花 火 と 君 の 心 模 様 と
赫side
俺は 人の 多い 駅の ホームの 上で 、 一人 、 スマホを 握りしめて 幼馴染を 待っていた 。
やがて 、 電車が ホームに 滑り込んでくる 。
人が 、 電車から 沢山 降りてきた 。
その中には 、 着物を 着た 可愛い 女の子 も 、 いる 。
… やっぱり 、 幼馴染の 桃くんも 俺 じゃなくて そういう 可愛い 女の子の 方が 、 好きだよね 。
だって 俺も 桃くんも 、 男の子 だもんね 。
なんて 、 また すぐに 思考が 桃くんに 行って しまう 。
俺が 俯いて 甚平の 裾を 握っていると 。
桃
「 お っ 、 赫じゃん 」
「 案外 合流 しやすかったな 」
桃くんが 俺に 手を 振って 笑いかけてきた 。
桃くんは 浴衣を 着ていた 。
俺よりも 20センチも 高い 桃くん は 、 浴衣が 悔しいくらい よく 似合っていた 。
… カッコいいな 。
俺の 頬は 自然と 赤く 染まる 。
そんな 顔を 見せたくなくて 、 俺は ぷいっと そっぽを 向いた 。
赫
「 … 遅い 」
「 俺 、 めちゃくちゃ 待ったんだけど … っ 」
桃
「 ごめん ごめん 笑 」
「 意外と 電車 混んでてさ 」
「 やっぱ 大規模な 花火大会 なんだな ~ 」
そう 。
今日は 、 花火大会 の 日 。
俺の 地元で 行われるんだけど 、 有料観覧席の 料金は 、 俺たち 高校生が 払うには ちょっと 高い 。
そこで 、 俺の 住む マンションの 屋上から 見ることに したのだ 。
俺は この 辺りに 住んでて 観光に来た 人が 知らないような 小道も 知ってるから 、 人混みも 避けれる 。
赫
「 当たり前 じゃん 」
「 … ほら ホーム で ダラダラ してないで 早く 行こ 」
桃
「 そ - だな 」
「 てか 赫 、 甚平 似合ってんな 」
「 可愛い 」
… っ 。
反則 、 それ 。
期待しちゃうじゃん 。
桃くんも 、 俺の ことが 好きなの かな 、 って 。
ピッと 改札に 切符を 入れて 、 俺たちは 駅を 出る 。
いつもは 静かな 道が 、 今日は やけに 混んでいる 。
桃
「 屋台とか あんの ? 」
「 俺 りんご飴 食べたこと ないんだよな ~ 」
赫
「 … ある けど めっちゃ 並んでるよ ? 」
桃
「 大丈夫 大丈夫 ! 」
「 どうせ 喋ってたら 一瞬だろ ? 」
そう 言って 笑う 桃くんの 笑顔が 、 俺には すごく 眩しく 見えた 。
すると 、 桃くんが 近くの 男女を 見て 、 俺に 耳打ち する 。
桃
「 ここ カップル 多いな 笑 」
俺は 変に 意識を してしまって 。
赫
「 う 、 うるさい ‼︎ 」
「 そんなの どうだって いいでしょ っ 」
多分 、 今の 俺の 耳 、 真っ赤だ 。
ほんと 、 桃くんと いると 感情が コントロール 出来ない どころか 、 真逆に なってしまう 。
桃
「 あ 、 見て 赫 ! 」
「 りんご 飴の 屋台 ある ! 」
フルーツ 飴 、 と 書かれた 看板が 出ている 小さな 屋台 。
案外 人も 並んでなくて 、 桃くんは 其方へ かけていった 。
赫
「 ちょ 、 待ってよ 桃くん ‼︎ 」
運動部の 桃くんが 走った スピードに 俺が 追いつける はずも なく 。
赫
「 つ 、 疲れた … 」
桃
「 え 、 赫 体力 ないな 」
赫
「 桃くんが 体力 馬鹿な だけ ! 」
店の 前で そんな 言い合いを 始めてしまう 。
本当なら 、 もっと 甘えて 。
もっと 距離を 詰めたかったのに 。
そんな 俺の 思いも 知らず 、 桃くんは りんご飴を 頼む 。
桃
「 りんご飴 一つ お願いします ‼︎ 」
店長
「 はい 、 800円ね 」
桃
「 あ 、 赫も なんか いる ? 」
赫
「 いちご飴 、 買おっかな 」
桃
「 じゃあ いちご飴も 一つ お願いします ~ ! 」
店長
「 じゃあ 二つで 1300円 ね 」
桃
「 はい 、 」
そう 言って 何事も ないかのように 桃くんは 1300円 払う 。
赫
「 え 、 いや 俺が 払う けど ! 」
桃
「 いいって いいって 」
「 まあ 案内代 だと 思っといて 」
赫
「 …… 」
俺が 誘ったのに 。
俺が 案内するよ って 言ったのに 。
何だか 悪い気が した 。
でも 。
赫
「 じゃあ 、、 お言葉に 甘えて 」
桃
「 珍しく 素直じゃん 笑 」
桃くんの 優しさが 嬉しくて 、 俺は つい そう 言った 。
桃
「 はい 、 いちご飴 」
赫
「 ありがと 」
パリ っ 。
いちご飴を かじると 、 甘い 汁が 出てきた 。
美味しい 。
毎年 食べてる はずなのに 、 いつもより ずっと 美味しい 。
桃
「 美味い ? 」
赫
「 うん 」
桃
「 一口 ちょーだい 」
え っ 。
俺は フリーズ した 。
だって 。
そんなの 。
赫
「 … 間接キス じゃん 」
桃
「 え っ ? 笑 」
すると 、 桃くんは 吹き出してしまった 。
何が 可笑しいの と 聞いても 答えてくれない 。
笑い続けて 、 少しすると 、 桃くんは 言った 。
桃
「 何 、 俺の こと 好きなの ? 笑 」
赫
「 … ⁈ 」
まさか そんな ことを 聞かれるとは 思っておらず 。
驚いて 俺は いちご飴を 吹き出しかけた 。
赫
「 … っっ 」
「 秘密 ‼︎‼︎‼︎ 」
桃
「 図星かよ 笑 」
赫
「 ほら 、 早く 行かないと 花火 始まるでしょ ‼︎ 」
何の 「 ほら 」 かは 分からないけど 、 俺は 焦って 桃くんの 腕を 掴んだ 。
桃
「 だな 」
空は 少しずつ 暗く なって 行っていた 。
会場の 近くに 、 どんどん 人が 集まる 。
その中を 俺は かき分けて 進む 。
赫
「 桃くん 、 こっち 」
桃
「 おぅ 」
赫
「 … 迷子に なったら 知らないよ 」
桃
「 え ~ 」
「 そこは 探してくれよ 」
バカみたいな ことを 言い合いつつ 屋上へ 上がる 。
赫
「 … あと 一応 言っとくけど 、 花火 、 最初に 上がるやつは 試し打ちだからね 」
桃
「 マジかよ 」
赫
「 マジ 」
そう 。
何だって 最初は 試し打ち から なんだ 。
赫
「 あのさ 、 桃くん 」
桃
「 何 」
赫
「 …… 好き 、 だよ 」
…… 。
桃くんは 返事を しない 。
桃
「 知ってる 笑 」
「 それで ? 」
赫
「 い 、 意地悪 ! 」
そんな 会話を していると 、 気付かぬ間に 試し打ちは 終わっていた 。
パーン っっっっ 。
オープニング の 、 大きな 花火が 上がる 。
辺りから 、 大きな 歓声も 、 上がる 。
その 音に 紛れて 、 俺は ぼそりと 言った 。
赫
「 愛してる 」
「 だから 」
すぅっと 俺は 肺いっぱいに 息を 吸う 。
赫
「 …… 付き合って 」
そう 、 これが 、 本番 。
本当に 言いたかった ことなんだ 。
俺は 人の 多い 駅の ホームの 上で 、 一人 、 スマホを 握りしめて 幼馴染を 待っていた 。
やがて 、 電車が ホームに 滑り込んでくる 。
人が 、 電車から 沢山 降りてきた 。
その中には 、 着物を 着た 可愛い 女の子 も 、 いる 。
… やっぱり 、 幼馴染の 桃くんも 俺 じゃなくて そういう 可愛い 女の子の 方が 、 好きだよね 。
だって 俺も 桃くんも 、 男の子 だもんね 。
なんて 、 また すぐに 思考が 桃くんに 行って しまう 。
俺が 俯いて 甚平の 裾を 握っていると 。
桃
「 お っ 、 赫じゃん 」
「 案外 合流 しやすかったな 」
桃くんが 俺に 手を 振って 笑いかけてきた 。
桃くんは 浴衣を 着ていた 。
俺よりも 20センチも 高い 桃くん は 、 浴衣が 悔しいくらい よく 似合っていた 。
… カッコいいな 。
俺の 頬は 自然と 赤く 染まる 。
そんな 顔を 見せたくなくて 、 俺は ぷいっと そっぽを 向いた 。
赫
「 … 遅い 」
「 俺 、 めちゃくちゃ 待ったんだけど … っ 」
桃
「 ごめん ごめん 笑 」
「 意外と 電車 混んでてさ 」
「 やっぱ 大規模な 花火大会 なんだな ~ 」
そう 。
今日は 、 花火大会 の 日 。
俺の 地元で 行われるんだけど 、 有料観覧席の 料金は 、 俺たち 高校生が 払うには ちょっと 高い 。
そこで 、 俺の 住む マンションの 屋上から 見ることに したのだ 。
俺は この 辺りに 住んでて 観光に来た 人が 知らないような 小道も 知ってるから 、 人混みも 避けれる 。
赫
「 当たり前 じゃん 」
「 … ほら ホーム で ダラダラ してないで 早く 行こ 」
桃
「 そ - だな 」
「 てか 赫 、 甚平 似合ってんな 」
「 可愛い 」
… っ 。
反則 、 それ 。
期待しちゃうじゃん 。
桃くんも 、 俺の ことが 好きなの かな 、 って 。
ピッと 改札に 切符を 入れて 、 俺たちは 駅を 出る 。
いつもは 静かな 道が 、 今日は やけに 混んでいる 。
桃
「 屋台とか あんの ? 」
「 俺 りんご飴 食べたこと ないんだよな ~ 」
赫
「 … ある けど めっちゃ 並んでるよ ? 」
桃
「 大丈夫 大丈夫 ! 」
「 どうせ 喋ってたら 一瞬だろ ? 」
そう 言って 笑う 桃くんの 笑顔が 、 俺には すごく 眩しく 見えた 。
すると 、 桃くんが 近くの 男女を 見て 、 俺に 耳打ち する 。
桃
「 ここ カップル 多いな 笑 」
俺は 変に 意識を してしまって 。
赫
「 う 、 うるさい ‼︎ 」
「 そんなの どうだって いいでしょ っ 」
多分 、 今の 俺の 耳 、 真っ赤だ 。
ほんと 、 桃くんと いると 感情が コントロール 出来ない どころか 、 真逆に なってしまう 。
桃
「 あ 、 見て 赫 ! 」
「 りんご 飴の 屋台 ある ! 」
フルーツ 飴 、 と 書かれた 看板が 出ている 小さな 屋台 。
案外 人も 並んでなくて 、 桃くんは 其方へ かけていった 。
赫
「 ちょ 、 待ってよ 桃くん ‼︎ 」
運動部の 桃くんが 走った スピードに 俺が 追いつける はずも なく 。
赫
「 つ 、 疲れた … 」
桃
「 え 、 赫 体力 ないな 」
赫
「 桃くんが 体力 馬鹿な だけ ! 」
店の 前で そんな 言い合いを 始めてしまう 。
本当なら 、 もっと 甘えて 。
もっと 距離を 詰めたかったのに 。
そんな 俺の 思いも 知らず 、 桃くんは りんご飴を 頼む 。
桃
「 りんご飴 一つ お願いします ‼︎ 」
店長
「 はい 、 800円ね 」
桃
「 あ 、 赫も なんか いる ? 」
赫
「 いちご飴 、 買おっかな 」
桃
「 じゃあ いちご飴も 一つ お願いします ~ ! 」
店長
「 じゃあ 二つで 1300円 ね 」
桃
「 はい 、 」
そう 言って 何事も ないかのように 桃くんは 1300円 払う 。
赫
「 え 、 いや 俺が 払う けど ! 」
桃
「 いいって いいって 」
「 まあ 案内代 だと 思っといて 」
赫
「 …… 」
俺が 誘ったのに 。
俺が 案内するよ って 言ったのに 。
何だか 悪い気が した 。
でも 。
赫
「 じゃあ 、、 お言葉に 甘えて 」
桃
「 珍しく 素直じゃん 笑 」
桃くんの 優しさが 嬉しくて 、 俺は つい そう 言った 。
桃
「 はい 、 いちご飴 」
赫
「 ありがと 」
パリ っ 。
いちご飴を かじると 、 甘い 汁が 出てきた 。
美味しい 。
毎年 食べてる はずなのに 、 いつもより ずっと 美味しい 。
桃
「 美味い ? 」
赫
「 うん 」
桃
「 一口 ちょーだい 」
え っ 。
俺は フリーズ した 。
だって 。
そんなの 。
赫
「 … 間接キス じゃん 」
桃
「 え っ ? 笑 」
すると 、 桃くんは 吹き出してしまった 。
何が 可笑しいの と 聞いても 答えてくれない 。
笑い続けて 、 少しすると 、 桃くんは 言った 。
桃
「 何 、 俺の こと 好きなの ? 笑 」
赫
「 … ⁈ 」
まさか そんな ことを 聞かれるとは 思っておらず 。
驚いて 俺は いちご飴を 吹き出しかけた 。
赫
「 … っっ 」
「 秘密 ‼︎‼︎‼︎ 」
桃
「 図星かよ 笑 」
赫
「 ほら 、 早く 行かないと 花火 始まるでしょ ‼︎ 」
何の 「 ほら 」 かは 分からないけど 、 俺は 焦って 桃くんの 腕を 掴んだ 。
桃
「 だな 」
空は 少しずつ 暗く なって 行っていた 。
会場の 近くに 、 どんどん 人が 集まる 。
その中を 俺は かき分けて 進む 。
赫
「 桃くん 、 こっち 」
桃
「 おぅ 」
赫
「 … 迷子に なったら 知らないよ 」
桃
「 え ~ 」
「 そこは 探してくれよ 」
バカみたいな ことを 言い合いつつ 屋上へ 上がる 。
赫
「 … あと 一応 言っとくけど 、 花火 、 最初に 上がるやつは 試し打ちだからね 」
桃
「 マジかよ 」
赫
「 マジ 」
そう 。
何だって 最初は 試し打ち から なんだ 。
赫
「 あのさ 、 桃くん 」
桃
「 何 」
赫
「 …… 好き 、 だよ 」
…… 。
桃くんは 返事を しない 。
桃
「 知ってる 笑 」
「 それで ? 」
赫
「 い 、 意地悪 ! 」
そんな 会話を していると 、 気付かぬ間に 試し打ちは 終わっていた 。
パーン っっっっ 。
オープニング の 、 大きな 花火が 上がる 。
辺りから 、 大きな 歓声も 、 上がる 。
その 音に 紛れて 、 俺は ぼそりと 言った 。
赫
「 愛してる 」
「 だから 」
すぅっと 俺は 肺いっぱいに 息を 吸う 。
赫
「 …… 付き合って 」
そう 、 これが 、 本番 。
本当に 言いたかった ことなんだ 。
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