夕焼けに染まった校門を出ると、かなは満足そうに伸びをした。
かな「今日も生きた〜!凛、寄り道決定ね!」
凛「どこに?」
かな「駅前のクレープ屋!新作出たんだよ〜」
凛「甘いの多すぎ...」
かな「えー!じゃあ半分こね!」
二人は並んで歩きながら、他愛もない話を続けた。
テストのこと、クラスの噂、どうでもいいテレビの話。
凛はその一つ一つが、胸の奥にしみ込んでいくのを感じていた。
――これが、“普通”
クレープを食べ終える頃、空はすっかり群青色に変わっていた。
かな「じゃ、また明日ね!凛!」
凛「うん。気をつけて」
かなの背中が人混みに消えていくのを見届けてから、凛はゆっくりと歩き出した。
家に帰ると、部屋は静まり返っている。
カーテンの隙間から、街のネオンが細く差し込む。
凛「...時間だ」
スマホを開く。
クロ『北側倉庫、動きあり。合流地点はB』
凛「...[小文字]了解[/小文字]」
制服から黒いパーカーに着替え、髪をまとめる。
鏡に映る自分は、さっきまでの“クラスメイト”とは別の顔をしていた。
凛「...少しだけ、行ってきます」
夜の風が、ベランダから吹き込む。
凛は軽く身を翻し、影の中へと溶けていった。
――守りたい“普通”があるからこそ、
凛は今日も、闇へ向かう。
その背中に、誰も気づかないまま。
続く...
かな「今日も生きた〜!凛、寄り道決定ね!」
凛「どこに?」
かな「駅前のクレープ屋!新作出たんだよ〜」
凛「甘いの多すぎ...」
かな「えー!じゃあ半分こね!」
二人は並んで歩きながら、他愛もない話を続けた。
テストのこと、クラスの噂、どうでもいいテレビの話。
凛はその一つ一つが、胸の奥にしみ込んでいくのを感じていた。
――これが、“普通”
クレープを食べ終える頃、空はすっかり群青色に変わっていた。
かな「じゃ、また明日ね!凛!」
凛「うん。気をつけて」
かなの背中が人混みに消えていくのを見届けてから、凛はゆっくりと歩き出した。
家に帰ると、部屋は静まり返っている。
カーテンの隙間から、街のネオンが細く差し込む。
凛「...時間だ」
スマホを開く。
クロ『北側倉庫、動きあり。合流地点はB』
凛「...[小文字]了解[/小文字]」
制服から黒いパーカーに着替え、髪をまとめる。
鏡に映る自分は、さっきまでの“クラスメイト”とは別の顔をしていた。
凛「...少しだけ、行ってきます」
夜の風が、ベランダから吹き込む。
凛は軽く身を翻し、影の中へと溶けていった。
――守りたい“普通”があるからこそ、
凛は今日も、闇へ向かう。
その背中に、誰も気づかないまま。
続く...
- 1.お仕事は明日から
- 2.私のアジト
- 3.私の専用武器
- 4.最初のお仕事
- 5.私の夜
- 6.私の学校-ホームルーム編-
- 7.私の学校-2-
- 8.アジトへのご挨拶前
- 9.お部屋の紹介
- 10.この場所、嫌いじゃないかも
- 11.夕焼け色の帰り道
- 12.夕焼けの向こうに、まだ帰れない
- 13.静かな朝に帰りたい場所
- 14.放課後までの、長い朝
- 15.凛の放課後
- 16.帰る場所がある暗殺者
- 17.影に溶ける心臓
- 18.夜の向こう側へ
- 19.影がほどける夜
- 20.普通って、こんなににぎやか
- 21.普通のフリをした夜へ
- 22.影が戻る場所
- 23.静かな灯りの中で
- 24.ただいまの、その先で
- 25.気づいてしまった違和感
- 26.近づく距離、隠せない影
- 27.影の輪郭
- 28.知らないフリのはじまり
- 29.踏み込んだ境界線
- 30.監視の先に
- 31.呼び出し
- 32.真実を渡す夜
- 33.夜のすべて
- 34.影が重なる夜
- 35.影の扉が、もう1人を迎える夜
- 36.震える手と踏み出す一歩
- 37.ずるい先輩・負けず嫌いの後輩
- 38.見えない一歩先