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私は今日から新人暗殺者(閲覧数400ありがとう!)

#17

影に溶ける心臓

夜風が、凛の頬をかすめる。

ビルの屋上から屋上へ、影を縫うように移動する。

心臓がうるさい。

耳鳴りみたいに、胸の奥で鳴り続ける。

凛「...位置、確認」
クロ『...北棟三階、窓際。操縦端末の光、見えるはずだ』

凛は息を殺し、窓の縁に指をかける。

薄く開いたカーテンの隙間。

机に向かって座る、あの男。

灯『...ドローン、まだ飛んでる』
烈『凛、焦るな。タイミングは任せる』
海『笑って帰ってこいよ〜?』
凛「...うん」

ゆっくり、窓を押す。

音がしないよう、ほんの数センチだけ。

キーボードの音。

画面には、街の上空を飛ぶ無数の光点。

凛「...今、止める」

一歩、踏み出した瞬間——

男が振り向いた。

男「誰だ——」

凛は反射で距離を詰め、

ナイフを喉元ではなく、端末の電源ケーブルに突き立てた。

バチッ、と火花が散る。

同時に、イヤーピースから声。

クロ『...侵入確認。今、ドローン停止』
灯『...全部、落ちた!』
烈『よくやった!』

男は呆然と凛を見ている。

怒りも、恐怖も、言葉も出ない顔。

凛「...あなたは、止めた」

男の手から、端末が床に落ちる。

凛は一瞬だけ、目を伏せた。

凛「...でも、生きて」

煙の中、窓から身を翻す。

夜の風が、さっきより少しだけ冷たくない。

クロ『...帰ってこい、凛』
凛「...うん」

遠くで、サイレンが鳴り始める。

でもその音は、もう怖くなかった。

凛は影に溶けながら、

“帰る場所”へと向かう。

続く...

作者メッセージ

おかしな点があれば教えてくれると幸いです໒꒱· ゚

2026/02/01 08:52

わらもち໒꒱· ゚
ID:≫ 78wLiWFXtqVI2
コメント

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