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君の声が、聞こえない。

#6

ヒント

約10分後。彼女の予言通り雨はやみ、晴れ間さえ見える。

「みんなを探しにいこっか」

【はい!】

それから2人で歩き回ったが、班員の姿を見つけることは出来なかった。

【最後のチェックポイントに行きましょう!】

「だね」

彼女の考えにのり、歩みを進めた。


[水平線]

「あ~楽しかったぁ!」

あれから俺たちは無事合流することができ、時間内に学校に戻ることが出来た。

はぐれたときは焦ったが、合流出来たとき、ものすごく安心した。

あとは、君と話せたので収穫もあった。

今は、ショートホームルーム。

担任のくだらない話は、脳を経由せずに流れていく。

本当、早く終わらないかな。

どうやらその願いは届いたらしく、

「まぁ今日は疲れてるだろう。はよ帰れー」

という担任の一声で俺の眠気は散った。

リュックを背負い、教室から出る。

玄関は混んでいて、自分の靴を取るのだけで随分と時間がかかった。

やっとのことで外へ出ることができた。

次からはもう少し遅めに教室を出よう、そう思ったとき、突然誰かに、とんとん、と肩を叩かれた。

振り返ると、君がいた。

君は俺に1枚の紙切れを渡した。

【一緒に帰ってもいいですか?】

と、書いてあった。

「いいよ」

断る理由がなかった。

女子と一緒に帰ることに少し抵抗があるけど君ならいいや。

「家、どっち方面?」

【△△駅が私の家の最寄り駅です!】

「あ、俺そのもう2つ先だ」

【そうなんですね!じゃあ途中までよろです!】

「おっけー」

【あの、一緒に帰りたかったのは話があるからなんです】

「話って?」

【君って私の声、聞こえないんですよね?】

「うん聞こえない」

【なんでだろって思って気になったんです。理由があってそうなってると私は思うんです】

「理由?」

【はい、例えば…大袈裟だけど世界を救うとか?あとは、未来は君たちに託したっていう神様からの伝言だったり?ですかね】

「まじか。そんな重大な感じなの」

【いえ、ほんとのことは分かりません。ただの私の空想なので】

「なるほど」

【それで、これが本題。君と一緒に理由を探したいんです。この出来事に、どんなメッセージが込められてるのか気になるから。】

「探すって?」

【昔、君と同じような人がいたって言ったでしょう?その人はもう亡くなっちゃったんですけど、その人が言うには、ある絵本を見つけなければいけないらしいんです】

「絵本?」

【はい。その絵本に私の声が聞こえるようになるヒントがあるらしいんです】

「ヒントがあるの!?」

【そうらしいです!でも、どこにあるかわからないんです】

「探そ!!」

思わず大きな声がでてしまった。

君の声を聞きたいという思いが出すぎてしまった…なんとも恥ずかしい…

【じゃあ明日△△駅に集合です!ばいばいです!】

そういって君は電車を降りていく。

あまりの急展開についていけなかった。

気づいたら電車乗ってたし…

明日、探しに行くのか。

どのくらいかかるだろう。

絵本はただのヒントにすぎない。

答えにたどり着くまでにかなりかかるだろう。

不安と、どこからかやってくる期待で、胸がいっぱいになった。

そうして、俺たちの旅は始まった。











作者メッセージ

遅くなってすみません!!!!!!
完璧に忘れてましたw
完結できるように頑張ります!

2025/03/26 09:34

utane.
ID:≫ 6i3v.nsZ74mVw
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青春

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