昼と夜の境目
ホシの世界の空は、淡くにじんでいた
人々は星を見上げて
今日が“安全”かどうかを占う
「ねえ、あの揺れてる星、見える?あれ、誰かの“夢”らしいわ」
広場の噴水のそば
色あせたコートを着た影が、楽しそうに立っていた
くるくると、指先に蝶をとまらせて
[太字]ロス[/太字]「こんにちは!」
声は明るく、子どもみたい
でも、その目は、どこにも向いていない
通りすがりの男が、足を止める
「...君、大丈夫か?」
ロスは、首をかしげる
ロス「逃げないでよ〜」
男の背後で
空の星が、やわらかく歪んだ
男は、急に立ちすくむ
「...え? なに、これ...?」
ロスは、楽しそうに笑う
ロス「あれぇ?返事してくれないの?あっ!幻覚見てるからかぁ!」
男の世界は、もう“夢”の中
ロスは、ひらりと蝶を放つ
ロス「なにやってるのぉ?」
男は叫ぶ
けれど、誰にも聞こえない
ロスは、空を見上げる
ロス「...みなさん、夢って、きれいですよね」
彼の能力――
『胡蝶の夢』
触れずに、壊さずに
“現実”だけをすり替える力
そして彼の星は
空に二重に映っている
本物か、偽物か
それを知っているのは――
ロスだけだった
ホシの世界の空は、淡くにじんでいた
人々は星を見上げて
今日が“安全”かどうかを占う
「ねえ、あの揺れてる星、見える?あれ、誰かの“夢”らしいわ」
広場の噴水のそば
色あせたコートを着た影が、楽しそうに立っていた
くるくると、指先に蝶をとまらせて
[太字]ロス[/太字]「こんにちは!」
声は明るく、子どもみたい
でも、その目は、どこにも向いていない
通りすがりの男が、足を止める
「...君、大丈夫か?」
ロスは、首をかしげる
ロス「逃げないでよ〜」
男の背後で
空の星が、やわらかく歪んだ
男は、急に立ちすくむ
「...え? なに、これ...?」
ロスは、楽しそうに笑う
ロス「あれぇ?返事してくれないの?あっ!幻覚見てるからかぁ!」
男の世界は、もう“夢”の中
ロスは、ひらりと蝶を放つ
ロス「なにやってるのぉ?」
男は叫ぶ
けれど、誰にも聞こえない
ロスは、空を見上げる
ロス「...みなさん、夢って、きれいですよね」
彼の能力――
『胡蝶の夢』
触れずに、壊さずに
“現実”だけをすり替える力
そして彼の星は
空に二重に映っている
本物か、偽物か
それを知っているのは――
ロスだけだった