ホシの世界
昼でも星が浮かぶ空の下、青い光がわずかに揺れる場所がある
その中心で、ひとりの男が寝転がっていた
青いヘッドホン
閉じた目
[漢字]彗[/漢字][ふりがな]すい[/ふりがな]「...」
音楽だけが、彼の世界
周りの音は、全部遮断されている
風が吹く
星の砂がさらさらと流れる
小さな動物が、彗の近くに近づく
ぴくっ
――バチッ
見えないほど細い青い光が走る
でも、それは当たらないように逸れていく
彗「...あー...びっくりした...」
目を開ける
彗「...来るなって言ってんのに...」
小さな動物を見下ろす
少しだけ沈黙
彗「...怪我、してねぇよな」
そっと手を伸ばす
今度は、何も起きない
撫でる
彗「...お前はいいよ...」
また目を閉じる
しばらくして
遠くで、大きな声
「ねぇ!!」
その瞬間
――バチバチバチッ!!
青い光が弾ける
彗「ッ触んなって...!」
反射的に体が動く
近づいてきた何かが、弾き飛ばされる
静寂
彗はゆっくり起き上がる
彗「...はぁ...」
ヘッドホンを少しずらす
彗「...あんたも物好きだね。俺なんか見てて楽しい?」
誰もいない
ただ星が浮かんでいるだけ
彗はまた寝転がる
彗「...俺に関わらないでほしいんだけど...」
小さく呟く
空を、ぼんやり見る
星がひとつ、流れる
彗「...」
手を伸ばす
でも、届かない
彗「...まぁ...俺には関係ないけどな」
目を閉じる
でも、少しだけ
本当に少しだけ
ヘッドホンを外す
静かな世界の音が、わずかに入ってくる
風の音
星の砂の音
そして――誰かの声の残り
「...」
彗は一瞬だけ息を止める
でもすぐに、ヘッドホンを戻す
彗「...これでいいんだ」
小さく呟く
彗「...俺が居ないほうが、みんな安全なんだからさ...」
青い光が、静かに揺れる
誰にも触れられない距離で
でもその奥で――
「...また人と話したい」
その声だけは、星にならずに残っていた
続く...
昼でも星が浮かぶ空の下、青い光がわずかに揺れる場所がある
その中心で、ひとりの男が寝転がっていた
青いヘッドホン
閉じた目
[漢字]彗[/漢字][ふりがな]すい[/ふりがな]「...」
音楽だけが、彼の世界
周りの音は、全部遮断されている
風が吹く
星の砂がさらさらと流れる
小さな動物が、彗の近くに近づく
ぴくっ
――バチッ
見えないほど細い青い光が走る
でも、それは当たらないように逸れていく
彗「...あー...びっくりした...」
目を開ける
彗「...来るなって言ってんのに...」
小さな動物を見下ろす
少しだけ沈黙
彗「...怪我、してねぇよな」
そっと手を伸ばす
今度は、何も起きない
撫でる
彗「...お前はいいよ...」
また目を閉じる
しばらくして
遠くで、大きな声
「ねぇ!!」
その瞬間
――バチバチバチッ!!
青い光が弾ける
彗「ッ触んなって...!」
反射的に体が動く
近づいてきた何かが、弾き飛ばされる
静寂
彗はゆっくり起き上がる
彗「...はぁ...」
ヘッドホンを少しずらす
彗「...あんたも物好きだね。俺なんか見てて楽しい?」
誰もいない
ただ星が浮かんでいるだけ
彗はまた寝転がる
彗「...俺に関わらないでほしいんだけど...」
小さく呟く
空を、ぼんやり見る
星がひとつ、流れる
彗「...」
手を伸ばす
でも、届かない
彗「...まぁ...俺には関係ないけどな」
目を閉じる
でも、少しだけ
本当に少しだけ
ヘッドホンを外す
静かな世界の音が、わずかに入ってくる
風の音
星の砂の音
そして――誰かの声の残り
「...」
彗は一瞬だけ息を止める
でもすぐに、ヘッドホンを戻す
彗「...これでいいんだ」
小さく呟く
彗「...俺が居ないほうが、みんな安全なんだからさ...」
青い光が、静かに揺れる
誰にも触れられない距離で
でもその奥で――
「...また人と話したい」
その声だけは、星にならずに残っていた
続く...