夜の倉庫地区
錆びたコンテナが並び、風が隙間を抜けていく
かな「...静かすぎない?」
凛「...うん」
インカムからクロの声
クロ『対象はこのエリアにいる。警戒しろ』
海『新人初任務だ、派手にいくなよ〜』
かな「無理言うなって...」
かなは周囲を見渡す
暗闇。影。風の音
——でも
かなの視界に、違和感が走る
かな「...待って」
凛「...?」
かなは、ある一点をじっと見る
コンテナの影
ほんのわずか、揺れ方が違う
かな「...いる」
凛の目が細くなる
凛「どこ」
かな「正面じゃない...左奥、三つ目のコンテナの——」
その瞬間
ガンッ!!
金属音
上から何かが落ちる
凛「っ!」
とっさに後ろへ飛ぶ
鉄パイプが、さっきまで凛がいた場所に突き刺さる
海『うわ、トラップか!』
灯『危なっ...!』
かなの心臓が跳ねる
かな(今の...見えた)
でも、終わりじゃない
——さらに、違和感
かなの視界が、一瞬だけ“繋がる”
足音
呼吸
重心の移動
かな「...右から来る!!」
凛「!」
凛が振り向くより早く——
影が飛び出す
ナイフの光
かな「凛!!!」
気づいた時には、体が動いていた
かなは凛の腕を掴んで——
[太字]引き倒す[/太字]
空を切る刃
凛「...っ!」
地面に転がる二人
ナイフは、ほんの数センチ上を通り過ぎた
一瞬の静寂
凛の目が、大きく開く
凛「...かな」
かなの手は、まだ震えている
かな「...当たる未来、見えた」
荒い呼吸
かな「だから...変えた」
敵が距離を取る
凛はすぐに立ち上がる
凛「...下がって」
かな「...うん」
でも、かなの目はもう逸れていない
敵の足
肩
視線
全部、見ている
かな「...次、左フェイント」
凛「了解」
敵が動く
——その通りに
凛は一歩先に動く
一撃
影が崩れる
静寂が戻る
数秒後
かなはその場にへたり込む
かな「はぁ...はぁ...」
凛が近づく
凛「...助けられた」
かな「...怖かった...」
かなは、少し笑う
かな「でも、間に合った」
凛は、かなの手を見る
まだ震えている
凛はそっと、その手を握る
凛「...ありがとう」
かな「...うん」
インカムが賑やかになる
海『ナイス新人!!』
灯『かっこよかったよ今の!』
烈『判断が早い』
クロ『...確定だな』
かな「?」
クロ『その能力は本物だ』
かなは、夜空を見上げる
さっきまで怖かった闇が、少し違って見える。
かな「……私」
かな「ちゃんと、役に立てた?」
凛は即答する
凛「...うん」
凛「いなかったら、今のは避けられてない」
かなの目に、少しだけ涙が浮かぶ
でも今度は——落ちなかった
かな「...そっか」
かなは立ち上がる
かな「じゃあこれからも」
凛を見る
かな「全部、先に見つけるね」
凛「...任せる」
二人の影が、並ぶ。
今度はもう——
[太字]守る側[/太字]として
続く...
錆びたコンテナが並び、風が隙間を抜けていく
かな「...静かすぎない?」
凛「...うん」
インカムからクロの声
クロ『対象はこのエリアにいる。警戒しろ』
海『新人初任務だ、派手にいくなよ〜』
かな「無理言うなって...」
かなは周囲を見渡す
暗闇。影。風の音
——でも
かなの視界に、違和感が走る
かな「...待って」
凛「...?」
かなは、ある一点をじっと見る
コンテナの影
ほんのわずか、揺れ方が違う
かな「...いる」
凛の目が細くなる
凛「どこ」
かな「正面じゃない...左奥、三つ目のコンテナの——」
その瞬間
ガンッ!!
金属音
上から何かが落ちる
凛「っ!」
とっさに後ろへ飛ぶ
鉄パイプが、さっきまで凛がいた場所に突き刺さる
海『うわ、トラップか!』
灯『危なっ...!』
かなの心臓が跳ねる
かな(今の...見えた)
でも、終わりじゃない
——さらに、違和感
かなの視界が、一瞬だけ“繋がる”
足音
呼吸
重心の移動
かな「...右から来る!!」
凛「!」
凛が振り向くより早く——
影が飛び出す
ナイフの光
かな「凛!!!」
気づいた時には、体が動いていた
かなは凛の腕を掴んで——
[太字]引き倒す[/太字]
空を切る刃
凛「...っ!」
地面に転がる二人
ナイフは、ほんの数センチ上を通り過ぎた
一瞬の静寂
凛の目が、大きく開く
凛「...かな」
かなの手は、まだ震えている
かな「...当たる未来、見えた」
荒い呼吸
かな「だから...変えた」
敵が距離を取る
凛はすぐに立ち上がる
凛「...下がって」
かな「...うん」
でも、かなの目はもう逸れていない
敵の足
肩
視線
全部、見ている
かな「...次、左フェイント」
凛「了解」
敵が動く
——その通りに
凛は一歩先に動く
一撃
影が崩れる
静寂が戻る
数秒後
かなはその場にへたり込む
かな「はぁ...はぁ...」
凛が近づく
凛「...助けられた」
かな「...怖かった...」
かなは、少し笑う
かな「でも、間に合った」
凛は、かなの手を見る
まだ震えている
凛はそっと、その手を握る
凛「...ありがとう」
かな「...うん」
インカムが賑やかになる
海『ナイス新人!!』
灯『かっこよかったよ今の!』
烈『判断が早い』
クロ『...確定だな』
かな「?」
クロ『その能力は本物だ』
かなは、夜空を見上げる
さっきまで怖かった闇が、少し違って見える。
かな「……私」
かな「ちゃんと、役に立てた?」
凛は即答する
凛「...うん」
凛「いなかったら、今のは避けられてない」
かなの目に、少しだけ涙が浮かぶ
でも今度は——落ちなかった
かな「...そっか」
かなは立ち上がる
かな「じゃあこれからも」
凛を見る
かな「全部、先に見つけるね」
凛「...任せる」
二人の影が、並ぶ。
今度はもう——
[太字]守る側[/太字]として
続く...
- 1.お仕事は明日から
- 2.私のアジト
- 3.私の専用武器
- 4.最初のお仕事
- 5.私の夜
- 6.私の学校-ホームルーム編-
- 7.私の学校-2-
- 8.アジトへのご挨拶前
- 9.お部屋の紹介
- 10.この場所、嫌いじゃないかも
- 11.夕焼け色の帰り道
- 12.夕焼けの向こうに、まだ帰れない
- 13.静かな朝に帰りたい場所
- 14.放課後までの、長い朝
- 15.凛の放課後
- 16.帰る場所がある暗殺者
- 17.影に溶ける心臓
- 18.夜の向こう側へ
- 19.影がほどける夜
- 20.普通って、こんなににぎやか
- 21.普通のフリをした夜へ
- 22.影が戻る場所
- 23.静かな灯りの中で
- 24.ただいまの、その先で
- 25.気づいてしまった違和感
- 26.近づく距離、隠せない影
- 27.影の輪郭
- 28.知らないフリのはじまり
- 29.踏み込んだ境界線
- 30.監視の先に
- 31.呼び出し
- 32.真実を渡す夜
- 33.夜のすべて
- 34.影が重なる夜
- 35.影の扉が、もう1人を迎える夜
- 36.震える手と踏み出す一歩
- 37.ずるい先輩・負けず嫌いの後輩
- 38.見えない一歩先
- 39.0.3秒の未来で、君を掴む
- 40.教室に混ざった違和感
- 41.読めない敵