「どうしてAさんから、僕のDNAが出てきたんでしょう?」
医者は黙り込んだ。
そして、手紙を差し出してきた。
「…Aさんが生前に書いたものです、これを読めば何か分かるかもしれません」
Aは手紙を医者の手から受け取り、おもむろに読み始めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Aへ
これを読んでいる頃には、私は死んでいる。
今この手紙を書いている私は、君にまだ会えていないはずだ。
きっと爆発した後に残ったものでも調べて、DNAが君の名前で驚いただろう?
さあ、ネタバラシといこうじゃないか。
端的に言うと、君は私の過去だ。
君から見ると、私は未来の君だ。
つまりDNAは同じなんだよ。
なぜ同じ世界に同じ人間の過去と未来が共存しているのかは分からない。
だが同じ世界にいる、これが事実だ。
久々に若い頃の自分を見れて嬉しかったよ。
ありがとう。
未来のAより
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Aは驚いた。
「僕の未来だったんですね…」
「追伸がありますよ」
医者は手紙に下の方を指で差した。
確かに、まだ続きがあった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
追伸
私も過去に、未来の私に会っている。
しかもこの病院で、だ。
君も将来、私くらいの年齢になると同じ病を患って入院する可能性が高い。
そして、君も過去の君に会うことだろう。
恐らく繰り返している、このループからは抜け出せない。
A、頑張って抜け出してくれないか?
無理強いはしない、健闘を祈る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「僕もいつか、同じ病を患う…?」
嫌だ、絶対に嫌だ。
爆発なんてしたくない。
Aは病院の床に膝から崩れ落ちて、人目も気にせず号泣した。
それから数年後。
Aは例の爆発してしまう病気を患い、入院していた。
病院の敷地外を歩いていた若者にAは声を掛ける。
「そこの若い者、ちょいと止まっておくれ」
医者は黙り込んだ。
そして、手紙を差し出してきた。
「…Aさんが生前に書いたものです、これを読めば何か分かるかもしれません」
Aは手紙を医者の手から受け取り、おもむろに読み始めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Aへ
これを読んでいる頃には、私は死んでいる。
今この手紙を書いている私は、君にまだ会えていないはずだ。
きっと爆発した後に残ったものでも調べて、DNAが君の名前で驚いただろう?
さあ、ネタバラシといこうじゃないか。
端的に言うと、君は私の過去だ。
君から見ると、私は未来の君だ。
つまりDNAは同じなんだよ。
なぜ同じ世界に同じ人間の過去と未来が共存しているのかは分からない。
だが同じ世界にいる、これが事実だ。
久々に若い頃の自分を見れて嬉しかったよ。
ありがとう。
未来のAより
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Aは驚いた。
「僕の未来だったんですね…」
「追伸がありますよ」
医者は手紙に下の方を指で差した。
確かに、まだ続きがあった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
追伸
私も過去に、未来の私に会っている。
しかもこの病院で、だ。
君も将来、私くらいの年齢になると同じ病を患って入院する可能性が高い。
そして、君も過去の君に会うことだろう。
恐らく繰り返している、このループからは抜け出せない。
A、頑張って抜け出してくれないか?
無理強いはしない、健闘を祈る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「僕もいつか、同じ病を患う…?」
嫌だ、絶対に嫌だ。
爆発なんてしたくない。
Aは病院の床に膝から崩れ落ちて、人目も気にせず号泣した。
それから数年後。
Aは例の爆発してしまう病気を患い、入院していた。
病院の敷地外を歩いていた若者にAは声を掛ける。
「そこの若い者、ちょいと止まっておくれ」