していた。
「最初からそうしておけばあああああああああああ!!!」
デッドの声がヒサメフにこだました…
日本 福岡の山奥 深夜1時
(ソロソロクルナ…)
福岡の森の中、ギンテツはノースが来るであろう崖に近い場所で草陰に隠れてノースを待っていた。
(…マワリニハオオゼイノクミインガイルシ、ダイジョウブダロ…)
バンッ!!!
「ぎゃあああああああ!!!」
「!?」
ギンテツがそう思った次の瞬間、一回の銃声と一人の組員の絶叫が聞こえた。
「どうした…って!『バンッ』うわああああ!」
グサッ!!!
「ぐわっっ!」
「ノ、ノースだ!うわあああ!」
「助けてくれええええええ!!!」
どうやらノースが周りに潜伏していた組員達を襲撃しているらしく、次々と組員達が倒されていく。
「お、俺は逃げるぅ!」
「俺もだ!」
中には逃げようとする組員達もいたが…
ババババババッ!!!
今のノースは機関銃も持っているらしく、その組員達を蜂の巣にした。
「…」
ギンテツは部下を助けようとしたいが、体が動かなかった。
ギンテツの頭の中には、鮮明にノースが自分を殺しにくる光景が流れていた。
「…現代の侍もこんなものか」
「…キサマ…」
「あばよ、雑魚」
バァン!!!!!
「…ギンテツ、こっちだ」
「!!!」
ギンテツはその一声で頭の中の映像から目が覚めた。
ギンテツは声がした方向を見ると、ノースがリボルバーの銃口をギンテツに向けていた。
「お前が囮になって部下達が俺を捕まえる作戦だったみたいだが、あいにくその部下達は俺が全員始末しちゃってね」
「グッ…!」
「じゃ、あの世にいけ」
ノースがそう吐き捨て引き金を引…
「…!」
バッ!!!
かなかった、ノースは背後に気配を感じてそこらの草陰に隠れた。
「ギンテツ!大丈夫!?」
「…ワンダー!!!ナゼキタ!」
「そんな事よりノースを」
バンッ!
カキンッ!
(剣の腕前は落ちてないのか…)
ノースはワンダーの自然回復力に呆れてまでいた。
「ギンテツ、後ろお願い」
「…ワカッタ」
ギンテツはワンダーの後ろに背中を合わせに密着した。
「…どこだ、どこにいるノース…」
「…!ワンダー!アブナイ!」
「!?」
ドガンッ!!!
ギンテツはワンダーに突進して、手りゅう弾の爆発から救った。
「…う〜ん………はっ!?ギンテツ!?」
ワンダーを庇ったギンテツは倒れていた。
(やばい…)
シュッ!!!
「!」
カキンッ!!!
ワンダーはどこからともなく飛んできたナイフを弾き返した次の瞬間…
バンッ!!!
別の方向から飛んできた弾丸がワンダーの脳天を撃ち抜…
バッ!!!!!
けなかった…
(え???誰か僕の事突き飛ばした???)
「…デ、デッド!?」
「大丈夫か!ワンダー!」
「私もいるわよ」
「君は確か…!?リング!?」
「今はそんなの関係ないわ、ノースをどうにかするわよ」
「う、うん!」
バッ!
リングが銃弾が飛んできた方向に駆け出していき…
ザシュッ!!!
「ぐあぁっ!」
ワンダーとデッドには見えないが、鎌でノースを斬りつけたらしい。
「殺してはないわよー!」
リングは軽い感じでワンダー達に伝えた。
バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!
ノースはリボルバーを5連射したらしく、数秒後リングが足を怪我しながら戻ってきた。
「一発やられちゃった…後はよろしく頼むわよ」
「「オーケー!」」
バッ!!!!
デッドは巨大なレッダーを作りノースがいるであろう方向に向かって放った。
ドカアアアアアアアン!!!
着弾した所は爆発を起こし…
「グフウッ!!!」
ノースが崖際まで飛んでいった。
シュタッ
しかし腐っても殺人神の異名を持つ殺し屋、崖際スレスレで上手く着地して…
バンッ!!!
「ぐあ!!!!」
リボルバーを一発放ち、またもデッドの腹を貫いた。
「ワンダー!今だぁああああああっ!!!!」
「そりゃあああああ!!!」
しかし、その隙が命取りだった。
ワンダーの放ったサンダースラッシュをかなり疲弊していたノースは…
ザシュッ!!!!!
避けられなかった。
「…」
グラッ…
殺人神と呼ばれた男は、気絶しながら昔ギンテツを落としたのと同じ様に崖から落ちていった。
「おーい!ワンダー!大丈夫かー!」
その後、英二率いる青桐組組員達が大勢やってきた…
後日 青桐組本部
「…いやあリング!ワンダーのピンチにデッドと一緒に駆けつけてくれて感謝するぜ!これからよろしくな!」
「別に?デッドに頼まれたから『仕方なく』来ただけ」
「つまりデッドに特別な思いを寄せてたって事だね」
「…あんた誰」
「ははは、悟!お前痛い所突くな!」
「…すっかり英二達と仲良くなってるね、リング」
「あぁ、前から性格が改善してる様で良かったぜ」
「…そういえばなんでスマホで連絡してこなかったの?」
「あ…実はリングに指摘されてスマホ出そうと思ったんだがノースに最初に腹撃たれてお前に担がれてた時森に落としてた事にも気づいてな…で焦って日本にいこうとする時リングにも地面に頭つけて頼んで…俺って焦るとダメだな…」
「あーね………そういえば、ノース間違って殺しちゃってないかな…崖から落ちてたし…」
「いや、あいつは殺人神と呼ばれた男だ、殺し屋ノース『は』生きてるよ…
『あいつ』は死んだも同然だろうけど…」
カリュデウス王国騎士団運営取調べ室
「魔物退治屋という職業を持っていながら大勢から転移魔法を悪用して金を強奪するとは何事だああああああああああああ!!!」
「ひえええええっ!すいませんでしたああああああああああっ!!!」
ゲストキャラ解説
殺し屋ノース
通称「殺人神」。アメリカで一二を誇る戦闘力を持つ殺し屋である。S&W500、投げナイフ、メリケンサック、機関銃、手りゅう弾など様々な武器を駆使して戦う。殺人神の名に恥じず障害物を利用してワンダーを絶命寸前に追い詰めたりリングとデッドにリボルバーを命中させるなどTHE チート。瞬発力や足の速さなども化け物じみている。
ファッソ
通称「転移のファッソ」。転移魔法を悪用して他の魔物退治屋の金を奪うクズ。現在はカリュデウスの騎士団に絞られている。
- 1.第一話 異世界への召喚
- 2.第二話 説得作戦
- 3.第三話 畏怖を乗せた流れ星
- 4.第四話 対決美人剣士
- 5.第五話 対面超少年
- 6.第六話 剣集めはつらいよ
- 7.第七話 剣と光弾とナイフと 前編
- 8.第八話 剣と光弾とナイフと 後編
- 9.第九話 爆弾が怒る時
- 10.第十話 黒い追跡
- 11.第十一話 迷宮攻略はワンダーにお任せ
- 12.第十二話 殺人神と呼ばれた男 前編
- 13.第十三話 殺人神と呼ばれた男 後編
- 14.第十四話 睡眠ガスに気をつけろ!
- 15.第十五話 ミラー・ワンダー
- 16.第十六話 炎斧
- 17.第十七話 私が愛したあの子
- 18.第十八話 燃えよS&W M500
- 19.第十九話 この一発で福岡に帰ろう
- 20.第二十話 斬ってよかった
- 21.第二十一話 ロシアから殺意をこめて
- 22.第二十二話 大森林危機一髪!前編
- 23.第二十三話 大森林危機一髪!後編
- 24.第二十四話 世界不思議に関する2600文字
- 25.第二十五話 ファースト・バトルオブヨーロッパ
- 26.第二十六話 乗っ取りは逆襲の音
- 27.第二十七話 我ら、ノイバ親帝派!
- 28.第二十八話 スペインに殺しの花が咲く
- 29.第二十九話 ワンダーVS奴隷軍団
- 30.第三十話 マフィアン・LOVE
- 31.第三十一話 朝シン
- 32.第三十二話 ネオ・第三帝国
- 33.第三十三話 傭兵よ永遠に
- 34.第三十四話 縁戻し
- 35.第三十五話 奴らが来た!!!
- 36.第三十六話 決戦 前編
- 37.第三十七話 決戦 後編
- 38.第三十八話 シン・青桐組とシン・ワンデドコンビ
- 39.第三十九話 香港は燃えるか…?
- 40.第四十話 魔力・キラー
- 41.第四十一話 ボム・フロム・ザ・スカイ
- 42.第四十二話 青桐一家勢揃い
- 43.第四十三話 愛ある女は己を隠す その1
- 44.第四十四話 愛ある女は己を隠す その2