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私は今日から新人暗殺者(閲覧数50ありがとう!)

#12

夕焼けの向こうに、まだ帰れない

部屋の電気をつける。

ぱち、という音と一緒に、白い光が凛を包む。

凛「...明るすぎ」

カーテンを少しだけ閉めて、夕焼けの赤を細い線にする。

それでも、さっき見たあの真っ赤な空が、まだ目の奥に残っていた。

凛は、灯からもらったクッキーを机の上に置く。

小さな袋に、丸いクッキーが二枚。

凛「...こんなの、久しぶり」

一枚を手に取って、しばらく眺める。

食べるのがもったいない、というより――

誰かにもらった、という事実が、少し重たかった。

凛「...あの人たち...」

海の大きな声。

灯の無邪気な笑顔。

烈のふざけた態度。

そして――クロの、あの一瞬の視線。

凛は、クッキーを一口かじる。

さくっ。

凛「...甘いなぁ」

口の中に広がる甘さが、胸の奥までじんわり染みてくる。

凛「...変なの」

あんな場所、騒がしくて、落ち着かなくて。

いつもなら、すぐに距離を置くはずなのに。

ベッドに腰を下ろして、スマホを取り出す。

画面を見つめたまま、何もせずに数秒。

凛「...」

一度、ロックを解除して、また閉じる。

凛「...また、行ってもいいのかな」

誰に聞くでもない小さな声。

部屋の静けさが、それをそのまま受け止める。

窓の外では、夕焼けが少しずつ紫に変わっていた。

凛は、もう一枚のクッキーをそっと袋から出す。

凛「...次に会うまで、取っておこう」

そう言って、小さく微笑んだ。

――あの騒がしい場所が、

なぜか“帰る場所”みたいに思えてしまったことを、

凛はまだ、認めたくなかった。

続く...

作者メッセージ

凛ちゃんに帰る場所が見えてきている?!
凛ちゃんは愛されてるねぇ〜
おかしな点があれば教えてくれると幸いです໒꒱· ゚

2026/01/26 20:57

わらもち໒꒱· ゚
ID:≫ 78wLiWFXtqVI2
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