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ネタメモォ!!

#2

誰かの日記

 ◯月△日 晴れ
 寮分け式の後、購買で日記を買った。
 いちごミルクみたいな薄いピンク色をベースに、白色の線で2匹の猫が戯れているイラストが書いてあってとってもかわいい。
 殆ど一目惚れの衝動買いだったが、せっかくなので日記をつけていこうと思う。
 3年日記で普通のより分厚目だけど、イーストンに入って初日に買えたのもキリがいいし、せっかくなので毎日書いていこうと思う。



 ◯月△日 晴れ
 昨日は書き忘れていたけど、私はアドラに入った。
 ブルべなのでレアンのローブが似合うかなぁって思ったけど、アドラの無難な紺色のローブも悪くない。けどローブもスカートも長いとなるとちょっと野暮ったいので、ミニスカにしようかルームメイトに相談したらショートパンツ×レッグガーターを力説された。
 適当に聞いてたらいつの間にか私の制服がショートパンツになってたし、太もも用のレッグガーターも置いてあった。
 そんでついでとばかりに靴下の棚にはハイソックスが追加されていた。
 性癖全開なのは別にいいけど、着るの私なんだよなぁ………



 ◯月△日 曇りのち晴れ
 初っ端から制服を改造して登校してきた私に先生はいい顔をしなかったけど、同級生のギャルたちとは仲良くなった。うちら一生仲仔♡



 ◯月△日 晴れ
 一年生ということもあって授業がわりかし少ない、課題も簡単なので時間が余ってしまった。暇なので図書館へ行ったらボロボロな本を見つけた。
 所々赤黒く変色していて匂いも変だ。本は好きだけど、読んだ瞬間に破けそうな本は読むより先に修理に出す程度に私は常識を持っている。
 という事で図書室のケルベロスこと、司書の先生に頼んで修理してもらった。
 実家は本屋だけど、打ってるのは新品の本ばっかりで修理しているところを見た事なかったので新鮮だった。
 ページとページを合わせるのを見てたら私もやりたくなってきたので明後日の委員会決めで図書委員会に立候補しようと思う。それに、図書委員会なら書庫も漁れるらしい。よし、絶対にやろう。



 ◯月△日 雨
 よくよく考えて気づいたんだけど、私って一人部屋選んだはずなんだよねーっとルームメイトに報告したら、ふっと笑って腰掛けていた窓枠から後ろに落ちた。
 別に悪さしなかったら居てもいいのに。
 ちなみに晩御飯をたべに食堂行って帰ってきたら普通に居た。なんでさっき消える感じの雰囲気出したの???



 ◯月△日 晴れ
 レアンと合同授業でめっちゃ可愛い子とペアになった。ラブちゃんというらしい。
 ピン色の髪をツインテールにしている可愛い子だ。箒が苦手らしいけど、それが短所じゃなくてギャップになるあたりとんでもなく可愛い。
 仲良くなりたいけど、イーストンは寮同士でバリバリに競い合っていく方針なので他寮とは仲があまりよくない。今度ペアになったとき絶対話しかけて好きなもの聞き出す。
 ルームメイトには意外とストライクゾーンが広いなぁと言われた。失礼な、純愛ですよ。

 あっ、ちゃんと図書委員会になれたよ!



 ◯月△日 曇り
 図書館に行ったら師匠さんにおめでとうと言われた。あの一見以来、顔を覚えられたみたいだ。
 本を借りるときにチラッと聞いたけど、本の修復がもう少しらしい。あれだけボロボロのものを読めるまでにする司書さんの腕前が流石すぎる。



 ◯月△日 雨のち曇り
 苦手なオルカ寮の人とすれ違った。
 シンプルに死んで欲しい。



 ◯月△日 晴れ
 本の修復が完了しましたぁ〜〜〜!!!
 早速司書さんから貰って読んでみたけど、全面真っ白。年代物なのでちょっと黄ばんでるけど真っ白だ。
 本じゃなかったので残念に思っていたら変な文字が浮かんできた。私の故郷を思い出させるような、古代魔法語のような、文字だけど多分人類が生み出した文字ではなかった。さらに気持ち悪いことに、その文字が読めるのだ。

 『質問せよ』

 と真ん中に書かれていたけど、こういうのって大体後で対価求められるものだとパターンで知っているので仕方なく処分を決意。修理してもらった司書さんには申し訳ないけど、「えいっ(※物理)」っとさせてもらった。
 帰り際に謝ったら司書さんはあのボロボロの本を修復えいたのを覚えていないようだ。怪異で確定しちゃったなぁ〜。私も馴染んできたし、そろそろ他の怪異とも出会う頃だろう。
 イーストンは歴史も古いからいっぱいいそうだ。



 ◯月△日 晴れ
 辻斬り歌唱バトルを申し込まれた。
 今回は私の巻き舌ラップで勝利。ラップは初めてだったらしく、新しい音楽にワクワクした様子だった。



 ◯月△日 晴れ
 ラブちゃんと美容で盛り上がって仲良くなった。
 今度メイクを一緒に買いに行く約束までしちゃった(*^^*)



 ◯月△日 雨
 ルッチ先生がアドラ寮の談話室にいた。実験で甘味を少し分けて貰いたいらしいけど、私以外出会わなかったらしい。
 可哀想なので飴ちゃんを一つあげて、今度は指を一本減らすと良いですよと教えてあげた。
 ルッチ先生っていうか、ルッチ先生(仮)はそれに気づいていなかったみたいで驚いて手を隠して、そのままどこかへ消えてしまった。
 逆ギレしてこないあたり、ルッチ先生の解像度が低い。

 ……なんとなく故郷で聞いた、狐が手袋を買いに行く話を思い出した。もう帰れないのに望郷だけが溜まっていく。



 ◯月△日 雨
 辻斬り歌唱バトル・セカンド



 ◯月△日 曇り
 植物園でナース衣装の美女を見かけた。ボンキュボンのないすばでぃ。
 時間があったので話しかけに行ったら驚いた様子だけどちゃんと答えてくれた。普通に良い人。
 ナースさんが守護している人はお昼寝中だったので起こさなかったけど、気の良さそうな農家のおじいちゃんが苗を植えているのを一緒に見た。
 あれ、何が[漢字]生[/漢字][ふりがな]な[/ふりがな]るのかな?



 ◯月△日 晴れ
 ひさびさの休日なので街に行った。ラブちゃんをエスコートするとき用の下調べである。
 裏路地をちょっと行った先にある広場でフリーマーケットをやっていた。
 そこそこの規模なのに歩いている人が少ないので中古品の杖を売っている店主さんに聞いたら、これは不定期でやるやつらしいから人はあまりこないらしい。確かに[漢字]人は[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]は少ない。
 面白そうな本が売っていたので数冊買った。ウ=ス異本というらしい。ページは少ないけど、今までの魔導書の知識がクソみたいに感じれるほど叡智が詰まったものだった。
 また買いたい。



 ◯月△日 曇り
 いあ! いあ! りあん・じゅるなる!

 大いなるなにかを崇拝したくなってきたので、とりあえず私を崇拝しておく。
 さぁ、あなたも一緒に!

 いあ! いあ! りあん・じゅるなる!



 ◯月△日 晴れ
 絵画の中に居るマダムと仲良しになった。
 ガールズトークしてたら絵の中のドアの向こうから何かを叩く音がした。なんだろうと思ったけど、なんでも息子さんが反抗期でもう数百年は会ってないらしい。流石人外、反抗期の規模が違う。
 マダムには言わなかったけど、絵画か掛かってる壁の向こう側にも絵画が掛かっている。その絵は男性の死体を殴る父親の絵なんだけど…………言わないほうがいいかな。



 ◯月△日 雨のち曇り
 オルカの人。
 もうマヂで無理……なんでそんな堂々とイーストン歩けるわけ???



[中央寄せ]・



【以降も日記は続く】[/中央寄せ]


[水平線]
[水平線]
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解説もどきです。


【ルームメイト】
 悪いものじゃない。ただ、ちょっと問題児。
 一人部屋の生徒の部屋に入り込んで勝手にベッドと棚を置いて居座る怪異。バレたらレッグガーターだけを残して知らない間に消える。
 今回消えなかったのは「別に悪さしなかったら居てもいいのに」と言ってくれたから。ひとりになるのは嫌みたいだ。


【オルカ寮の人】
 日記の主に死ぬほど嫌われている。
 なにしたんだろうね。


【ボロボロの本】
 図書館に放置されてたちょっとやべーやつ。
 誰が作ったのか、イーストンにいつからあるのか、誰が置いたのか、それは何も分からないし、誰も知らない。知る必要もない。だって知ったところで人間にメリットはない。
 質問にはなんでも答えてくれるGo◯gle先生的存在だけど、対価が必要。
 赤黒く変色していて匂いも変なのは前に借りた人がうっかり対価を払い忘れたからかもしれない。この後、「えい(物理)」ってされて無事に消滅した。


【辻斬り歌唱バトル】
 ラップは初めて聞いた。君も男ならラップできるだろう、と言われてバトルしたけど、できなかった。
 2敗中。
 再戦に向けて現在はラップを練習中。負けたら食べられます。


【ルッチ先生(仮)】
 いつかの誰かに化けるもの。甘いものが好きだけど、自分で作るのは苦手なので誰かに化けてよく甘味を強請る。
 化けるのが苦手なので指が一本多かったり少なかったりするので、生徒には警戒されてあまりお菓子は貰えない。だからと言って何か悪いことはしない。
 イーストンがある前からそこにいたけど、明確な記録はない。正体はいつかのだれか。


【農家のおじいちゃん】
 農家だからね、何かを植えてるんだよ。
 近いうちに苗は大きくなるよ。何が実るか当ててみよう!

 ボンキュボンのないすばでぃなナースさんは杖についてるもの。守護してるのはどこかのイタリアン料理くん。


【フリーマーケット】
 場所も時間も不定なフリーマーケット。中古の杖や本から日用品雑貨、魔法薬の材料までなんでも取引されるすごいやつだけど、告知も何もしないので人は来ない。人は。
 また、少し奥まったスペースには有志が個人的に執筆、印刷したウ=ス異本と呼ばれる本が販売されている。ページ数は一般の本に比べて薄いものの内容は極めて冒涜的なものであり現代の魔法数学を根本から覆すような論文や魔法が載っている。
 読んだら正気が失われていくような気もするが、関係ないね!!読んだ後は凄まじくこの本の作者及び、背後にいる■■■■■という神を崇拝したくなるが、日記の主は自分を称える呪文を唱えて乗り過ごした。これには神もびっくり。
 これで日記の主の名前が判明した。


【絵画の中のマダム】
 時々善意でイーストン生や教員をおばけ(マイルドな表現)から助けるが、その代わりにとんでもないマシンガントークをぶつけられるので絵画が飾られている廊下はあまり人が通らない。
 息子が反抗期で、部屋に閉じこもって数百年らしい。実際は父親がうっかり息子を殺しちゃって、どうやって証拠隠滅するか考えていたら数百年経っているだけ。死んでいる息子を殴る理由は動きそうで怖いからだと日記の主は思っているらしい。

作者メッセージ

シリーズ化しようと考えてたけど、日記風に書くのがめんんどうにかなってやめた。
えせホラー

2025/03/30 13:59

白鯨@更新低速
ID:≫ 4yOs/kl2X2mU.
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