凛の部屋は、アジトとは違って静かすぎた
壁時計の秒針の音が、やけに大きく聞こえる
凛「...」
ベッドに腰を下ろし、スマホを手に取る
画面には、[太字]かな[/太字]の名前
凛は少しだけ迷ってから、通話ボタンを押した。
プルルル,プルルル...
かな『りーん!おかえり〜!』
凛「...ただいま」
かなの声は、昼間の教室そのままで
胸の奥が、ふっと軽くなる
かな『今日どうだった?』
凛「...普通」
かな『絶対ウソ〜!』
凛は小さく息を吐く
凛「ちょっと、疲れた」
かな『そりゃそうだよ〜。りん、無理しすぎだもん』
その言葉に、凛は何も言えなくなる
かな『でもさ、ちゃんと声聞けたから安心した』
凛「...私も」
少しの沈黙
通話の向こうで、かなが笑った
かな『明日、一緒に帰ろ?』
凛「...うん」
かな『約束だよ!』
凛「...約束』
凛はスマホを胸に当てる
影の世界から戻ってきたあと、
現実に引き留めてくれる声
凛「...おやすみなさい」
かな『おやすみ、りん!』
通話が切れても、
その声は、しばらく心に残っていた
——夜は終わった
でも、ひとりじゃない
続く...
壁時計の秒針の音が、やけに大きく聞こえる
凛「...」
ベッドに腰を下ろし、スマホを手に取る
画面には、[太字]かな[/太字]の名前
凛は少しだけ迷ってから、通話ボタンを押した。
プルルル,プルルル...
かな『りーん!おかえり〜!』
凛「...ただいま」
かなの声は、昼間の教室そのままで
胸の奥が、ふっと軽くなる
かな『今日どうだった?』
凛「...普通」
かな『絶対ウソ〜!』
凛は小さく息を吐く
凛「ちょっと、疲れた」
かな『そりゃそうだよ〜。りん、無理しすぎだもん』
その言葉に、凛は何も言えなくなる
かな『でもさ、ちゃんと声聞けたから安心した』
凛「...私も」
少しの沈黙
通話の向こうで、かなが笑った
かな『明日、一緒に帰ろ?』
凛「...うん」
かな『約束だよ!』
凛「...約束』
凛はスマホを胸に当てる
影の世界から戻ってきたあと、
現実に引き留めてくれる声
凛「...おやすみなさい」
かな『おやすみ、りん!』
通話が切れても、
その声は、しばらく心に残っていた
——夜は終わった
でも、ひとりじゃない
続く...
- 1.お仕事は明日から
- 2.私のアジト
- 3.私の専用武器
- 4.最初のお仕事
- 5.私の夜
- 6.私の学校-ホームルーム編-
- 7.私の学校-2-
- 8.アジトへのご挨拶前
- 9.お部屋の紹介
- 10.この場所、嫌いじゃないかも
- 11.夕焼け色の帰り道
- 12.夕焼けの向こうに、まだ帰れない
- 13.静かな朝に帰りたい場所
- 14.放課後までの、長い朝
- 15.凛の放課後
- 16.帰る場所がある暗殺者
- 17.影に溶ける心臓
- 18.夜の向こう側へ
- 19.影がほどける夜
- 20.普通って、こんなににぎやか
- 21.普通のフリをした夜へ
- 22.影が戻る場所
- 23.静かな灯りの中で
- 24.ただいまの、その先で
- 25.気づいてしまった違和感
- 26.近づく距離、隠せない影
- 27.影の輪郭
- 28.知らないフリのはじまり
- 29.踏み込んだ境界線
- 30.監視の先に
- 31.呼び出し
- 32.真実を渡す夜
- 33.夜のすべて
- 34.影が重なる夜
- 35.影の扉が、もう1人を迎える夜
- 36.震える手と踏み出す一歩
- 37.ずるい先輩・負けず嫌いの後輩
- 38.見えない一歩先