目を覚まさぬまま、1周間が過ぎ、私は毎日のようにお見舞いに来ていた。そして、先輩はやっと目を覚ました。
「ごめん、心配かけちゃって…」
「いえ、目を覚ましてくれたので、大丈夫です」
「ここ最近、頭痛がしてたんだよなぁ」
「それだと、その頭痛が…?」
「うん。この頭痛は脳腫瘍の痛みだって。取り敢えず、手術の日程も決めたし、大丈夫でしょ」
「それは良かったです…」
私は、先輩に聞かなければならない。あの事を。
「先輩…」
「どうした?」
「私には、好きな人がいました。高校生の時」
「…?」
「しかも、それが初めて好きになった人で、私の初恋の相手だったんです。彼は、私よりも1つ年上で、バスケ部に入ってたんです」
「…」
「で、私は、そのバスケ部のマネージャーをやることになって…。それが彼と私の出会いです。人と関わるのが苦手で、困ってた私に話しかけてくれたんです。それから好きになりました。でも、名前は知らないんです。聞かなかったんです、私」
「…で、その後は…?」
「その後、何も変わらないまま、時が進んでいきました。そして、先輩は部活を引退し、卒業式を迎えました。私は、先輩の卒業式で役割があったので、来ていたんです。その時、先輩に呼ばれて、私は期待したんです。もしかして、告白してくれるんじゃないかって。でも、全然違ってて、ボタンをくれたんです。ブレザーのボタン。先輩は言いました。今までありがとう、と。それから、会っていません。しかも、私は忘れていたんです。先輩のこと。でも、雨宮さんを見て、思い出したんです。先輩だったんですね。私の初恋の相手は」
「…君だったのか…。僕じゃない」
「えっ…?どういうことですか?」
頭が混乱していた。一体どういうことなのか。
顔は、一緒だ。声も見た目も全て一緒なのに。
「ごめん、心配かけちゃって…」
「いえ、目を覚ましてくれたので、大丈夫です」
「ここ最近、頭痛がしてたんだよなぁ」
「それだと、その頭痛が…?」
「うん。この頭痛は脳腫瘍の痛みだって。取り敢えず、手術の日程も決めたし、大丈夫でしょ」
「それは良かったです…」
私は、先輩に聞かなければならない。あの事を。
「先輩…」
「どうした?」
「私には、好きな人がいました。高校生の時」
「…?」
「しかも、それが初めて好きになった人で、私の初恋の相手だったんです。彼は、私よりも1つ年上で、バスケ部に入ってたんです」
「…」
「で、私は、そのバスケ部のマネージャーをやることになって…。それが彼と私の出会いです。人と関わるのが苦手で、困ってた私に話しかけてくれたんです。それから好きになりました。でも、名前は知らないんです。聞かなかったんです、私」
「…で、その後は…?」
「その後、何も変わらないまま、時が進んでいきました。そして、先輩は部活を引退し、卒業式を迎えました。私は、先輩の卒業式で役割があったので、来ていたんです。その時、先輩に呼ばれて、私は期待したんです。もしかして、告白してくれるんじゃないかって。でも、全然違ってて、ボタンをくれたんです。ブレザーのボタン。先輩は言いました。今までありがとう、と。それから、会っていません。しかも、私は忘れていたんです。先輩のこと。でも、雨宮さんを見て、思い出したんです。先輩だったんですね。私の初恋の相手は」
「…君だったのか…。僕じゃない」
「えっ…?どういうことですか?」
頭が混乱していた。一体どういうことなのか。
顔は、一緒だ。声も見た目も全て一緒なのに。