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こちらの作品はホラーになっております。
ホラーが苦手な人は、読むのを辞めることをお勧めします。

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黒板の名前

#5

日記の主

「この日記帳、誰が使ってたか調べられないかな?」
悠真の問いに、蓮はうなずいた。
「図書室の貸出記録に、何か残ってるかもしれない。
でも、普通の記録じゃ見つからない。旧記録を見ないと」
その日の放課後、3人は図書室の奥にある“職員用資料室”へ向かった。
鍵は蓮が図書委員の先輩から借りてきていた。
「ここに、数年前の貸出記録が保管されてるはず」
資料室は、紙の匂いと静けさに包まれていた。
棚の奥から、蓮が一冊の分厚い台帳を取り出す。
「……あった。これ、5年前の記録」
ページをめくると、そこには生徒の名前と貸出本の一覧が並んでいた。
その中に、ひなたが指を止めた。
「これ……“神谷悠真”って書いてあるけど、日付が変じゃない?」
「え?」
悠真が覗き込むと、そこにはこう書かれていた。

神谷悠真
貸出:怪談集『名前のない子どもたち』
日付:平成27年3月12日

「……俺、小学生だったよ?この学校にいないはず」
蓮が眉をひそめる。
「つまり、“神谷悠真”という名前が、過去にも使われていた可能性がある」
「それって……俺の名前が、誰かの“借り物”だったってこと?」
ひなたがそっと言った。
「もしかして、日記の主は、悠真の名前を“残そう”としてたのかも……」
悠真は、日記帳を開いた。
すると、今まで空白だったページに、新しい文字が浮かび上がっていた。

“ぼくの名前は、神谷悠真だった。
でも、誰も覚えていない。
君がその名前を持っているなら、きっと意味がある。
ぼくは、君の中にいる。”

悠真は、言葉を失った。
自分の名前が、誰かの“記憶”であり、“願い”だったのかもしれない。
蓮が静かに言った。
「この怪異は、ただ怖いだけじゃない。
“忘れられた存在”が、誰かに思い出してほしいだけなんだ」
悠真は、日記帳を胸に抱えた。
その重みは、ただの紙ではなく、“誰かの人生”だった。

作者メッセージ

次回予告:「もうひとりの自分」
悠真は、自分の過去に向き合う。
小学生の頃に見た“影”の正体とは?
そして、名前に隠された真実が明らかになる――。

読んでいただきありがとうございます!
私はもうすぐでテストなので、少し更新が遅れるかもしれません…。
ご了承ください…。
次回もお楽しみに!

2025/10/15 17:12

Karen
ID:≫ 61HXE6WKDbwGM
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