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《ツユイリトモスココロ》

#1

ツユイリコイノココロ《前編》

ざー、ざー。
季節通りの雨が降る。
雨が心を表すのではなく、心が雨を表しているのではないかと考えた6月。

「あっ...」

どうやら傘を忘れてしまったようだ。

「どうしよう、借りれる人もいないし...」

屋根の下で独り、あわあわしている時だった。

「.....俺の傘、使うか?」
「わっ...!?」

いきなり声をかけられたと思ったら、そこに居たのは関わりが無かった隣のクラスのモテ男子。
疑問系でこちらに話してるとはいえど、どこか強制しているようにも見える。

「えっと...良いんですか?」
「...別に。」

普通ならどうして優しくしてくれるのか聞きそうな物だが、早く帰りたかった私にはそんな余裕がなかった。

「あ、ありがとうございます...!」

傘を受け取り、礼儀として感謝を伝えつつさっさと帰る。

[水平線]
[太字][中央寄せ]男子side[/中央寄せ][/太字]
「......話せた...」

なんだか無愛想にしてしまった気がする。
明日また話しかけて、謝ったほうがいいだろうか。

「....でも、どう話しかければいいんだよ...」

相手が傘を返してくる時に謝るのがベストか....

「.....俺、バカじゃねえの?」

びしょ濡れになってお母さんには怒られたし。
もっとにこやかに話そうと思ったのに。

「....はぁ......」

[太字]''好き''[/太字]って疲れるな......

[水平線]
[太字][中央寄せ]女子side[/中央寄せ][/太字]
「......かっこよかった...」

無表情であんなかっこいい事するとか反則でしょ....

「あっ!」

そういえば傘立てに傘一本しかなかったし、多分あの人びしょ濡れで帰ったよね...?
傘返す時に謝らないと....!

「.....私、バカだ...」

緊張しすぎて会話詰まってたし、顔もガチガチだったんだろうな....

「側から見たら傘の貸し借りだけで緊張してる変人だよぉ...」

「はぁ....」

[太字]''好き''[/太字]って疲れるな....

[水平線]
[太字][中央寄せ]翌日[/中央寄せ][/太字]

「えっと....確かこのクラスだよね...?」

ガラガラガラ

「すみませーん...この傘の持ち主さん居ませんか...?」
「あっ...」
「居たっ!あの、傘返しにきたんです!ほら、昨日借りたので...!」
「.....そうか。」

持ち主のところへ傘が帰る。
両者が口を開こうとした。

「あの...」
「あ、あの!」

..........

「あっ、先にどうぞ?」
「......いや、なんでもない。お前は?」
「....私も、なんでも....」

______ああ、
言えなかったな。

作者メッセージ

こういう恋のすれ違いって、尊いですよね.....
まあ、私は生きる事そのものが尊いと思っていますけど。

2026/01/16 11:53

ツユイリトモスココロ
ID:≫ 18abaWoVps7NE
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