アジトを出たあと、夜の風が凛の頬を冷やした
凛「...逃げない」
スマホを握る指が、少し震える
凛は、かなにメッセージを送った
凛『今日、少し話したい』
すぐに返事が来た
かな『え、どうしたの?大丈夫?』
かな『今からでもいいよ!』
公園の街灯の下
ブランコが、きい、と小さく鳴っている
かな「凛?」
走ってきたかなが、息を整える
かな「急にどうしたの?」
凛は、しばらく黙ったまま空を見た
凛「...私は」
言葉が、喉に引っかかる
凛「……普通の、学生じゃありません」
かなの目が、見開かれる
かな「...え?」
凛「...危ないことに、関わっています」
かな「それって...」
凛は一歩下がる
凛「...だから、離れた方がいい」
かなは、首を振った
かな「それ、凛の本音じゃないでしょ」
沈黙
風が、二人の間を通り抜ける
かな「凛がどこにいても、私は味方だよ」
凛の目に、わずかに涙がにじむ
凛「...それが、一番、怖いの」
——失うのが、怖いから
凛は、すべてを話す覚悟を固めた
続く...
凛「...逃げない」
スマホを握る指が、少し震える
凛は、かなにメッセージを送った
凛『今日、少し話したい』
すぐに返事が来た
かな『え、どうしたの?大丈夫?』
かな『今からでもいいよ!』
公園の街灯の下
ブランコが、きい、と小さく鳴っている
かな「凛?」
走ってきたかなが、息を整える
かな「急にどうしたの?」
凛は、しばらく黙ったまま空を見た
凛「...私は」
言葉が、喉に引っかかる
凛「……普通の、学生じゃありません」
かなの目が、見開かれる
かな「...え?」
凛「...危ないことに、関わっています」
かな「それって...」
凛は一歩下がる
凛「...だから、離れた方がいい」
かなは、首を振った
かな「それ、凛の本音じゃないでしょ」
沈黙
風が、二人の間を通り抜ける
かな「凛がどこにいても、私は味方だよ」
凛の目に、わずかに涙がにじむ
凛「...それが、一番、怖いの」
——失うのが、怖いから
凛は、すべてを話す覚悟を固めた
続く...
- 1.お仕事は明日から
- 2.私のアジト
- 3.私の専用武器
- 4.最初のお仕事
- 5.私の夜
- 6.私の学校-ホームルーム編-
- 7.私の学校-2-
- 8.アジトへのご挨拶前
- 9.お部屋の紹介
- 10.この場所、嫌いじゃないかも
- 11.夕焼け色の帰り道
- 12.夕焼けの向こうに、まだ帰れない
- 13.静かな朝に帰りたい場所
- 14.放課後までの、長い朝
- 15.凛の放課後
- 16.帰る場所がある暗殺者
- 17.影に溶ける心臓
- 18.夜の向こう側へ
- 19.影がほどける夜
- 20.普通って、こんなににぎやか
- 21.普通のフリをした夜へ
- 22.影が戻る場所
- 23.静かな灯りの中で
- 24.ただいまの、その先で
- 25.気づいてしまった違和感
- 26.近づく距離、隠せない影
- 27.影の輪郭
- 28.知らないフリのはじまり
- 29.踏み込んだ境界線
- 30.監視の先に
- 31.呼び出し
- 32.真実を渡す夜
- 33.夜のすべて
- 34.影が重なる夜
- 35.影の扉が、もう1人を迎える夜
- 36.震える手と踏み出す一歩
- 37.ずるい先輩・負けず嫌いの後輩
- 38.見えない一歩先