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世の果てにある正解へ

#3

「八代さぁーん…………あの…聞いてます?勉強…じゃなくてゲームが楽しいのは分かりますけど、さっさと片付けてくれませんかね……」
八代さん、と呼ばれた男はその声がまるで聞こえてないように画面に向き合ったまま。
…静止画のように動かない。
八代「ごめんね、今忙しいから」
………とだけ言って切り捨てる。
痺れを切らしたのか、助手と見られる人がスマホを取り上げる。
八代は少し対抗するが、助手の方が力が強く諦めて手を離す。
八代「ちょっ………………デリカシーなさすぎ。水望ちゃんもスマホ取られたら嫌でしょ。」
水望「年齢不詳の学生のちゃん付けは小4までです。きついというか無理。」
八代「俺が小4だったらどうすんの」
水望「絶対ない」
水望はため息をつき、八代は「そんなー…」と呟き項垂れる。
水望はそんな八代を見て呆れたのか、はたまたかなり引いたのか知らないが、八代から少し離れたテーブルにスマホを置くと、「それより」と話を切り出した。
水望「昨日の異常気象、調査進めないんですか?このままだと大半の人が心配しますよ」
やはりか、と待っていたように八代は「それねー」と言い険しい表情で窓の外を見やる。
空には昨日起こった異常気象が嘘だったような、綺麗すぎる蒼が広がっている。
水望は同じように外を見て、「なんか、怖いくらい綺麗ですね。」と言葉を紡ぐ。
少し間があった後、八代が口を開いた。
八代「…こっちが下手に動いて、また降ってきたりしたら国民を殺してるのと同じ。水望ちゃん、それは君が許さない行為だ」
その言葉は水望の心に深く沈んできた。
水望「…………でも見殺しにはできない。早く解決しましょうよ」
水望は椅子から立ち上がると「…とりあえず早くここ片付けてください。足の踏み場ないんですよ……」と釘を刺すように言い、落ちていた本を拾い部屋から出て行った。
水望が出て行き、少しした後。
辺りは分厚い雲に覆われ、不安を煽るような薄暗さが広がる。
八代「…………………………片付ける暇なんてないんだよ。片付けたら、こんなことどうでもいいって言ってるのと同じだ」
本当に踏み場がない床に足を落とし、扉をギィ…と開ける。
八代「調べるの面倒いし、まずはやってみるか。」
雨なんか降っていないのに、傘立てに立ててあった少し変わった傘を手に取る。
バサッと開き、外へと出る。
さっきまであった雲はどこへやら、空はあの時みたいに快晴。
降水確率、0%。
葉が降るなんて嘘の話、そんなのもう言えない。
バラバラバラッ…………
葉が、また降る。

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作者メッセージ

よもぎです。
これからの展開を考えるととても面白い。

2026/05/03 18:28

よもぎ
ID:≫ 17/UklnAAecq6
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